☆3、4歳児 1年かけてどんなことを学ばせたいか?
に続いて、
4~5歳児、5~6歳児にどんなことを1年かけて学ばせたいと思っているか、教室で目的や目標としていることを書かせていただこうと思います。
学ばせたいものは、知識ではなく、
知的なことにかかわるときに楽しいと感じる心、
意欲的にやりたがる姿勢です。
それをつぶしてなにかできるようにさせてもまったく意味がありません。
4~5歳児
個人差はあるものの、さまざまなことができるようになる時期ですよね。
手先を使った作業や知的な面での急速な成長が見られると思います。
この年になるまでに、考える問題や頭を使うゲームをさせられて嫌だった~というイメージを持っていない子たちは、
頭を使う課題を、できるできないにかかわらずとにかく「やってみたい!」と言い始めるころだと思います。
大事なのは楽しめることですが、個性によってこの時期にチャレンジをとにかく怖がる子もいます。そんなときは、楽しく親しめる工夫をしていきます。
この時期の目的は、
自発的に意欲的に物事に取り組めるようになること。創造力を発揮し、知的な課題にもチャレンジする気持ちを見せること。
ワークや知恵遊びなどに誘われたら、椅子に座って取り組める。言葉を使って自分の考えや主張をきちんと表現し、大人の指示にはできる範囲で従えるようになること。
自分のできることは集中して根気よくやりとげることができる
問題が起こったら自分の頭で考えて解決し、お友だちや親の意見も聞き入れる。
おりがみやあやとり、ブロック製作などで、決まったパターンのものを繰り返し作れるようになる。時には、本や設計図を参考にしながら作る。
興味のある分野との関わり方のイメージを持っていて、自分で図鑑で調べたり、作るための材料をそろえたり、考えを練って疑問点を口にしたりできるようになる。
お友だちと協力し合って、ごっこ遊びや創作遊びを展開する。
知的な好奇心が大きく広がること。
目標は
理科や社会や算数や国語や知恵遊びの活動がたくさんしまってある箱の中の活動で、実験したり、実験結果をまとめるお手伝いができたりする。
さまざまな理科工作についての基本の知識を持てるようにする。
難しそうな問題(小学校受験問題なども)もお母さんやお父さん、お友だちに問題をだす先生役ならやりたがる。できそうな問題は何度でもやりたがる。
学習に楽しいイメージを抱いて取り組んでいく。
カルタや神経衰弱のレベルの簡単なゲームが楽しめるようになる。
さまざまな分野のゲームやパズルと親しむ。
自分の描きたいもの(人、木、動物など)が描いていけて、いろいろな創作上の基本の技をマスターしていく。はみださないように塗ることも、ダイナミックに自由に描くこともできる。
本を見ながら描かれているものについて、さまざまな視点から説明できるようになる。言葉遊びやなぞなぞが得意になる。
積み木遊びが本格的になる。世界の建築物なども作ってみる。さまざまな視点から見た見え方、鏡に映った見え方がわかるようになる。
積み木を使った推理問題に親しむ。
基礎計算ができるようになる。かけ算に親しむ。
字を書く準備の遊び(絵描き歌、簡単な字の練習などに)親しむ
さまざまな複雑な文章題も、物を使ってなら意味がわかるようになる。
さまざまな分野の本と親しむこと
読書の世界が深く広くなっていく。
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