低温傾向が強く、ちぢこまっていたのですが、やはりさすがに3月。日差しが違う!
というわけで、いよいよ春の予感を感じましたので、先週から今シーズンもお世話になりっぱなしだったブーツを履き倒しては、しまう前のお手入れをまとめて行っております。
画像はジョンロブのデビーdebee。手元にやってきてからは早いもので13年ほど経ちましたが、ここへきてようやくなじんできたかな?とそれくらい慣らしに時間がかかる難物でございます。
8895というラスト(木型)は当時としてもロングノーズ+スクウエアトゥで、非常にスマート。
足形にもぴったり合って、履くと非常に気持ちのよいフィッティングだったのですが、返りが悪いダブルソール(靴底の革を2枚重ねにして、防水性能を上げた仕様)が、かなりな難物。
できるだけ雨の日などにも出動させたり、2006年のパリ詣での折にも、7日間ほど履き続けたりして、執拗にならしてきたつもりなのですが、やはり頑固ですた。さすが英国産のブーツですよ。
クリームだけで仕上げているのは相変わらずなのですが、5年程塗り込み続けてきた、レッドのクリームが定着してきたようで、なかなか味わい深い仕上がり。
最新型のウイリアムⅡと呼ばれる、ツインバックルのモデルに取って代わられてしまい、いまや廃盤になってしまったモデルですが、このあたりも実はジョンロブらしいスタイル。よいものはどんどんモダナイズさせて、アップデートを怠らない、という企業姿勢がみえてよし!
「や ら と」の主力商品、黒砂糖羊羹は実にこの手法でもって、いまだにトップセールスを維持しているとのことです。
このどこか凄みを帯びた外観は10年経過したジョンロブの靴には、共通してみられる美点。仮に最新型のウィリアム2ブーツを履いたお方が山手線の隣に座ったといたしますと、その差がみえて楽しいんだが、と妄想果てしなく(爆)。
そろそろアンクルブーツをもう一足、といい始めてすでに5年ほどが経ちましたが(爆)、次の標的はdeauvilleに決定(あ、決めただけです)!なんとかならないかなあ(とほひめ)。