虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

順守型の子にも自発性っていうのは必ずあるのでしょうか。 2

2009-04-17 10:09:31 | 子どもの個性と学習タイプ
順守型の子にも自発性っていうのは必ずあるのでしょうか?
という質問でしたよね。

順守型の子たちの育ちを見ていると、「必ずある」と感じています。
学習スタイルの違いは
1~2歳のヨチヨチ歩きの子でも
はっきりあらわれていることがよくあるので、
親の育て方でなるものではなく、生まれつきの部分が大きいと思います。
順守型の子は
物覚えがよく、性質が素直で、大人の教えることを効率よく吸収するので
幼児期からよくできる子が多いです。
小学校でも良い成績を収めることができると思います。

問題は大人の指示に従いすぎてしまうため
親や大人の側が引き際に気づけずいつまでも幼児期のような
関係を続けてしまいがちなことです。
それでは自主性を奪い自立を遅らせてしまいます。順守型は日本の優等生には一番多いタイプではないでしょうか。

ただ本来の子どもは
大人側が適度に引いていけば、
成長と共に自発的な部分、創造的な部分も発達してきて
バランスが取れてくるようです。

順守型の子はコツコツまじめに努力しますが、
確かに独創的なアイデアの部分では
立案型の子にかなわない気がします。
また評価型の子のように文章の裏の意味を自分で読み取ったり、
解いていくだけで数学的ルールに気づいていったりはしにくいと思います。

この点は、超難関の中学入試問題も解ける順守型の男の子が、
ブロックで作品を作ると、幼児と変わらないものを黙々とつくっていたりする姿にもあらわれます。
また、改良するよりも、量を作ることに熱中しがちな
工作作品にも見られます。
クイズやパズルを答えを見てからやりたがるのも
順守型の子に多いです。

少し前に、写真のめばえのふろくを使って
つるかめ算のクイズを順守型の☆ちゃんと楽みました。
☆ちゃんは、戦略を立てて解いていくというタイプではなく
いつもやたらと足してみて、偶然うまくいった組み合わせを答えにします。
私が☆ちゃんに効率的に解くアイデアをいくつか教えた話をすると
☆ちゃんのお母さんが、
「私の子どもの頃は、教わらずに自分でハッと気づいて
理解していきましたが、教えてしまうのはどうでしょう?
オセロで勝つ方法なんかも、教わらず遊んでいくうちに気づきました。
教えるのは…」といったことをおっしゃいました。

☆ちゃんのおかあさんは、評価型で思考が得意な方です。
☆ちゃんの弟くんもお母さんに似たタイプで
自分で解法に気づきます。

私は弟君に対しては極力、教えない形で
学びや遊びを続けたほうが良いと思っています。
けれど、
外からの適度な刺激がないと
発想する、自分で思考してみる、ということ自体
思いつかない様子の☆ちゃんにはその方法だけでは足りない気がしました。

教え込むのはよくないけれど

さまざまな発想法があることや、
効率的に解くすばらしさ、
問題点を見つけ改良する方法

などを、
大人が見本を見せたり
そうした本を紹介しなければ、順守型の子は
それが学習や生きていく知恵の一部であることにも気づかなかったりするのです。

ですから子どもには、この教育法がいい、という絶対はなく
どんなに優れた教育論も
その子流に適度に改良して実行していくのが良いと感じています
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順守型の子にも自発性っていうのは必ずあるのでしょうか。 1

2009-04-17 08:13:05 | 子どもの個性と学習タイプ
今日は久しぶりの休日です。
仕事の日も大好きなので、格別うれしいというわけでもないのですが…
冬物の片付けを忙しさにかまけてそのままにしてたんで、とにかくそれにどっぷりかかれる…と思うと気持ちが軽くなりました。

いつもは教室のメモ代わりに記事を更新するので手一杯なので、休みの日は溜めていたコメント欄やメールでのご質問のお返事を中心に記事を書きたいと思っています。

コメント欄で次のような質問をいただきました。

質問なんですが、順守型の子にも自発性っていうのは必ずあるんですよね??自分から遊びを発案できないのは親があれこれ指示をしてそれに従うのに慣れてしまっているからでしょうか??
自発性を促すには子供のペースに合わせてやるのが一番ですか??あ。でもそれって敏感期の事ですかね??文章力がないのでうまく質問できてませんけど。。。お忙しいのは重々承知なのですが、また教えて下さい。。


これは大事な疑問だな…と感じました。
ちょっと遠回りな話から入りますが…

学習タイプを○型○型~と分けたりすることを
占いと同じように感じて
無意味なこと…とはねのける学校や塾の先生がいます。
その先生の信じる唯一の正しい方法が、
どの子にも通じる絶対的なものと信じてやまないからのようです。

