虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

4~5歳児 1年かけてどんなことが学ばせたいか?

2009-06-26 16:42:14 | 教育論 読者の方からのQ&A
☆2、3歳児、1年かけてどんなことを学ばせたいか?
☆3、4歳児 1年かけてどんなことを学ばせたいか? 
に続いて、
4~5歳児、5~6歳児にどんなことを1年かけて学ばせたいと思っているか、教室で目的や目標としていることを書かせていただこうと思います。

学ばせたいものは、知識ではなく、

知的なことにかかわるときに楽しいと感じる心、

意欲的にやりたがる姿勢です。

それをつぶしてなにかできるようにさせてもまったく意味がありません。

4~5歳児

個人差はあるものの、さまざまなことができるようになる時期ですよね。
手先を使った作業や知的な面での急速な成長が見られると思います。

この年になるまでに、考える問題や頭を使うゲームをさせられて嫌だった~というイメージを持っていない子たちは、

頭を使う課題を、できるできないにかかわらずとにかく「やってみたい!」と言い始めるころだと思います。
大事なのは楽しめることですが、個性によってこの時期にチャレンジをとにかく怖がる子もいます。そんなときは、楽しく親しめる工夫をしていきます。


この時期の目的は、
自発的に意欲的に物事に取り組めるようになること。創造力を発揮し、知的な課題にもチャレンジする気持ちを見せること。

ワークや知恵遊びなどに誘われたら、椅子に座って取り組める。言葉を使って自分の考えや主張をきちんと表現し、大人の指示にはできる範囲で従えるようになること。

自分のできることは集中して根気よくやりとげることができる

問題が起こったら自分の頭で考えて解決し、お友だちや親の意見も聞き入れる。
おりがみやあやとり、ブロック製作などで、決まったパターンのものを繰り返し作れるようになる。時には、本や設計図を参考にしながら作る。

興味のある分野との関わり方のイメージを持っていて、自分で図鑑で調べたり、作るための材料をそろえたり、考えを練って疑問点を口にしたりできるようになる。
お友だちと協力し合って、ごっこ遊びや創作遊びを展開する。

知的な好奇心が大きく広がること。


目標は
理科や社会や算数や国語や知恵遊びの活動がたくさんしまってある箱の中の活動で、実験したり、実験結果をまとめるお手伝いができたりする。
さまざまな理科工作についての基本の知識を持てるようにする。

難しそうな問題(小学校受験問題なども)もお母さんやお父さん、お友だちに問題をだす先生役ならやりたがる。できそうな問題は何度でもやりたがる。
学習に楽しいイメージを抱いて取り組んでいく。

カルタや神経衰弱のレベルの簡単なゲームが楽しめるようになる。
さまざまな分野のゲームやパズルと親しむ。

自分の描きたいもの(人、木、動物など)が描いていけて、いろいろな創作上の基本の技をマスターしていく。はみださないように塗ることも、ダイナミックに自由に描くこともできる。

本を見ながら描かれているものについて、さまざまな視点から説明できるようになる。言葉遊びやなぞなぞが得意になる。

積み木遊びが本格的になる。世界の建築物なども作ってみる。さまざまな視点から見た見え方、鏡に映った見え方がわかるようになる。
積み木を使った推理問題に親しむ。

基礎計算ができるようになる。かけ算に親しむ。
字を書く準備の遊び(絵描き歌、簡単な字の練習などに)親しむ
さまざまな複雑な文章題も、物を使ってなら意味がわかるようになる。

さまざまな分野の本と親しむこと
読書の世界が深く広くなっていく。
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小学校受験問題で楽しく遊ぶ  ?を通過

2009-06-26 13:42:50 | IQ 小学校受験
反転する
○角形の○が増えていく
対角線
など「?」を通ると図形が変化するのを当てる
小学校受験問題があります。

子どもといっしょに折り紙を切ったり貼ったりしながら
写真のような問題を作っておくと楽しく取り組めます。

学び終わったら、封筒にしまえるので便利です。

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お家で簡単にできる理科のイベント 社会イベント

2009-06-26 13:02:48 | 理科 科学クラブ
☆遊びと絵本で種まき学習で紹介されていた
自然資料館ときしわだ自然友の会で実習した
☆チリメンモンスター(←チリリ~ンという音がかなり大きいので注意してくださいね)を見つける遊びと学習……
幼い子も家庭で楽しめていいな~と思いました。

