虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

1歳後半~2歳ちょうど 子どもを伸ばす活動 1

2010-09-21 17:32:00 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
今日は1歳後半の男の子と2歳ちょうどの女の子のレッスンでした。
2歳になったばかりの☆ちゃん、モンテッソーリのプレにときどき
通うもののお家で同じような遊びをセットしてもあまり乗ってこないという
ことでした。

そこで遊び方を観察したところ、
2歳児というより、3歳前半~3歳半ばの子のような遊び方を
しています。
ままごと道具をお母さんがするように一通りまねして扱って、
ごっこ遊び。

工作では、
はさみで切る
テープを自分で切ってから貼る
紙を丸める
簡単な手順を真似て作る
自分のしていることを、説明したり、これからしたいことを説明する

といったことをちゃきちゃきしています。
1歳くらいから、かなりのいたずらさんで、
好きに探索活動をしてきた子ですから、
2歳前後の子のシール貼りや、はさみで1回だけ切る
といった作業は、勝手に自分で堪能していたようなのです。

そこで、モンテッソーリの手仕事のうちから
作業のひとつを選ぶのではなくて、
この子のしている作業を少しだけ難しく、魅力あるものにする工夫を
しました。

テープを切って、ぺたりと貼るのが好きですから、
スパンコールを与えて、
1つスパンコールを選んで、それをペタリと貼る仕事。

これは大喜び。

また、10までの数を意識させる
動物を箱に入れていく作業にも熱中していました。
欠損(10に足りない部分)に気づくのも時間の問題という感じです。

赤、青、黄色のボールを分けるゲームは
易しかったようなので、

少し遠くから投げ入れる
「2個ずつ入れる」といったしじを増やすなどすると
楽しめそうでした。

動物の絵カードでカルタ遊びをすると
大喜び。
生徒役だけでなく、1歳後半のお友だちに問題を出す役をして
喜んでいました。

☆ちゃんの、
お母さんは、子どもの行動に、どうしてもしつけなくてはいけない場面以外
口出ししていません。
それで、☆ちゃんは自由に自分の持てる力全てを使って
伸びているようです。
子どものエネルギーは最初からセーブさせず、
十分、自由に出させてから、成長するにしたがって、
少しずつ、しつけていくことが大事だと思っています。


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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 6

2010-09-21 07:09:25 | はじめに
ふうせんファミリー♪
かわいい作品ですね。家族の仲が良さそうですね。


大阪で工作イベントをした後、伝える難しさについて
いろいろと考えました。
そして何が問題なんだろう……?と考えていて、

「人を評価する」という形があまりに日本の社会に浸透していて、

どんなささいなトラブルも、アドバイスも、
自分の悪い点を指摘された、攻撃されたとなってしまって、

反発して他罰的になるか、
反省しすぎて自罰的になるか

どちらかに激しく反応してしまうことによるように
感じました。

たとえば、私が、

「子どもが自由に知らない子とも交流できるような雰囲気を
大人たちが作リ出していく大切さを感じたのです。
また、あまり口出しせずに、
評価や作品の出来にこだわらず、子どもの長所を見つけることや、
子どもが何を楽しんでいるのか、どんな興味を抱いているのかに
フォーカスできにくい空気があったのが少し残念でした。」

と書くと、

人のいる場所で緊張してしまう方や人見知りのある方まで、

「そうした場で、交流しなきゃいけない、人とコミュニケーションを取らなくちゃ」というプレッシャーを自分にかけちゃうように
思えるのです。

私自身は、それぞれ個人個人が「正しい何か」である必要はないし、
「正しい」態度というのも
存在しないと思っています。

言葉にするのが難しいのですが……

「子どもが自由に知らない子とも交流できるような雰囲気を
大人たちが作リ出していく大切さを感じたのです。」と書くと、

私が、「社交的にすぐうちとけることができない人を、
評価したり判断をくだしたりしている目でながめている」という
伝わり方をして、
私がよしとする態度や性質を演じなきゃ、そうならなきゃ
会ったときに、批判的な目で見られるのではないか……
という伝わってしまいがちなのです。

どうして、そうなるのか?

それは、日本や社会があまりに検品作業をするように人も子どもも眺める
癖が定着しているからではないでしょうか?

