虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

大人の確認を求めず、勝手にものを使う子

2009-07-21 09:00:31 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
一般的な発達では、子どもは1歳前後から
自分がこれからしようとする行動について確認を求めるようになるそうです。
子どもが大人の顔色などをもとに
やっていいかどうかを判断して何かするのを
社会的参照行動といいます。
最近、この社会的参照行動を学んでいない子が多いのでは?
と言われて問題になっています。

確認ばかり求めておどおどした子は
困ったものですが、
大人の目を気にもせずに自由すぎる行動が多い子も注意が必要です。

大人の承認を得ずに勝手にものを使う、
よその家で勝手に冷蔵庫を開ける、
教室の引き出しから無断で物を出して使う
といった子は、
最近増えているようです。
定型発達の子ですと
適度のしつけと社会的参照行動を育てる親の意識が大事です。
発達障がいの子は
こうした面の理解がゆっくりですから、頭ごなしに叱らず、
それでも根気よく教えていくことが必要です。

4歳半以上の子で
こうした行動を、はじめて行く場や、他の子たちといっしょのときも
他人の視線を気にとめずにするようなら
自閉的な傾向がある可能性も考えられます。

大人の確認を求めず、勝手にものを使う子……は、

教室に来ている子を見ていると
心配な子も、あまり心配でない子もいます。
教室に来ている子たちで、私との関係が
家族に近いものになっている子たちは、勝手にものを出すことも多いのです。
でも、はっきりルールをしるしていけば、
あまり無茶はしません。あまり心配はない子たちです。

お家で、本人が自由に出し入れしていいものと、
大人の確認が必要なものとをはっきりわける

何でも子どもが決定権を持っていると勘違いさせない

といったことが大事かと思います。

4~6歳で、他人のものを自分のもののように使ったり
社会的参照行動が育っていない子のほとんどは、
発達障がいとは無縁の子たちで、現代の環境の中で
テレビや周囲の影響で悪い行動を学習しているか
教えられる機会が少なくて、そうした行動を学んでいないかのどちらかです。
(中高生による罪悪感のない窃盗、万引きがどんどん増えています。
そうした子たちには親が教えていってあげる必要があります)

それとは別に、
4~12歳の子で
素直さや従順さを持った子であるにもかかわらず
まるで他人のものと自分のものの区別がつかないように
はじめての場で誰のものともわからない引き出しを開けてガサゴソ~したり、
自分の物ではないものを乱暴に扱ったり、
他の子の所有物や使っているものを、まるで相手がいないかのように
奪い取ったりする場合、自閉的傾向を持っている子の場合が
よくあります。

子どもは常に変化、成長していきますから、
ひとつの態度だけで決め付けた判断はできませんが、
気になる行動が続くときは、注意深く観察することが大事です


一部 引用は 「わがまま」といわれる子どもたち  
湯汲英史 他  すずき出版
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2歳半~3歳前半の子のグループレッスンです。3

2009-07-20 19:26:43 | 幼児教育の基本
2歳半~3歳前半の子たちが
よく考えながら取り組む課題は
『動物のマンション』に「2階の真ん中の部屋」「1階のライオンさんの下」
「3階の黄色い屋根の部屋」といった指示に合わせて
動物を置く作業です。
4人とも楽しく答えが出せるレベルでした。

また、記憶遊びでは、
黄色いネコ 赤い牛 緑のイヌ
といった2つの概念がミックスされたカードを3~4枚
覚えて答えてもらいました。
一生懸命なんだけど
色を覚えたら動物を忘れる、動物を覚えたら色を忘れる~が続いて
だんだんどちらも覚えられるようになると
満面の笑みを浮かべていました。

たくさんのカードからすばやく動物を見つける遊びは
どの子もしっかりできました。
「赤いブタ!」「黄色いネコ!」と聞いて
間違えないように動物を選びます。

お買い物ゲームでは
お店屋さんに商品を並べること
買い物リストを見ながら
買い物をしてまわることをしました。
これは半分くらい親御さんに手伝ってもらいながら
楽しくしました。

言葉遊びでは
ひらがなカードを見ながら「せのつくみ~んみ~ん鳴く虫なあに?」
「かのつく横歩きの生き物なあに?」といった
クイズをしました。
語彙の豊かな子たちのグループレッスンなので、
この遊びでは、はいはい手を挙げてすぐに答えを言っていました。

2歳半~3歳前半の子のグループレッスンに使っている問題のレベルは
4~5歳向けの問題から抜粋しているものです。
おうちで取り組んでみてできなくても、気にかけないようにお願いします。
子どもたちは好きな遊びに集中するうちに
自然と難しいレベルのことが可能になりますが、
それにはちょっとしたコツも必要です。