はじめての「調べる 観察する」学習にぴったりですね。

写真は以前紹介した食品の製造場所のコレクション。
地図に色を塗り終わったら、シールを貼っています。
小学生の女の子3人はお菓子を食べるときもいつもチェックをかかしません。
めずらしい地域のものを見つけると歓声があがります。
どういった輸送ルートで届いたのか?
なぜその地域で製造されたのかなども話題にのぼるようになりました。

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光とレンズ(と磁石)の実験箱 関連教材 2

2009-06-25 20:21:13 | 理科 科学クラブ
ライトを当てると影絵が映る本や
身の回りのものをレントゲン撮影した本
光の本(チャレンジ)
じしゃくの本(チャレンジ)
黒い線の隙間を映像が動いていく不思議な本
名探偵コナン科学トリックBOOK
顕微鏡

です。本を見ながら、やってみたい実験や工作をしてみて、うまくいったらさらに前記事の箱の中身が増えます。
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光とレンズ(と磁石)の実験箱 の中身です 1

2009-06-25 18:45:20 | 理科 科学クラブ
教室にあるたくさんの実験箱や観察箱…ときどき中身を公開していきますね。

今回は光とレンズ(と磁石)の中身です。

MIRAGE……3Dホログラムができる道具です。
テレビ石……字の上に乗せると文字が大きく見える不思議な石です。
動かすと絵が変わるホログラムのシート
曲げると映像がゆがむ薄い鏡のシート
3色の光がでるライト(光を利用した工作で使います)
光るマドラー(光る液体)
ペンライト(光の道筋をさぐる実験などに使います)
100円のレンズで作る顕微鏡
鏡2枚(角度を作って、たくさんの物を映します)
シート型のレンズ(水中観察などに使います)
手作りカメラ(3~4歳児と工作。さかさまに物が映ります)
アニメーションが見れる工作物
セロファン(光と影の実験工作用)
3Dホログラム折り紙
工作用のさまざまなライト類
回折格子(科学館で買った虹が見えるシート)
虹を作るためプリズムのかわりにするボールペン類
球のレンズがついている万華鏡
ばらして工作するための100円ショップの万華鏡
液体を見る万華鏡
潜望鏡
光の焦点の切り替えができるドラえもんのライト
見えないペンで字を書いてライトを当てると浮き出るもの
ろうそく(ろうと水でレンズを作るため)
方位磁石とさまざまな磁石類
手作り 角度を変えるとたぬきの影が怪獣になる影絵
ラッピングタイやモール 磁石に引っつけて髪の毛のある人形を作ります
手作り 光を当てると月と地球の関係がわかる工作物
どらえもんを乗せると動き出す磁石の仕掛けの車
影を映して遊ぶプリンカップで作った人形
星座を壁に映すシート
映写機を作る道具
紙の道を磁石の人形を動かしていくシート

よくまあ…ひとつの箱にこんだけ入っていますね。
これらを使って、その子が夢中になったものを中心に実験や工作をしています。1歳の子も万華鏡や虫眼鏡をのぞいたり、懐中電灯で影を作る実験は大好きです♪

こういうものがあるのか……と知っていただいて、
お家では影を作って遊ぶくらいの実験をしていただければ…と思っています。
この箱にはサブ教材に本をセットしているのですが、次回、紹介しますね。

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自己主張の時期に、わがままな子にさせないために大事なこと

2009-06-25 13:13:41 | 教育論 読者の方からのQ&A
自己主張は「自己形成」に必要なプロセスです。
けれども、激しく自己主張し「自分で~!」を連発する時期に
気をつけなくてはならないこともあります。

何でも子どもに決めさせ
子どもの要求を全て受け入れるのはNG!!