私自身は、微妙なところで、複雑な立場にあって、
人としては親御さんに何の評価する気持ちもないけれど、

親の子どもへのかかわり方が子どもの問題行動を誘発していたり、

発達上に問題がなさそうな子なのに、
親が子に、このままの接し方を続けていると、
目でものを集中して見れない、人の話が聞けない、コミュニケーションを避けるなどの問題がおきそうな場合は、

そうした障害を避けるために、
少しポイントをアドバイスすることがあります。

でも、だからといって、心の中で、
そのお母さんの子育てが「まちがっている」とか、
その方が「ダメだ」と思っているわけではありません。
最初から何もかも知っていてうまくできる人がいるわけないですよね。

子どもが2歳なら、ママも2歳。
子どもが3歳なら、ママも3歳。

子どもが、あいさつの仕方や食事のマナーを
大人から少しずつ習っていくのと同じように、
大人だって子育ての偏った部分を、少し修正して、リラックスして
楽しみながら子育てしていけるように先輩ママから学んでいく
場面もあって普通なのです。

でも、今、子どもをしつけるときも、子どもの嫌な部分を見たくないというように全てに目をつむるか、しつけるとなると、
なぜか、子どもの存在を全否定することになってしまうという方がいます。

また親も、今の自分に「ひとつでも直す部分がある」ということは、自分が
ダメな母親だと評価をつきつけられたことだ~
ととらえてしまいがちなのです。

幼稚園や小学校に行かせるまでに
あれこれ就園、就学準備をするのも、
まるで完成品の出荷のような雰囲気があって、

人の前に子どもを出す=検品作業を受ける

と感じているふしがあるのです。
ですから、そこには、他の影響を受けながら学んでいく、成長していく
というゆるやかな空気はありません。

いつも、親にとって子どもは先生に提出する「小テスト」か「テスト」か学期末「テスト」なのです。
先生たちも、「点数」を返すことに忙しくて、
子どもを育む、育てる、成長を見守るという発想が
ないかのように見えることがあります。

もちろん、上の話はたとえ話です。

子どもが「テスト」だ

ということは、他人の目にわが子がどう映るか……
そうした評価の積み重ねが子育てのようになっているということです。

本当は子どもはいつも成長の経過点にいるのですから、
まだ「パンだねこねている最中に
焼き上がりのテスト」してもしょうがない~

といったものですよね。
必要なのは、こねが甘かったら、「いっしょに手伝いましょうか?」と
声を掛け合える間柄です。

たけのこのサイズ見て、どれほど高い竹に成長するかだれも
わかりませんよね。
ただ、土壌や日光などの問題に
慣れている人が気づいたら、より良い環境になるよう手助けする~
それだけです。

そうした助け合いの輪にいて、環境を整えてもらったから、
たけのこが悪いわけでも、そのたけのこの世話役が悪いわけでもありません。

お互いにじゅんぐりに成長しているだけです。

大阪での工作イベントで主催の方に、「3ヶ月に1度くらい工作に来ていただけませんか?」という相談を受けたのですが、
「工作は、まだキツイんじゃないかな……」とお答えしました。

子どもたちの月齢や親子の学習の様子から、
工作遊びより先に、
「見立て遊び、空想遊び、じゃれる遊び、絵本大好きクラブのような遊び」
が適しているように感じたからです。
でも、それって、このお母さんたち子どもたちはダメだ~と思ったから……
そう判断したから……ではないのです。

そんなに急がず、ひとつひとつ今、楽しい遊びをして、
今、必要な学習をする……
それがちょうど良いことだと感じているからなんですよ。

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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 5

2010-09-20 21:50:10 | 工作 ワークショップ
絵本大好きクラブにも参加してくれた3歳の男の子が参加してくれました。
自由工作を数回見ていると、作品の中には、前回学んだことの痕跡が
あるものです。
前回のアイデアが消化されて、ステップアップした形で
新しいものが作られているのです。
親御さんとの共同作品だったとしても、
子どものがんばりの中に、工夫や進歩が見えるのです。