私は、順守型、立案型、評価型の学習タイプには、
それぞれに応じたもっとも良い学習法があると考えています。
それでも順守型の子を最大限に伸ばす教育法が、立案型の子や評価型の子を伸ばさないとは思わないし、立案型や評価型の子を最大限に伸ばす教育法が他のタイプを伸ばさないとも思いません。

ですからある学習タイプの先生が、自分の学習経験から、

どの子にも通じるすごい教育法を編み出した

と考えて実行して、それが表面的な成功をおさめることは、よくあることだと思います。

表面的な…という辛口な書き方をしたのは、
成功しているように見えても、
ただ動物を調教するような方法で何かができているだけで、

今回のコメント欄でいただいた質問のような問題
を教育そのものが引き起こしている場合もあるからです。

順守型の子に、ひたすら 大人が指導する形で教えていけば、
子どものできることは飛躍的に伸びるはずです。しかしそれは同時に
順守型の子から自発性や創造力、自分から発想する力
学ぶ真の喜びを奪いとってしまうこともありうるはずです。

これは私の痛い失敗もあります。
娘の学習タイプは、ほぼ順守型です。
幼い頃は私の指示にていねいに従おうとする姿がたくさん見られました。
それで、3歳の頃に7ヶ国語のカセットテープで
楽しく語学を暗唱していくことを教えると
見る間に上達しました。
特に好きだったフランス語は10分近く暗唱することができました。
3歳11ヶ月としるされたカセットテープには
延々、フランス語を暗唱し続けるまだ舌足らずな娘の声が残っています。

そうした学習は娘の耳こそよくしてくれたかもしれませんが、
まずお母さんや大人のしたことを見ないと
自分からはいろいろやってみたり、考えたりはしない…
という依存的な態度を育ててしまったように思います。
それにいくら外国語をぺらぺら暗唱できても
使う場がなければ、語学ができるという状態には発展させることはできませんでした。
先日オーストラリアからいらしてくれた5歳の女の子が
英語、中国語、日本語を自在に話し
日本語では小学1~2年生用のぴぐまりおんの複雑な質問を
理解して答えていた語学力には、
とうていおよばないものでした。

なら順守型の子にはどのような教育法が…と言うと
やはり大人が指導する形が一番良いのだと思います。
ただし、子どもがそれで伸びているからといって、
その方法に寄りかかるのではなく、
いつも少しずつ手を離していく努力と
創造性を開放する時間や場が必要なのだと思います。

いつも少しずつ手を離していく努力というのは、
自分でしなさい…と突っぱねるのではなく、
順守型の子が自分で順守型の長所を生かして学べるように
本や図鑑を調べたり、
わからないときは自分で答えあわせをして理解する方法を
根気よく教えていくことではないでしょうか。

またさまざまな発想法があることを
教えこむのではなく、いろんな場で気づかせてあげることも必要かと思います。

長くなりすぎたので次回に続きます。
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ピグマリオンのワーク~5歳3トリオのレッスンから♪4

2009-04-16 19:12:13 | 通常レッスン
教室に戻ってから、ピグマリオンの1~2年生のワークをしました。
12枚の遊園地のチケットを
乗り物に必要なチケットごとに色分けていく問題です。
ルールのある遊びの好きなTくんは解けたものの、
たいていの問題はスラスラ解いていくSくんが苦戦。途中で塗り間違えてやりなおしをしていたYくんは悲しくなってしまいました。

そこでワークはすばやく切り上げて
デュプロブロックを12枚のチケットにして
遊園地をまわる遊びをしました。

椅子に乗ってがたがたしたり、ビニール袋に乗ってみんなに回してもらったり…
が遊具のつもりです。
みんなゲラゲラ笑い出し、楽しそうに
何度もチケットの組み合わせにチャレンジしていました。
デュプロのチケットを使いながら遊ぶうちに
SくんもYくんも意味が飲み込めました。

最後までワークを仕上げたあとで、
今回は特別にごほうびを用意して、くじびきをしました。
当たったのはYくん。
Yくんは塗り間違いを直すのに手間取って
くじけそうになりながらも途中で投げ出さずにがんばっていたので
Yくんが当たったのはちょっとうれしかったのです。

3人全員に、早くできることよりも
あきらめずにやり遂げることの大切さに気づいてほしかったからです。

3人それぞれが得意な分野と苦手な分野があります。

得意な分野の時は自慢しないでお友だちに協力してあげる
苦手な分野の時はいじけずに最後までがんばる

年長さんになった3人は、レッスンの中でだんだん身に付いてきている様子です。


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光の実験~5歳3トリオのレッスンから♪3

2009-04-16 18:23:30 | その他
公園では砂鉄集めが目的だったのですが
砂場に磁石を引っ付けても砂鉄はいっこうに取れず…

あきらめて持ってきたセロファンで
遊ぶことにしました。
セロファンの色が混ざってとってもきれいでした。

Sくんがセロファンを滑り台の上まで持っていって
「映ってる映ってる!」と言うので
みんなで地面を探すのですが見つかりません。
すると、滑り台の側面を指して
「ここでした~!」とSくん。
緑色の滑り台にもきれいな赤い色が映ってました。

