虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

絵本大好きクラブ(科学の絵本いろいろ)の様子です 3

2010-09-16 14:59:07 | 通常レッスン
『いし』の絵本を見ながら、
石を観察したり、石で実験したりしました。
子どもたちは、かるいし に、びっくり!

写真は、そら の図鑑を見て、たつまきを作っているところです。

この絵本の後で、『じょうもんのくらし』の絵本を見るときも
石は大活躍。
縄文時代の人々は、石でどんぐりをくだいて
どんぐりくっきーをつくったり、焚き火をして、狩をした動物を焼いたり、
魚を釣ったり、貝や木の実を拾ったりして、食べ物にします。
石やどんぐり、焚き火でそうした生活を体験。

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絵本大好きクラブ(科学の絵本いろいろ)の様子です 2

2010-09-16 14:53:41 | 通常レッスン
意外なくらい盛り上がったのは、
科学絵本の数々で、遊ぶ時間。
どの子も、「たつまき」を作る実験や、
石を浮かべる実験、
風の実験では、「やりたい!やりたい!」と奪いあうシーンが続出しました。
3歳前後の子たちですが、
とても集中して、一生懸命できました。
親御さんたちにも、子どもってこんなことが大好きなんだな~ということ知っていただけてよかったです。

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絵本大好きクラブ(未就園児さんたち)の様子です 1

2010-09-16 13:50:24 | 通常レッスン
今日は絵本大好きクラブの日。
3歳児中心に2歳~4歳半ばの子たちで楽しみました。
幼い子たちが多いので、うまく集団遊びが成り立つかしら?
と心配していたのですが、
見立て遊びから、工作から、理科遊びから、どの子も夢中になって参加してくれて、
とても感動しました。

遊んだ絵本は、


ぐりとぐら

大阪環状線

でんしゃでかえろう

ジルベルトとかぜ

そらまめくんのベッド

いし

物質とエネルギー

はらぺこあおむし

じょうもんのくらし

図鑑 そら

11ぴきのねこ ふくろのなか

14ひきのぴくにっく

です。
劇をして、見立て遊びをして、実験して、工作して、
身体表現をして、
存分に遊びました。

次回に続きます。

写真は、ぐりとぐらの大きなふらいぱんをいすで作って、
新聞紙を丸めて作った泡だて器でかきまぜるところです。

大きな卵は、ゴミ袋に空気を入れたものを、白い布でくるんで作りました。
大きなかごをさげた たくさんのグリちゃん、グラちゃんが、
「卵!卵!」と大喜び♪
上手に楽しく演技ができました。
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教育関連のまとめ記事へのリンクです

2010-09-15 18:48:29 | 記事のまとめ(リンク)
東京の工作イベントの正式な募集は、明日か明後日にさせていただきます。

今朝、うれしいコメントをいただきました。
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熟成期間
7月の段ボール工作教室でお世話になりました。
息子は他のお子様方のように「直後から工作熱に火がつく」こともなく、
段ボールがあるときに工作に誘ってみてもすぐ別のおもちゃを出してきて続かない…
彼にとって工作教室は一過性のイベントでしかなかったのか、と
親の私の働きかけの下手さを思い知らされるようで落ち込んでいたのですが
今日は自分から「段ボールで電車作る」と言い出し、
色を塗ったりハサミの使い方を真剣になやんだり(段ボールはきりにくいですものね)。
「段ボール教室で電車ごっこしたなあ!」と
何度も確認しながら悪戦苦闘していました。
すっかり忘れているものだと思っていたのに
楽しかった体験で得たことというのは、
子どもの中でちゃんと次の出番を待っているものなのですね。
とっても嬉しい出来事だったのでご報告させていただきました。
またイベントに参加できる機会を楽しみにしております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
子どもの年齢によっては、成長がみえにくい時期があります。でも、
自発性や自由や創造性を刺激する体験は、何度かたまってくると、いつかどこかで芽を出すものです。それが子どもの中から生まれるまで待つのは、強制的にさせるよりしんどいことですよね。
でも、そうして大人が待っている間に、子どもの好奇心や創造性が水面下で大きく膨らんでいて、しまいに外に現われる瞬間は、とてもすてきです。
うれしい報告に思わず、頬がゆるみました。
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明日は、絵本大好きクラブがあるので、朝は記事の更新ができません。
(そこで、リンクを♪)
午後には、絵本大好きクラブの模様をアップしますね。