絵本大好きのとき、トンネルの絵本を黒く塗って喜んでいた男の子。
今回は、線路を一生懸命描いていました。
段ボールを引っ張ると、トンネルの中から
電車が出てきます。
トンネルの上にはお母さんやお姉ちゃんに作ってもらった
ミニカーやトラックがいっぱい。
得意満面で紹介してくれました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『お母さん「あとで あとで」と言わないで』
          近藤千恵   PHP

とい著書の中に、便利になる子育て環境で、
自尊感情を失っていく子どもたちの問題が書かれています。
簡単に要約して紹介しますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
紙おむつやベビーフードと、子育て環境が便利になり、
子どもが少ないため子どものすることなすことが気になります。
一方、小さい弟妹や姪甥の面倒を見る経験も少なくなりました。

幼児教育プログラムやピアノ、水泳、英語といった能力開発もさかんになり、
子どもの欲求や能力があるかどうかより、
子どものためにその能力を伸ばしてあげることが親の務めのように感じられます。

また母、妻、会社員、自立したひとりの人間……と、いろんな役割が女性に求められる時代です。

そんな中で、いろんなことを子どもにしてあげているつもりなのに、
子どもの呼びかけに「あとで」と言ってしまうことが増えてしまうようです。

大人には口癖にもなりかねない「あとで」

「あとで」と言われた子どもは、お母さんから拒否された
と受け止めるそうです。

(お母さんはボクの話を聞きたくないんだ)
(お母さんにとって、ボクの話はたいしたことではないんだ)
(ぼくのことなんか大切じゃないんだ)
(お母さんはボクが嫌いなんだ)
と考える道筋になるそうです。
その結果、自尊感情が極端に低くなるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


習い事や今回のようなイベントに参加する方々はみな
強い子どもへの愛情を抱いているのだと思います。
「子どもにあんな経験、こんな経験させてあげたい!」
「能力を育ててあげたい」
でも、そうした気持ちにあおられて、お母さんのまなざしが、
子ども以外のものにばかり注がれていると、
また子どもが喜んでいるか、上手に出来ているかといった
子どもからのアウトプットにばかり行っていると、
子どもは強い疎外感を抱くはずです。
人のいる場=疎外感
がセットで心に刷り込まれるかもしれません。


先日の工作イベントでは、これまで虹色教室に来てくださったり、
虹色教室のイベントに参加してくださったことがある方々も
半分くらい参加してくださっていました。
その方々は、和気あいあいと、子どもといっしょにリラックスして
楽しんでいらしたのです。

でも残念なことに、一生懸命がんばりすぎて、
緊張して参加している初めてお会いする方々もいました。
そうした方々は、人がたくさんいる場では、
子どもが迷惑をかけないよう、他に遅れないよう、
他人から嫌な評価を受けないか、みんなのようにうまくできるかどうかと、
気持ちがいっぱいいっぱいになっているようでした。

それで、子どもも、こうした人の多い場では、硬い表情をして
珍しいおもしろそうなものを見つけても
同意を求めるようにお母さんをふりかえったり、
笑顔をお母さんに向ける姿がありませんでした。

お母さんが人前で緊張していると、
それは幼い子にも感染して、人を拒絶するような素振りや、
話を聞かずにふらふら浮遊するように歩き回る姿が見られます。

それは親の育て方が悪いとか、お母さん方に直すところがあるという
ことではないのです。

もっと、人と人が集う場に
リラックスできる空気が流れるようみんなで努力していかなくては
ならないということなんです。
他所の人がいる前で、子どもがちょっとしたおふざけや
わがままな一面を出しても、
お母さん方が悩んだり苦しんだりしなくても、「大丈夫よ。がんばっているね」というまなざしを受け取って
人の力で癒されていくような
環境でなくてはならないのです。

工作イベントを終えて、
批判ではなくて、
みんなでよその子も育てていく
親同士支えあい、育ちあい、癒しあうような環境を
どうやって作っていくのか、
考えるときがきているのだろうと感じました




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幼児や低学年の子も楽しめる頭脳パズル

2010-09-20 14:19:35 | 虹色教室の教具 おもちゃ
「子ども向けの頭脳パズルを教えてください」と相談を受けることがよくあります。
が、虹色教室で使っているものは廃盤品や海外の手に入りにくい品物や、
私が数学パズルの本を見ながら手作りしたようなものが多いため、
なかなかお返事できずにいました。