もう少し大きな子のグループでは
「言葉のおわりに、せがつく~」とか「言葉の真ん中に、せがつく~」といった
問題になります。

ベビーのための算数教室のメールは、ただ今日程調節中ですので、
2~3日以内にはお返事書きますね。
コメントしてくださった方のメールはきちんと届いています♪


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2歳半~3歳前半の子のグループレッスンです。2

2009-07-20 15:43:39 | 幼児教育の基本
2歳半~3歳前半の子のグループ♪
はじめは忍者屋敷で遊びました。忍者が隠れるときと昆虫の擬態の共通点について
科学絵本を見たり、実際石になったりして
考えました。

遊ぶ 読書 知識を得る製作考えるアイデアを出す言葉で表現する遊ぶ抽象化された問題で解答を出す

そうした循環が
このくらいの年齢から自然と身につくようにしています。
そのどれに偏っていても、どれが欠落していても
少し物足りなく感じています。
熱中したあとの子は、それを言葉や考えとして整理したがっているように
見えます。といっても大人の自己満足ではなく、子どもが知りたいレベル、
表現したいレベルにそうことが大切です。

動物のえさやり機で遊んだあとは、仕組みを学びながら
工作とブロック製作をして、自分でも作ってみました。
この時期の子には、「できた!」という実感が残るようにさせないと
工作嫌いになったりチャレンジを嫌がるようになったりします。
ですから、そうした課題を与える側の
子どもの能力ややりたがっていることを見抜く力が大事になってくると
思います。
いつでも、課題をすることが
次のやりたい気持ちにつながるように気をつけます。

えさやり機作りの他にRくんが「お好み焼きをつくりたい~!」と言ったので
みんなで紙皿にスタンプを押したり、絵ふでで水塗り絵を楽しんだりしながら
お好み焼きを作りました。
絵の具、絵ふで、かわかす、塗る、水で溶かす、汚れる、ハンコを押す、薄い色……
などの言葉も繰り返し使って印象付けました。

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2歳半~3歳前半の子のグループレッスンです。1

2009-07-20 12:13:44 | 幼児教育の基本
昨日は、2歳半~3歳前半の子4人の2度目のグループレッスンでした。

☆なのたんパパさんがレッスンの様子を記事にしてくださっています

1度目のレッスンはコチラ

何をするにも意欲的で、
もう少し大きい子向け……と感じていた課題も
はりきってチャレンジする姿にうれしくなりました。
今回は、記憶ゲーム、座標のようなIQ問題、工作と絵の具でお絵かき、ブロック製作、カードゲーム、ボードゲーム、言葉遊び文字遊びと数遊び……と頭をフル回転させて取り組むものが多かったのに、どれも4人ともしっかりできていました。
ちょっとびっくりです。
(個人レッスンだとなかなかこれだけたくさんの課題に集中することは難しいです。お友だちの力はすごいですね)

写真をあまり撮っていなかったので、簡単な説明になりますが、
ひとつひとつの課題と、取り組ませるコツを紹介していきますね。

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1歳児のための知能アップアイディア ♪ 

2009-07-18 17:24:36 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
1歳半の☆くんのレッスンです。
☆くんはドールハウスの中へバスを入れて、横から出してくるのが
楽しそうでした。
そこで写真のような
空間認知の力を育てるための箱を作りました。
横や上などさまざまな箇所に出入り口があります。車を出し入れして
遊びます。
空間を見るとき、別の場所からの見え方が推測できるように
なるためのおもちゃです。
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3~4歳半 科学クラブの報告です♪

2009-07-17 22:15:33 | 理科 科学クラブ
最後に
からくり人形で遊びました。

☆くんも★くんも
大はしゃぎ!

このからくりと同じ仕組みのおもちゃを工作……(これは私が作りました)
最後に、おみやげのからくりおもちゃではしゃぐふたり。

ちょうど科学クラブが終わる時間が来ました。
工作品を自分の手で持って帰りたくてしかたがないふたりは、
必死にお母さんにお願いしていました。

3~4歳半 科学クラブの報告です♪

2009-07-17 22:01:04 | 理科 科学クラブ
写真は
突然動き出す謎の生き物を作っているところです。

この生き物作り、5~6歳の子だと
「作ってみる?」と聞いても「いい~めんどくさい~」という答えが
返って来ることが多かったのに、
☆くんも★くんも、「作りたい~」の大合唱。
お父さんをおどかしたいそうです。
3歳くらいの子は他の人の反応や心が
少し推測できるようになって、おもしろく感じるときなので、
こうしたびっくり箱風の工作をとても喜びます。