次は手鏡で
太陽の光を反射させて遊びました。

残念ながらだんごむしは見つからなかったけれど
桜の花を少しいただいて帰りました。
教室にもどってからカードに桜を貼って
おしべやめしべやがくの様子が
よく観察できるようにしました。

桜を調べるのに科学館で買った550円の顕微鏡が活躍しましたよ。


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お散歩に出かけました~5歳3トリオのレッスンから♪2

2009-04-16 18:13:51 | その他
公園に行く途中で地域の方々がボランティアで時々
開いている喫茶に誘われました。
そこで、ジュースとケーキをいただきました。
私はコーヒーとケーキで100円、子どもたちはジュースとお菓子とケーキで50円安いですね~

子どもたちには一人ひとりに
小声で「ありがとうございましたってきちんとお礼を言うのよ」と
伝えていたので、照れながらもちゃんとお礼が言えました。
年配の方々のさまざまな質問にはどぎまぎしながら
小声で返事をしていました。

みんな地域の方々に大切にされてるんだよ~
ということが伝わればいいな…と思いました。

喫茶はとても楽しかったので
今度、教室の子たちと
本当のお菓子や飲み物、お金や食券を使って
喫茶をすると面白いなと思いました。

お散歩に出かけました~5歳3トリオのレッスンから♪

2009-04-16 17:53:12 | その他
とても良いお天気だったので
砂鉄集めもかねて公園まで散歩に出かけました。
「運がよければ、だんごむしが見つかるかもしれないしね…」(今年の教室のペットになる予定です)
と話つつ出かけました。
途中で亀がいたので
よ~く観察。
「どうして背中に甲羅があるんだろう?」
「亀の足はぞうの足に似てる」
「亀は耳が聞こえるのかな?」
「亀の甲羅の模様は、洗剤をぶくぶくした時できる
あぶくとあぶくが引っ付いた形に似ている!!
といった疑問や大発見がありました。

3人ともいろんな疑問を言葉にしたり
推測したりすることは得意になってきています。
今後はそれをイラストや文字にして表現する活動に導いていきたいです。

途中で親しくしている小さな文具屋さん(お菓子も売ってます)で、
50円の水風船とそれぞれが10円のお菓子を選んで
買わせていただきました。
お金の足し算やおつりの計算をしたり
文具屋さんの質問にていねいに答えてあいさつしたり
みんなよくできました。


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ムスメちゃんのレッスンを記事にしてくださいました♪

2009-04-15 19:12:25 | 通常レッスン
ムスメちゃんのつれづれ育児日記のここさんが
ムスメちゃん1歳9ヶ月(現在1歳10ヶ月)のレッスンの様子を記事にしてくださっています。

☆虹色教室に行ってきました~

☆言葉を増やすトレーニングっ?


かいくん 2歳8ヶ月 レッスン一通り♪ 8

2009-04-15 18:24:19 | 通常レッスン
最後にかいくんのパパさんから、
「色分けはまだ早いですか?」というご質問をいただきました。

そこで壊れてしまった100円ショップの50玉そろばんで作った
小さなビーズ通しにチャレンジしてもらった
ところ、すんなり色ごとに分けて棒に通していくことができました。

お家で同じようなおもちゃがあるもののできないという
お話でしたが、サイズが大きすぎて
細かい手作業を好む今の時期のかいくんには
魅力がなかっただけのようです。

かいくんのレッスンはこれでおしまいです。
かいくん、遠くから来てくれてありがとう♪ また遊びにきてね。

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かいくん 2歳8ヶ月 レッスン一通り♪ 7

2009-04-15 18:19:42 | 100均グッズで学ぶ
かいくんがとても熱心に取り組めたのは
英語のカードリーダーを聞くことです。

この月齢の子は、
集中して耳を使う活動を喜ぶ子が多いです。

カードリーダーの後で
英語のCD付き絵本を見たのですが
そちらは途中で飽きてしまいました
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かいくん 2歳8ヶ月 レッスン一通り♪ 6

2009-04-15 18:10:48 | 通常レッスン
かいくんは今回
さまざまな理科の箱『バネやコマの動き』『じしゃく』
などの中身で遊ぶことに熱中していました
写真では重いものを入れると
バネが伸びて、
物を減らすとバネがもどることを
体感しながら遊んでいます。
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