先日、レッスンの際、maple family の記録の
もみじくんにマッチファイブという頭脳パズル系のゲームをしてもらったところ、
何手も先を読んで熱中していました。
幼児には少し難しいですが、
小学校低学年の子などは夢中になるゲームです。
☆マッチファイブで遊ぶもみじくん

カードの指示通り色を並べるだけでなく、
玉を移動させて、移動させた玉を使って別の玉を移動させることで、
柄をそろえる
かなり推理力や思考力を必要とする遊びです。
なかなか手にはいらないかもしれませんが、
見つけた方はオススメです。

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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 4

2010-09-20 13:32:08 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
「ビルが作りたいの」
「1階は自分が入れるようにしたいの」
自分の作りたいイメージをはっきり言葉にするようになった☆ちゃん。
とても高いビルを作っていました。

発想の出し方、自発性、最後まで楽しく関わっているか
など、作品の出寄不出来以外の
成長をていねいに見守って認めていってあげたいと思っています。

作品作りを通して得るのは、
「自分でする」ということの楽しさです。
自分の内面の世界と外の素材が
工作をしている中で融合されていく貴重な体験です。
親御さんが手伝ってあげる場合も、子どもの内面のイメージや希望が
外に引き出されてくるように支援することが大事です。

こうした熱心さを見せる子というのは、最初から
このような作品を作っていたわけではなくて、
何も作らず、友だちの作品を「すごいな~」と見るだけだった時期や、
親に「作って」というだけだった時期や、
見本どおり真似るだけだった時期を通って、今にいたっているわけです。

親御さんたちと話していて、心配になるのは、
まだはじめたばかりの子に、高いレベルのものを求めたり、
1回何かしただけで、すごい変化を期待したりすることです。
もちろん、初めから夢中になる子、1回参加しただけで、劇的な変化を見せる子はいるのです。
でも、それは、その場だけの力ではないのです。

潜在的にその子の中でさまざまなものがたまっていた場合、
こうした場で触発されて、あふれるようにその子のすばらしさが
現われてくることがあります。

また、親御さんが、こうした場で自分自身が学んで、
接し方や環境を変えた場合、子どもにすれば、
毎日、何十回も良い体験をするわけですから、
子どもに変化が現われるわけなのです。

工作が上手にできるようになってくると、子どもは
知能も手先の動きも、しっかりしてきます。
工作できるということは、
何を作りたいかイメージし、段取りし、判断し、選び、問題解決し、粘り強くやりとげ、達成し、振り返る作業の全てが含まれているからです。


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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 3

2010-09-20 09:21:13 | 工作 ワークショップ
年少さんの★くん。
すばらしいのは、お母さんの手を借りず、全て自分の手で作り上げていたところです。
大好きな恐竜をたくさん作ってくれました。

おにぎりの入っていたパックをパクパクひらく口に見立てた
立ち上がる恐竜は、(写真の左端です。はっきり写っていなくて残念~)
見学にきた幼児たちを圧倒していました。
欲しくてたまらなくて、それをつかんで
脱走した子もいたほど……。

★くん、恐竜を立たせるのに一苦労したようで、
見学にきた人たちに、
「ここのおかげで、安定しているの。
ここのおかげで立つんだよ」と、
箱の底に仕掛けた工夫を懸命に話していました。

★くんは、年少さんでこの通り、自力でどんどん作り出していく力を
持っていますが、
工作やブロック製作をはじめる前は、
ほんの数秒もひとつのものに注意を向けていられない
状態が激しかったのです。
とにかく絶え間なく動き回って、おもちゃで遊ぶこともできないかったのです。
それが、★くんのお母さんといっしょに、少しずつ、少しずつ、
物を作る楽しさを★くんに味合わせていったところ、
何時間もかかる大作を作って、きちんと説明するほど
しっかり成長してきたのです。まだいろいろ課題はあるでしょうが、
得意なことを通して、お友だちとコミュニケーションを取ることも
できるようになってきました。

★くんの自力で作り出す作品の数々からは、
参加した子どもたちに、
創作する楽しさがたくさん伝わっていたようでした。



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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 2