大人の勉強会にしても、算数クラブや科学クラブにしても、それから
明日予定している絵本大好きクラブにしても、学んでいただきたいのは
大人の「力の入れ具合」とか「一生懸命さの濃度」といったものです。

薬の処方といっしょで、幼児への刺激は「薄いくらい」がちょうどいいと感じてます。親の幼児に対する思いや期待やアクションも同じく、
大人にすれば拍子抜けするくらいの「がんばらない」姿勢が大事だと
思っているのです。

そうして大人はがんばらないのだけど、幼児の側は
たっぷりある自由な雰囲気の中で、時折、全身全霊で何かしていて、

ちょっとしつこいくらいの熱中を許されながら、

その子の中に潜在している個性的なよいものが引き出されてくる~という状態が
大事じゃないかな?と。

だから、ものすごくはりきっていろいろやりたい!吸収したい!
と感じている親御さんには、
虹色教室の雰囲気は、
「何だかもの足りない」場合もあるかもしれません。

明日も、
「いかにハードルを低くして、絵本と仲良しになるか」ということを
課題にしています。

それでもいつもレッスン日を待ち望んで通ってくれている
たくさんの子どもたちと、親御さんに感謝していますよ~♪

★『地頭力』が育つ幼児期1~9

 教育の場で『地頭力』を育むには?  1~3

学校に通いだしたら、どんどん勉強嫌いになっていく? 1~9

教育のゆくえ 子どもたちの未来のために何ができるのか?1~5

学ぶことを愛する気持ちと 科学する心

誰もが天才的な能力を発揮する脳の中の「思考」のメカニズム


★教育現場に欲しい新しい言葉と新しい概念 1~3

教育現場に必要な 『ブラックボックス』 という言葉 1
~6

学習の 効率 をよくするにはどうすればいいのですか?


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赤 青 黄色 の色分け ベビーから6年生まで

2010-09-15 13:35:29 | 虹色教室の教具 おもちゃ
赤いバケツの中に赤いボールをポン♪
黄色いバケツの中に黄色いボールをポン♪

1~2歳の子が、最初に取り組むと楽しい課題です。

これと同じセットで,
小学生に中学入試の難しい問題にチャレンジしてもらうときもあります。
(1回ごとに赤から黄色に 黄色から青に 青から赤に玉が移動するとして、
最初にセットした状態から3回移動を繰り返すと、黄色いバケツには何色のボールが入っているでしょう?
といった問題です。

ただ楽しく解くだけでなく、

「難しそうに見える問題も
実は
こんなにもシンプルなことが、言葉に置きかわって複雑に見えるだけなんだよ~」
ということに気づいてもらうために、
幼い子たちのおもちゃを使って学んでいます。こうした問題に心が感動すれば、
なんだ~難しい図形問題って、赤ちゃんの遊んでいる積み木の問題だし、移動の問題って折り紙が重なるときの話なんだ~と、急に問題が易しく感じられるようになる場合があるのです。)


赤いバケツに赤い玉をきちんと入れられるようになったときの
すがすがしさは、
本を見ながら、「これは赤よ」「これは黄色よ」と教え込まれて言えるように
なるのとちょっと異なります。
うまくいったとき、
「正しい!うれしい!」っと、直感的にわかることからくる
小さな感動があるのです。

盛り付けで、食事のおいしさが変わるのと同じで、
学ぶ教材が、見た目に心地よいと、学習意欲がずいぶん変わります。

最初のうち、子どもは色など頓着せずに、
いつまでもでたらめに放り込むかもしれません。そんなときは、自然に正しい答えをしるすだけで、気づくときが来るまで待ちます。
またきちんとわかっているのに、わざと間違いをしたがるときもあります。
それはそれで、ひとつの創造的な行為でもあります。
大人もふざけて、いろんな間違いをやってみせると、
次には、子どもの方が正しい答えを教えてくれるかもしれません。

パズルがカチッとはまったときの気持ちよさ

みたいな、自分の身体や脳で感じる喜びがあるのです。

幼い子は、シンプルではっきりした色や形に惹きつけられます。
気持ちよさや感動がある学び方は、
ただ~を覚えるということを超えて、

正しい答えを出すために真剣に集中するのは楽しい

考えるチャレンジは面白い

といった気持ちを育ててくれますよ。
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どうして勉強するの?