ということです。
自己主張が盛んになるこの時期の子の判断は、まだまだ未熟。
自己主張をし、大人から修正されていくなかで、適切な判断を学んでいきます。

「泣き叫べば自分の思いが通る」と覚えさせるような
甘やかしは厳禁です。
大人は自信を持って「大人が決めること」をはっきりしるす必要があります。

発達障がいがある子の育て方の本に
『決定権を誤解する子 理由を言えない子』湯汲 英史 小倉尚子 かもがわ出版
というものがあります。
発達障がいのない子の子育てにも非常に役立つ内容です。

決定権を誤解する子
理由を言えない子
社会的感情を育てる
の3つのポイントに絞って書かれています。
発達障がいがない子も現在はこの3つのどれもに問題を抱えて成長する子が
多い気がします。

それには親の子育ての誤解が原因しているようです。

親は自分の意志を押し通す子の姿を見て「成長した」と誤解を持つことがあります。「早く自分で決められる子に」という願いが誤った認識を支えるのです。

虹色教室通信ではワガママを言うこと、反抗すること、自己主張を見守っていく大切さを繰り返しています。しかし、そうしてワガママを見守ることは、
ワガママを推奨して、定着させることではありません。
子どもが誤解しないために、
見守る親には、子どもと大人の境界線をきちんと引いて、
毅然としてダメはダメと提示する必要があります。

そこで泣き続けるなら、しっかり泣いてもらうことが
大事なのです。

また子どもを誤解させ、成長をとどまらせる親の思いに
「赤ちゃんでもいい」という気持ちがあります。
子どもが大きくなりたい、成長したいと願うのは自然の姿です。
大人の気持ちで、子どもの成長を妨害しないように気をつけなくてはなりません。

写真は、テント遊びをする子らです。
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0~2歳の働きかけの大切さ  (2歳1ヶ月の☆ちゃんのレッスンから)

2009-06-25 08:36:12 | 幼児教育の基本

先日、岡山から2歳1ヶ月になる☆ちゃんがレッスンに来てくれました。
言葉の理解力が高く、大人と自然な会話ができます。自分の意志でしっかり動き、
上手に遊びを展開することができます。
まだ2歳になったばかりということでしたが、
3歳近い月齢だったとしてもしっかり成長している子に入ると思われました。


お父さんとお母さんの子どもへの接し方も、口出ししすぎず、子どもの意思を尊重していてとても良い感じでした。

「自発的で、自分のしていることがしっかりわかって行動していますね。」と驚くと、
「成長がはやいとよく言われます」とお父さん。
「早い時期から、虹色教室通信と出会ったので、ブログを参考に子育てさせていただいたので……」とお母さん。
0歳、1歳の時期からこのブログを見ながら子育てして下さっている方とお会いするととてもうれしいです。
そして子どもさんが利発で集中力があって、いきいきとした様子に成長してきているのを見るのはなおうれしいです。

こうした話を書くと具体的にどんなことをしたのか教えてください……という質問をいただくのですが、

何かをするというより、大人が余裕を持って見守る姿勢を身につけることと、
子どものさまざまな行動には意味があって、やりたがることをたっぷりやらせる必要性を知っていることとの2点が

子どもの高い能力を引き出す基本です。

親しくさせていただいているあそびのアトリエさんのブログでも、

5ヶ月くらいからリボンクラブに通い、(習い事はリボンクラブだけで)発達にあったあそびを大切にして
あわてずに、ゆっくりしっかり成長してきたお子さんが、引越し先
で通いはじめたインターナショナルの保育園で、
先生からは「今まで何をされていたんですか?」と言われるくらい
英語の吸収力がとてもいいという記事を書かれていました。

ある年齢がきたとき、高い学習欲と吸収力を見せる子というのは、それまでの年齢で急かされず、その月齢でやりたいことを十分させてもらってきた子です。
反抗期には反抗することが大事な仕事です。

あそびのアトリエの先生は、

(3歳までに、何が出来るか、何を早く覚えたかではなくて)
しっかりと年齢にあった成長を遂げること
程よい刺激の環境
母子関係

こういことが、とても大切だとおっしゃっています。
話は変わりますが、

前回の記事に
”十分感情を外に表現できる環境”についてなのですが、まずは子供のいやいやを受け入れてあげてから、それはいけないことである等と落ち着いて説明してあげるということなのでしょうか?
お子さんたちのお母様方が用意された、
”環境”というものを具体的に教えてください

というご質問をいただきました。この答えもあそびのアトリエさんの記事を参考にさせていただきます。
☆自己抑制力を育てるには~
1歳~3歳の子は思い通りにならないと泣いたりひっくり返ったりして
ごねます。お友だちのものもすぐ欲しがります。
そうした姿を見てられなくて、すぐに甘やかしてしまったり、かというと叱り付けたりしがちです。