2010-09-19 22:50:23 | 工作 ワークショップ
もぐらたたき♪

このすばらしい発想の主は、以前工作でティッシュでアルパカを作ってくれた
小学生の女の子です。
お墓も作ってくれました。

みんなとても楽しんでました。
すてきな作品をありがとう♪

前回の記事の反省点の続きです。
3歳くらいの子も参加していますから、場所見知りもあるでしょうし、
内向型の子もいます。
そうした個人個人の子どもの行動に関しては
何も気にかける必要はないのです。

ただ、子どもが自由に知らない子とも交流できるような雰囲気を
大人たちが作リ出していく大切さを感じたのです。
また、あまり口出しせずに、
評価や作品の出来にこだわらず、子どもの長所を見つけることや、
子どもが何を楽しんでいるのか、どんな興味を抱いているのかに
フォーカスできにくい空気があったのが少し残念でした。

3歳くらいまでの子を育てている方の場合、
「お互い、他人に遠慮しあって、自分と子どもだけの世界に閉じこもる」
という今風、都会風の子育ての形に慣れすぎているようにも感じました。

「リラックスして、子どもも親もあるがままの姿で、
みんなに認められている」
そんな気持ちを抱いて、いろんなことができる場を作っていきたいと願っています。

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とてもスバラシイ作品の数々~♪ ちょっと反省も…… 1

2010-09-19 22:26:37 | 工作 ワークショップ
今日は、大阪での工作イベントをしてきました~♪
すばらしい力作の数々。
それぞれの作品を見て回るときには、
まだ幼い子たちも、「これはどうやって作っているかわかる?」
「自分でも作れそう?」とたずねると、
「はい!」「はい!」としっかり手をあげていました。

写真は、何だかわかりますか?
子どもたちに「何でしょう?」とたずねると、「おばけ~」という答え。
おしい……お墓です。
お盆にお墓参りに行った子もたくさんいたようです。
お花やお供え物をして……何と水をそそぐ道具も!
すごい……!
子どもたちは、このお墓に目を丸くしていました。


独創的で面白い作品が、たくさんできあがっていたものの、
少し反省点もありました。
中には初めての参加で、よい作品を作らなきゃ~ってプレッシャーを感じていた方もいたようなのです。後から作品を見て回る見学ツアーについて、
もっとリラックスしてとらえていただけるよう説明しなくては……。

子どもの気持ちに寄り添うには?

ワクワクする気持ち、不思議を感じる気持ちなどを育むために
どのくらい大人が介入するか?

コミュニケーションを取ることが楽しいって思えるように、
大人もよその子や、参加者同士でもっと親しむにはどうすればよいか? 

子どもの発想や考える力、言葉や感情を引き出す働きかけはどんなもの?

という点を伝え切れなかったのと、
そうした情報にこれまで触れたことのない方々の参加も多かったため、

どの子にとっても工作技術としての収穫は大きかったでしょうが、
人とともに協力しあったり、ふざけたり、自発的に関わったり、
いっしょに同じ興味を共有する楽しさを味わうシーンは少なかったのです。

東京のイベントでは、今回の反省を生かして、
工作技術、創る楽しみ、コミュニケーションの面白さ、
子育て技術、会話の大切さ
などのどれもが十分体感できる工夫をしていきたいな~と思いました。

それにしても、工作に数回参加してくれている子たちの、熱心な取り組みはすばらしかったです。
それと作品アイデアの独創性がすごくてびっくり!

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新大阪 ココプラザの工作教室の募集について

2010-09-18 19:24:59 | 生徒募集 イベント参加募集
東京の募集が一段落ついてから、こちらの募集をかけようかと
思っていたのですが、
開催日も近いので、募集させていただきます。

また10月2日(土)
新大阪のココプラザ 美術工房
10時~11時40分
年齢を問わない工作教室をします。

身近な紙コップやストローなどで、動く電化製品やドールハウスやぬいぐるみ、
遊園地などを作ります。
作ったもので、みんなでコミュニケーションをとって遊びましょう。
また、みんなの作品を見学にまわって、いろんなアイデアを学びましょう。