2010-09-14 22:22:51 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
娘は友だちとディズニーランドとディズニーシーに行っております。

息子は……と言うと、受験日が刻々と近づく中で、時間との戦いにジリジリ~となっています。

夏バテして体調が悪い上、学校行事や何やで勉強時間が取れない日が続いて、
かなりストレスが高まっているようです。
遅い夕食を取りながら(行事の準備で学校に残ってたんです)
「簡単な教科書に載っているような問題を、演習不足でミスってしまった、くやし~。ここのところ、体調悪くて夜中に目が覚めるから、寝不足になっちゃって、頭が重いな~」とくやしそうにつぶやいていました。

「お風呂に疲労回復できるっていう入浴剤入れておくから、
はやく入って、すぐ寝なさいよ」と言うと、
すっと風呂場に向かいました。
そして、風呂から上ると、もう明るい口調で話しかけてきました。

(立ち直りはやいですね~)

「今日、東大医学部をねらっている友だちと話してたら、
あいつの場合、成績バッチリだから何の悩みもないのかと思っていたら、
大変みたいだよ。他の友だちもそう、
みんな、今の時期、時間がなくって苦しそうだよ。
ぼくの場合、なりたい仕事に直接、学歴が関係するわけじゃないから、
学校のブランドにこだわる必要はないんだけどさ。
大学をゴールだと考えているわけじゃないし。

でも、勉強してるとさ、そこそこ面白いし、
時間がなくって思うようにいかないけど、やっただけできることを確信しているから、適当なところで満足してあきらめたくないんだ。」

そう言ってから、急に語彙を強めて、

「成功するかどうかは別にして、社会に出たら、絶対、創り出したいものがあるんだ。
物作りに関しては小学生の時からずっと思い続けてきたことだし、
そんじょそこらの人の思うレベルじゃないって自信があるんだ。
何が何でも絶対創ってみせる!!」

と言って、笑っていました。
この笑顔、この自信……
小学生の頃、子ども集団の遊びで『社長』の役職に就いていたころと、
まったく変わっていません。

息子の物作りの情熱も技術も……ただものじゃないのは、
これまで育ててきて、よ~くわかっていますけどね)

受験勉強で、やりたいことが中断されているだけ、
自分のしたいこと、夢や目標や作りあげたいものが、
よりはっきりと意識されるようになってきたようです。
受験勉強に励むことで、自分の得意なことや自分の能力を
客観的に見つめて、どんなことがしたいかが、はっきりしてきたようです。

うまくいこうと、いくまいと、
十代の後半の受験は、自分の内面や将来を見据えながら、
心を鍛えていくのに良いもんだな~と思っています。
「苦しい~苦しい~」と言いながら、
うまくいかないことにぶつかるたびに、
精神的に大人になっていく姿を見ていると、「何のために勉強するのか?」という問いの答えが、わかったような気持ちになります。
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どっちが大事?子どもの発想 大人の提案?

2010-09-14 16:01:59 | 教育論 読者の方からのQ&A
図鑑を見ながら、ちょっとした実験などをするとき、
「こんなことやってみよう!」と大人が提案するのがよいのか、
子どもの「こんなことしたい」を待つのが良いのか
悩むという方がいます。

私は、どっちも五分五分で、どちらでもいいけど、
途中では、できるだけ子どもの発想や気づきを優先させると
良いと思っています。

いろんな方法に正しい、正しくないという
○×をつけて、良いことばかりすると、結局子どもが伸びない
気がします。

子どもの自由にさせていっさい口出さないときもいるし、
きちっと大人の指示に従わせるときも必要。
子どもが試行錯誤して失敗するのを見守るのもいるし、
きちんと手本をしるして、
そのとおり真似させるのも必要。
大人が「こんなことしてみない?」と誘うときも、
子どものやりたそう~に敏感に反応するのもどちらも
大事ですね。
大目に見るときもいるし、ビシッと叱るときも必要。

こうしたことって、
一貫性のない子育てとは、ちょっとちがいます。
情報でだけ、「一貫性のない子育て」が悪いと知ると、
偏ってバランスが悪くなっても、目の前の事実から目をそらして、
思考停止状態で自分の信じる情報に従う方がけっこういます。
でも、そうして思考停止でいつも同じことをするのは、
本当に一貫性のある態度と言えるのでしょうか?