大事なのは、泣いてごねることが眼窩前頭皮質の発達を育てる
大切な行動だと理解して、この難しい時期をしっかりまっとうさせることです。

反抗期には反抗するのが仕事。
お友だちのものが欲しいときには欲しがるのが仕事。
赤ちゃんがえりの時期は退行するのが仕事です……。

思い通りにならなくて泣き喚くのを十分させてあげて、
しまいに泣きつかれて甘えてきたらしっかりだっこしてあげること。
「赤ちゃんみたいよ」などとバカにしたりしないことが大事です。

子どもの成長に悪い環境と言うのは、そうした子どもの自然な行為を、遠慮したり控えたりしなくてはならない環境です。大人がショッピングをする場や、決まりの多い習い事、じっと静かにしていなければならない場所などです。そうした場で子どもが騒ぐ場合、騒ぐ子が悪いのではなく、そうした場が子どもにとってよくないので、0~3歳まではできるだけ避けた方が良いと思います。
ナチュラルな子育てをして自己抑制力を身につけた子は、
ある年齢がくると公共の場などでは、おとなしく我慢することができるようになっています。






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2、3歳児のけんか……想像力を使って解決を♪

2009-06-24 18:20:26 | 幼児教育の基本
3歳になったばかりの☆ちゃん、★ちゃんのレッスンです。
2歳のころはけんかばかりしていた☆ちゃん、★ちゃん。お母さんたちの協力で
十分感情を外に表現できる環境(泣いたり、わがままを言ったりすることをしっかりできるようにさせること)を用意して見守ってきました。

そうして、3歳になった☆ちゃん★ちゃん、
創造的に協力し合って遊ぶ姿は目を見張るものがあります。
自己主張をきちんと受け入れてもらってきたため、
自分がしっかりできて、自分とは異なる意識を持つお友だちをきちんと理解しています。
ごっこ遊び、創作遊びと自分の頭で考えて
内面からキラキラするものがあふれてくるように
遊びます。

今興味があるのは引っ付くものと引っ付かないもの。
じしゃくやテープで引っ付く引っ付かないを試すことに夢中です。
写真はかばん作り、ボタンや糸のコラージュを相談しながらしているところです。作り方はこれまでの経験から、全て自分たちで考えたんですよ。

本当に仲良く上手に遊べるふたりですが、疲れたり、お気に入りが重なると
けんかをはじめます。

今日は白いネコのぬいぐるみを取り合っていました。
「それなら、ぬいぐるみさんたちに誰と遊びたいか決めてもらおう!」と提案して、フラミンゴやトトロバスや白いネコのぬいぐるみを
抱えて「遊びたい子に、遊ぼうよって相談してごらん」と言いました。
ふたりともけんか気分はどこかにいっしまって、いきいきした表情になりました。

☆ちゃんが、フラミンゴに「遊ぼうよ」と声をかけます。
「いいけど…おなかがすいているのよ。おいしいものを食べさせてくれる?」
「いいよ。食べさせてあげる」フラミンゴが納得して☆ちゃんにだっこされます。
★ちゃんは、白いネコに「遊ぼうよ」と声をかけます。
「え~眠いんだけどな~どうしようかな……。だっこしてゆらゆらしてくれる?」
「いいよ。」白いネコは★ちゃんのところに。

2、3歳の子は、絵本の中のようなイメージの世界を生きています。
絵本の世界で起こるような問題の解決法が大好きで納得します。
とてもユーモアがあって、不思議で優しい気持ちのある解決法が好きなんです。

牛乳のおもちゃの取り合いの時も、近くにあったブランケットを
ぐりとぐらの作ったような大きなホットケーキを焼くお話の世界に導くと、
たちまち仲良く牛乳をそれにそそいで、ホットケーキを焼き始めました。

子どもがけんかを始めたとき、楽しくユーモアのある解決を提案していると、
大きくなるにつれて、友達同士でとても上手に問題を解決するように
なってきますよ。

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ごっこ遊びに夢中で他に興味がないときは? (3歳の☆くんのレッスンから 1)

2009-06-24 17:47:06 | 通常レッスン
魚釣りのごっこ遊びに夢中の☆くん。
ひとつの遊びにじっくり関われることはすばらしいのだけれど、
それだけだと遊びが単調になってしまいますよね。

そこで、ビー球を転がすタイプの積み木で
魚のえさやり場のコーナーを作ったり、
たこを折り紙で作ったりしました。

考えながら、工夫しながら、豊かに遊べるように
フォーローしてあげると、遊ぶだけでどんどん知能が育ってきます。

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3、4歳児 1年かけてどんなことを学ばせたいか? 