みんなで楽しむ算数遊びや科学遊びもします。

子どもの参加費2500円。
基本の材料や珍しい小物などは、こちらで用意しますが、
クレヨン、えんぴつ、はさみ、、セロテープ
空き箱類などを持参していただくと助かります。

子どもさんの年齢を書いて、コメント欄で申し込んでくださいね。





科学絵本の選び方

2010-09-18 08:49:27 | 本の紹介
★maple family の記録のはちbooさんが
絵本大好きクラブの様子を記事にしてくださっています。
最初から全力投球だったお姫ちゃん、1時間半を過ぎたあたりで、ちょっぴり疲れてしまった模様。でもお家では、やりのこしたことも楽しく再現していたようです。
お姫ちゃんは、日ごろお兄ちゃんとよく工作している子です。
まだ3歳のお誕生日を迎えたばかりですが、
こうした場面でも、他の子の作品の良い部分に敏感に反応して取り入れようとしていました。日々、ちょっとした物作りを体験していると、
こうした外の世界に対するアンテナがピンと張った状態になるのですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


絵本大好きクラブで科学の絵本をいくつか取り上げると、
まだ、2歳、3歳の子どもたちですが、
わらわら~っと寄って来て、興味津々!
簡単実験も「やりたい!やりたい!」「私が!」「ぼくが!」と大騒ぎでした。

科学絵本を選ぶとき、ちょうど、その年齢の子が
毎日、触れて親しみを持っているものを選ぶようにします。

子どもって、とにかく本物が大好きですから、
2歳の子だって、
夜空を見て、お月さまを探す体験をすれば、宇宙の絵本にも興味を抱きます。
ただ、そうした本物と親しむときの方法は、
年齢によって楽しく感じる内容はちがいます。

お月様を見つけて、手でおおって目を閉じて、開いて、「おつきさま、あった!」と見つける遊びの1,2歳児。
「お月様がついてくる。子犬みたいについてくる。バイバイしてもついてくる」
と、つきの不思議を味わう遊びは、3,4歳児。
月や地球や惑星の簡単な模型を作って遊ぶと喜ぶのは、4,5歳児。
そうしたさまざまな体験から、意味や深い理由について考えをめぐらせるのは、5,6歳児です。

今回、絵本大好きクラブの科学のテーマは、
「固体、液体、気体を見つけること 体感すること」です。

それで、風にまつわる絵本を見て、ジルベルトぼうやの経験を再現したり(気体です)、
石の絵本図鑑を見て、石をよく見比べたり、石で実験することを学んだり(固体です)、
空の図鑑を見て、たつまき(気体です)を作る水遊び(液体です)をしたりし、
自分たちが分子になって、固体、液体、気体を身体表現で体感したりして遊びました。
とにかくどの子も夢中♪

身近な科学を、さまざまな視点から、眺め体験できるようにさせてあげたいと思っています。
小学校の理科のテストの先取り学習ではなく、
「考える」って面白い!って心の底から感じるような
本物の素材をたくさん見せてあげたいのです。

★自宅マンションで化石を発見してスキップするタロウくん
のお母さんのふるまりさんが次のようにおっしゃっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なにげなく過ごしている日常でも、チョット注意をむけて、チョット目をこらすことで、見えてくるものがある。

それが、科学であったり、文学や語学でもいいんですけど、より深い探求の道への入り口だったりする。

ワクワクドキドキの種は、日常の足元に沢山転がっていて、それを見つける「すべ」さえ知れば、世界はもっともっと、面白くなるんですよね。
でも、その「入り口」というのは、知っている人でないとなかなか発見できない。知らない人は、見過ごしてしまうんです。

でも知っていると、教えてもらうと、とたんに、世の中から宝物を発見できるようになるんです。
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そんな宝物をいっぱいプレゼントできるのが、
科学絵本との出会いです。(遊びつきで、楽しい出会いを演出してくださいね)

風とか空気とか、
当たり前に近くにあったものも、つかまえたり、
おいかけたり、風車をまわしたり、
空気という気体になる体験をしたり、シャボン玉に閉じ込めたり、
せんたくものをバサバサさせたり、
工作したおもちゃを風の力で転がしたりすることで、
仲の良い友だちみたいになれるのですよ。
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