現代のように情報があふれる世界では、
大人自身が、
凛とした気持ちと柔らかな感性で、「今」を正直に生きていないと、
子どもに教えることも、伝えたいことも、
何が何だかわからなくなってしまいますね。

 補足です♪

私は、いつも何もかも完璧にしようとは考えないようにしています。
「今」自分ができることのうち、重要なものから、20~30パーセント
に全力投球できたらよしとして、
あとの細かい足りない部分は次の課題として見送ります。
そんな風に大事なことにだけ力を注いで、
完璧でない部分にいつまでも悩まないようにしていると、
いつの間にかいろいろなことがうまく動いているものですよ。



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直感と周辺意識 幼児期の子育て

2010-09-14 14:56:52 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
直感と周辺意識、サジェストペディアの話で、
1秒に2億通りもの指し手を読む
超高性能のコンピューターの処理スピードを
軽々と超えてしまうスピードで答えをはじきだす
人間の直感の力について書きました。

そして、

人間の知能は、周辺意識、全体を洞察する力、直観力といった能力に
ささえられているので、
コンピューターの考える手順とはずいぶん異なるのです。

ということも。
この周辺意識、全体を洞察する力、直観力というのは、
幼児期も働いていますし、大人より幼児の方がこうした能力が優れてる場合が多いですよね。

最近、幼児の能力を伸ばそうと、
さまざまな分野でゆるやかに学習しながらステップアップしていける
カリキュラムが組まれています。
細かく発達の進度が測れるテストも考案されています。

スポーツでも勉強でも趣味分野でも、わが子が周囲の子より一歩リードした状態を保てるように
目標や学習スケージュールを立てることも流行っていますよね。

ただ、ここで、注意が必要だと思うのです。

大人が作ったカリキュラムで、目標や学習スケージュールを管理されながらする学習では、
「周辺意識、全体を洞察する力、直観力」といったものを使わないばかりか、
そうした能力を衰退させる可能性があることです。

人が、管理する学習カリキュラムは、
コンピューター等にインプットしていく手順に似ていて、
人間の持つその外にある驚異的な力は想定外だからです。

「周辺意識、全体を洞察する力、直観力」って、メタ認知力とか、地頭力とも
大いに関係があるものですよね。

幼児がごっこ遊びをする姿を見ていると、
この
「周辺意識、全体を洞察する力、直観力」をフルに使いながら
遊んでいることがよくわかります。
大人の社会全体をそのままうまく縮めて、
時間の流れや人と人の関係や役割や対話を、柔軟にストーリーを作り出しながら
使っているのです。

4歳になったばかりのふたりが、喫茶店ごっこをしていたとき、
「飲み物は何にしますか?ジュースですか?コーヒーですか?」とウェイトレス役が
たずね、「コーヒーください」と客役の子が答えました。
すると、ウェイトレス役の子が、「コーヒーは大丈夫ですか?何歳ですか?」
と聞くのです。
するとお客役の子が手にしているウサギのぬいぐるみを指しながら「3歳ですから大丈夫ですよ」と答えていました。

このふたり、外出中に、ある飲み物(おそらくコーヒーなど)は、ある年齢以上で飲むものなんだ……と何となく感じ取ったんでしょうね。
子どもは大人が教えること以外にも、雰囲気や印象など
から、子どもが気づいたり理解したりするとは思えないようなことも
洞察し、微妙なニュアンスのようなものまで
マスターしていくものです。

この4歳のふたり組、教室でスリッパの作り方を教えると、
次にはお家で、同じ方法を発展させて、
自分たちの型を2枚取って
ワンピースを作って親御さんたちを驚かせました。

子どもの直感的な能力が働きやすい状態を作ってあげると、
子どもは類推という力を使って、たちまち問題を解いたり、
1できたら、全然別の場面で10のことができたりするのです。

学習カリキュラムや訓練、習い事の全てが悪いわけではないのです。
ただ、子どもが遊びを通して、
人の知能ならではの優れた能力を発展させるのをつぶしてまで、
管理しすぎることの危険は感じています。
また、脳が劇的に発達する幼児期には、より注意が必要だと
思っています。

遊びは、想像力を育てます。

想像力は未来を作る力だと言われています。

人は競争で勝つためだけに生きているのではなく、
よりよい未来を創造しながら生きているという事実に思いを馳せることが
大切ですね。

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迷路に夢中になるとき

2010-09-14 07:47:12 | 虹色オンライン教材
子どもって迷路が好きですよね。
子どもが迷路のワークに夢中になるとき、ワークを買ってどんどん難易度を
上げていくだけって、どうなのでしょう?