切る部分は手伝ってあげ
絵を描いたり、ゴムを巻いて仕掛けを作ったりする部分をがんばりました。

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3~4歳半 科学クラブの報告です♪

2009-07-17 21:49:13 | 理科 科学クラブ
3歳前の☆くんはエネルギッシュで積極的で
自信満々の機敏な子で、
3歳半の★くんは慎重でゆっくりじっくりものごとに関わる子でした。
この対照的なふたりは、
それぞれ自分の持ち味を生かしていろいろな課題にチャレンジしていました。

☆くんははさみで切ったり、テープで貼ったりすることを
自分からどんどんやってすばやく仕上げます。

ゆっくりとまどいながらスタートする★くんは、
とっかかりこそグズグズするものの、じっくり取り組み、
理科の知識のカードにもとても興味を抱いていました。

写真は 大量のみみずのふんのカードを手にして
土に似たふんに興味津々の★くんです。
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0歳、1歳児の算数教室と 0歳7ヶ月の☆くんのレッスン

2009-07-16 08:14:47 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
7ヶ月の☆くんのレッスンの続きです。
まだ1歳に満たない☆くんですが、さまざまなちょうど今の時期、旬の課題を
持っていて、自分で懸命にチャレンジしていました。
問題は、☆くんのお母さんがそのひとつひとつに気づいていなかったため
どうしても遊びがや刺激が単調になっていたことです。
☆くんは、かなりエネルギッシュな子で、
2時間のレッスン中、一度も疲れを見せず
新しい遊びにすぐに飛びついて、笑い声をあげていました。

☆くんの課題というのは、
身体でいうと、足でキックする力を鍛えて、段差を登ったり、障害物を乗り越えることです。
足の裏が十分使えるような課題を用意してあげる必要があります。
写真のような発泡スチロールの障害物を
乗り越えるのに夢中でした。
うまく超えられると得意でたまらない様子ではしゃいでいます。

また言葉の発達でいうと、口の中にいろんなものをいれて
かんだりなめたりする活動をもっと豊かにしてあげることです。
するめをかませたり、スクイッシュ
のようなおもちゃを与えてあげる必要を感じました。
何でも口に入れるので誤飲や危険な塗料は怖いですが、
だからといって口に入れるのを禁じると
しゃべりだしたときに舌が思うように動かないとかわいそうです。

聴覚を育てるには、
さまざまなきれいな音を聞かせてあげたり、音を使った遊びも必要です。

前回も書きましたが、推理する力が発達してきているようなので、
いないないばぁやかくれんぼ、かくしっこ、あてっこ、のぞきっこ
などの遊びをいろいろするのも大事です。

またミラーニューロンの働きをよくするために
手遊びや、まねっこ遊びをたくさんするのもいいですね。

☆くんのお母さんとお話していたのですが、10月に☆くんを含めた3人レッスンで0歳7ヶ月~1歳5ヶ月までの子のために算数教室を開こうと思っています。(それだと2人だけの募集となりみなさんに悪いので、もう1レッスン設けるとして5名までの募集となります)
ベビーのレッスンは、お父さんにも教室にいていただいても大丈夫です。
0,1歳児はインフルエンザなどが心配なので、
今回の募集は近場の方を限定します。
今のところ、メールの管理に手が回らないほど忙しいので、
コメント欄に予約していただいた方から抽選で5名の方に、コメント欄で
ハンドル名向けのお返事をし、その後、メールを送っていただくことにします。

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0歳7ヶ月の☆くん 推理することが楽しい 2

2009-07-15 20:33:06 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
0歳7ヶ月の☆くんは、
少しずつ記憶力や推理力が発達してくる時期だからでしょうが、
見えるかな?見えないかな?と
半分くらい隠れていたり、穴から覗きあったりすることが
楽しくてたまらないようでした。
けれども完全に布で隠してしまうと、
たちまち忘れてしまったように無関心になります。

☆くんがちょうど今楽しく感じるような
記憶力や推理力を刺激する遊びをいろいろとしました。

ひとつは写真のように
薄い布を机と椅子にかけてトンネルを作って
ハイハイしておもちゃを取りに来てもらう遊び。

また、発砲スチロールの角柱を立てて
すき間からのぞいて、「ばぁ~」とする遊びもしました。

☆くんは喜びすぎて、高い大きな声を上げて笑っていました。

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