男性についてのドキュメンタリーを見ました。
クッキー以外の食べ物を見ても、どうしても食べる気持ちになれず、
生まれてから大人になるまで、
クッキーしか食べた事がないのだそうです。
脳の中を映し出す機械で、さまざまな食べ物と、食べ物でないもの、クッキー、
を見たときのその男性の脳内を調べたところ、
クッキーを見たときだけ脳全体が興奮して大きく変化していました。
おいしそうな食事を見ても
男性の脳内では、食べたいという動機につながる何の変化も見られなかったのに、
クッキーの時だけは、大量のドーパミンが放出されていたのです。
ドーパミンは、快感を与えて、食べたいという意欲を導き出すものです。
幼児教育をするとき、少しでもたくさん教えたい、マスターさせたい
という思いを抱きがちです。
でも本当は、幼児期というのは、
どれだけ他の子より進んでいるか、できているかより、
集中して作業をするとドーパミンが出る、
やり遂げたときにドーパミンが出る、
不思議に出会ったとき、
本を読んだ時にドーパミンが出るような
脳を育てる時期…すなわち学びと快感を結びつけることが、
何より大切な時期なのだと思います。
もし幼児期にいやいや学習させてしまったら、
クッキーしか食べないで成長した男性のように
学ぶ事を拒絶するようになるか、
ものすごい苦痛を味わいながら学び続ける人生を歩まなくてはならないでしょう。
考えることは楽しい
一生懸命取り組むことは楽しい
という体験をたくさんさせてあげたいですね。
写真は手を使って作業をすることに困難を抱えている発達障害を持った子が
スティックモザイクという教具に取り組んでいるところです。
こうした教具は、ハンディーを抱えた子ほど
喜んで繰り返し取り組んだりします。
こうした作業が、たくさん必要な子ほど、
こうした作業をとても好んだりするのです。
人にそなわった伸びようとする力に驚きます。
ハンディーを持っていない子らも、自分の脳に一番必要な作業に
いつも夢中になります。
そうしたその時期に最適なお仕事をすることで、
学ぶと快感を感じる
という脳が作られていくのでしょうね。
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