子どもにワークをさせるとき
お母さん、火って何から出来ているの?のふるまりさんの記事にあるように

あくまでも、子どもの楽しみのためにドリルをしているのであって、ドリルをさせることを目的としないようにする

という慎重さが大切だなと感じています。

子どもが本能的に迷路のようなものを好んで、
より広い世界を理解する方向へ向かうのに対して、大人が迷路ワークしか思いつかなくて、そのイメージを子どもに刷り込んじゃうのって、
何だか子どもの可能性を人工的で狭い世界に押し込んじゃうみたいで……。

迷路が好きになるってとき、
お城の城内の通路のような設計や、
ピラミッドの内部の地下に続く不思議な通路、
秘密の隠れ家作りなどへの興味につながりやすいときです。
まだまだ幼い考えだけど、その思考をどんどん追いかけていって、「そうだ!こうだったのか~」ってゴールにたどりつくのに
喜びを感じるときでもあります。
だから、迷路に関心を持ち始めたら、

そうしたより
大きな不思議に心を開きつつ、

今、ワークの迷路がおもしろいなら、それをたっぷりする、

でも飽きたら、そうしたものから離れて
忘れる期間を持つことが必要なんじゃないかな?
って考えています。

タイトルの話題から少しそれますが……

忘れることって、今の時代大事にされていませんが、
学ぶときに欠かせない要素です。

『ナチュラルな子ども時代』には、こんな一文が……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書き方を覚えるのは、子どもには本当に骨の折れる過程で、
bとdは
どれがどっちか、意識して覚えなくてはなりません。
でもいったん覚えてしまえば、
ルールなど忘れ、言葉の意味に集中できます。
技能の習得にはすべて、
このような本質があるのです。

子どもの教育では忘却の役割はたいてい無視され、私たちはすべて「おぼえている」状態にさせようとしています。
子どもが学んだ重要な経験は、忘れるという領域を通りぬけます。
そしてあとで思い出したときには豊かになっているのです。
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直感と周辺意識、サジェストペディアの話

2010-09-13 20:10:10 | 教育論 読者の方からのQ&A
大人だけの勉強会に参加していただいた方々、どうもありがとうございました。
とても楽しい時間が過せました。
また、お会いしたいですね♪

子ども抜きでの集まりは、初めて体験……
午前の部、午後の部、どちらも心に残る楽しい時間になったものの、
ちょっと反省もありました。
午前は、ゆったり参加者の方の質問や興味に合わせて進行していたため、プログラムの国語についての時間がほとんど取れなかったこと(それで足りない分、ランチをしながらおしゃべりすることに……)

午後はその反省から、まずプログラムを着々と進行してから最後に質問コーナーを設けたので、すべて内容は伝えきったものの、
もう少し、参加者の方々の個性や和気あいあいとおしゃべりする時間も欲しかったかな~と……大人だけの勉強会は3時間くらい余裕が欲しかったです~。2時間はあっという間過ぎました……。でも、ブログでは伝えにくい実践的な方法を、目で見て理解していただけたので満足です。
回を重ねるごと、質をアップさせたいです。

さっそくいただいたROYママさん、 ぞのさんのコメントうれしかったです。ありがとうございます↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日はありがとうございました。
いろんなお話が聞け、あっという間に2時間がたってしまいました。もっとお話がききたかったです。

ちょっと工夫することで、考えることが楽しくなったり、見方が変わったりするんですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はありがとうございました。
物事をシンプルに捉えるための視点など、目から鱗が落ちるお話が沢山でした。

ドラえもんの日本旅行ゲームを買って何回か遊んだものの、時間がかかりすぎてだんだん億劫になり、お蔵入りになっているのを思い出しました。
今日は九州特集、とかにすればじっくりその部分だけを丁寧に楽しめると参考になりました。

21世紀こども百科大図解を見ながらの実験も是非やってみたいです。
息子は近ごろ電車と街の工作に集中しているのですが、思うような物が作れずイライラすることもあり、親としてもどうアドバイスしていいやら悩んでいた所だったので、きっといいアイディアの助けになると思います。