2009-06-24 07:52:25 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
2、3歳児 1年かけてどんなことを学ばせたいか?
の記事に、他の年齢の子たちの目的や目標についても紹介してくださいというご意見をいただきました。

2歳児~3歳前半の子たちと
3歳半ば~4歳前半の子たちのテーマは、3歳以上の子たちが
「長い記憶を保てるようになってくること。自分のイメージの世界を持っていること。思考と想像力が発達し始めること。」という理由から、少しだけちがってきます。

自発的に意欲的に物事に取り組めるようになること。
は、同じですが、それが発展し、「自発的に取り組むために自分のしたいことを
大人に言葉で告げられること。」が加わります。
自分の思いを体験に結びつけることをしてきた子は、安心して大人に向かって自分がやってみたいことを表現します。
チャレンジ精神が旺盛なことと自分の思いを実現するための手立てがわかるようになる
というのが、この時期には大切だと感じています。


問題が起こったら自分の頭で考えて解決すること。
2~3歳では、解決するにはしてもでたらめで、とりあえずあれこれしてみる~で十分だったはずです。こぼしたら、ふいたり拾おうとするそぶりさえあればOKだったはず。
3~4歳では、これまでの経験をもとに、
問題点を見つめて、あれこれアイデアが出せるようになってくると思います。
「本で調べてみようか?」「修理しようか?」そうした発想につながるような体験を増やします。


手先に注意して、工作や作業ができるようになること。
ちょんちょん切るだけ、貼るだけだったのが、切る 貼る 折るなどいくつかの作業を組み合わせてすることができるように導いています。
自分らしい表現ができる素材についての知識をたくさんためさせています。
ミスをおそれないこと。描くとき大胆であったり、慎重であったり……どちらも大切にする姿勢を育てていこうと思っています。


お友だちと協力し合い、楽しく過せること。自己主張もし、お友だちの気持ちも受け入れることができるようになること。
2~3歳の楽しく過せるは、3~4歳になると、お友達に関心を持つこと、お友達はこんなことが好きな子、こんなことができる子といったイメージを持って接することができるようになると思います。
この子とはこうした遊びを展開できるというイメージが持てるように導いています。


さまざまな知的な世界に興味を広げること
は2~3歳では親しむだったものが、
3~4歳だと自分の個性的な好みが出てきて、好きなものと深く親しむ、自分の興味を広げる方法をイメージできる(積み木や工作で作ってみる。お出かけした記憶を言葉にする。関連する本を見て楽しむ。してみたいことを大人に相談する。なぜ?どうして?がでてくる)がテーマとなると思います。


具体的な目標は、

理科や社会や算数や国語や知恵遊びの活動がたくさんしまってある箱の中の活動に、具体的に手や頭を使って取り組むこと。2~3歳だと、こまやばねの箱なら、それらで遊ぶのがテーマでしたが、3~4歳だとこまやばねの仕組みで物を作りだすことと、なぜ?どうして?を引き出すことがテーマとなります。

ルールのあるゲームは、2~3歳だと順番になんとなく遊べばOKですが、3~4歳だとゲームとして楽しめることが大切になってくると思います。ルールのおもしろさ、ゲームのかけひきがわかってくるということです。

工作では、はさみやのりやクレヨンで基本的な操作をしっかり身につけること。
ブロックと積み木の基本を身につける。
2~3歳だと、ひっつけるはずす、簡単な組み合わせだったのが、
3~4歳だと、作りながら想像遊びにつなげていけるようになることが大事と思っています。

算数の基本を身につける(10までの数、大きな数、10の合成、基礎計算、基本の文章題に触れる)わける、くばる、並ぶ、比べるなどの基本の動作がイメージできるようになることを大切に思っています。

さまざまな分野の本と親しむこと。本を読みながら「これ、作ってみようよ」と言ったり、いろいろ質問したり……受動的に聞くだけでなく、能動的に関わることができるようになることを大事にしています。

写真は鹿児島から親子レッスンに来てくれた3歳の☆くんです。
想像力を発揮しながら豊かに遊ぶことができました。船に乗ってお魚釣りの旅に出かけています。
☆くんのレッスンの様子は次回に続きます。

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