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話は変わって……

『脳とコンピューターはどう違うか―究極のコンピュータは意識をもつか』茂木 健一郎 田谷 文彦【著】
講談社

に直感や周辺意識について面白い話が載っていました。

プロの将棋の棋士は、次にさすべき手が、だいたい最初の10秒くらいで
判るそうなのです。
それにも関わらず何時間も考えている場合、何をしているのかというと、
その直感を裏づけているだけなのだそうです。

超高性能のコンピューターには、チェスや将棋などを
プロを負かすほどの力でできるものもあります。

でも、ここにひとつの不思議があるそうです。

超高性能のコンピューターは、、1秒に2億通りもの指し手を読むそうなのです。そんな処理スピードはとても持っていないはずの人間が、
なぜ瞬間的に「次の一手」を考えつくのかと言う謎です。

人間の知能は、周辺意識、全体を洞察する力、直観力といった能力に
ささえられているので、
コンピューターの考える手順とはずいぶん異なるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
またまた話が飛びます~
サジェストペディアという言葉をご存じですか?

1960年代から1990年代にかけてブルガリアで開発された学習理論です。
人間のコミュニケーションにおけるサジェスチョンの働きを
医学的に研究する学問から派生した教授法です。

サジェスチョンとは、
"意識と周辺意識を含む全人格に対して、言語的・非言語的に影響を与え得るすべての刺激およびコミュニカティブ要素"
……とわかるような、わからないような……
たぶん、あらゆる広告産業が探求しているであろう人の心に影響力のある全てを指すのでしょうね。

こうしたサジェストペディアは、超高速記憶テープなどの加速学習の開発につながっていったようです。

くわしく知らないのに、良し悪しの判断はできないけど、
私個人としては、世間で言われている
超高速テープとか、右脳開発とかをあまり信用していなくて、
教材がらみの加速学習にはまったく興味がないのです。

でも、
こうした研究のもとになっている「自由な精神活動と創造性の高揚が、きわめて効率的な学習と精神衛生を同時に達成する」という考え方には、
共感しています。

「人間性を低いレベルに限定するような固定観念」から学習者を解放して、脳本来の学習スタイルである創造的かつ高効率的な学習が自然に起こることを目標とする

サジェストペディアの精神には「いいな~」と感じつつ、
方法というか、やり方は、どうなのかな?
もっと人間的で、真に創造的って言えるような……たとえば、「物作り」などの方が
効果があるんじゃないかと思うのですけど……。
(私の勝手なひとりごとです。)
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脳は本来的に学ぶことを欲しており、学ぶことに喜びをおぼえる。

とか、

周辺意識の情報備蓄が足りないまま意識活動を要求されると、脳はフラストレーションを起こす。

とか、

脳は理論と感情を切り離すことが苦手である。

とか、

脳は変化を好み、機械的な繰り返しを好まない。

とか、

情報処理システムとしての脳は、ホログラフィー構造と階層構造をあわせ持つ。こうした構造では、
処理される情報は、部分と全体が奔放に入れ替わりつつ常に深部の核と交信して統一を保とうとする。

といった、言葉は「そうそう」とどれも納得できることばかりなんです。
そして、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遊びを交えて、理論と感情、部分と全体の統一の取れたダイナミックバランスの中で行う」というサジェストペディア独特の教育スタイルに到達する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という考えも、「すばらしい!」と思うわけだけど、
その先の加速学習の研究が、
何だかちがう気がするのは、私だけなのでしょうか?

部分と全体がダイナミックなバランスを生んで、

言語サジェスチョン「申し出、勧め、誘い、提案、褒め言葉、応援」

非言語サジェスチョン「楽しさ、笑い、人間愛、快適な雰囲気、厳粛なムード、オーセンティックな環境、権威ある作曲家の音楽、有名な画家の絵画、黄金比に代表される美的バランス、コースの一貫性」

が、人の能力を最高の状態に高めるとしたら、
それは高速の音を聞くことなのか、
疑問なのです。

私が思うには、
ダウ゛ィンチやミケランジェロやゲーテが生きていた時代の創造的な雰囲気や、学問や知識や人との交流を愛する気持ちが息づく環境が、

「人間性を低いレベルに限定するような固定観念」から学習者を解放して、脳本来の学習スタイルである創造的かつ高効率的な学習が自然に起こること

というサジェスチョンの目標に近づくことのように
思うのですけど。

う~ん、
このところマイブームの加速学習関連の話題……
ひとりでぶつくさ……「そうかなぁ……?」とつっこみながら、
読んでいます。

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