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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

黒姫高原というところ

2006年03月14日 23時36分37秒 | スキー
正直な話、ここまでは来たくないと思っていました。
それは、検定を受けるためにわざわざということです。
それまでに十分受かると思っていたし、それだけの準備も
していたはずです。
今シーズンは泊まりでも何箇所か行き、それぞれ良い思い
をしました。今まで経験したことのないスキー合宿の宿、
有名デモのロッジでの経験。
八海山での初めてのパウダアーに遊んだり、スキーの楽しさを
改めて感じています。こんなにもスキーを楽しむ人がいたのかと
感覚を新たにしました。年々少なくなるスキー客ですが、熱心な人も
多くいるし、スノーリゾートを余裕で人生の至福とばかりに堪能
する人々を見ました。

それなのに、私はなぜにこうも検定にこだわりそれもまだ2級を
とれずにいるのです。まあ、今シーズン三度目の受験でこの
黒姫がどうなるのか、黒姫自体どんなところなのかという興味と
スキー検定が週三回もあるというその特異性は何を意味するか
色々と興味をそそるところではあるのです。
朝、4時50分に起床し、5時に出ました。予定通り、坂城の
インターで100キロターンをして、信濃インターには7時半ごろ
降りたのでしょうか。結局、初めてと言うこともあり、余裕を
とったのですが、それでもペンションに着いたのは8時ごろで
1時間位早く出すぎた感じです。それでもペンションに着くと
コーヒーを振舞われ、くつろぎながら手続きをしました。

鍵を渡されたけど部屋には寄らずに車でスキー場に行きました。
教えられた道を行くと圧雪道で、のぼりもきつかったのですが、
すでにこの位の道はなれています。この界隈は、ペンションで
いたるところにペンションがあり、軽井沢のへ別荘街のような
面持ちです。ですが、どれも安普請の小さい宿ばかりで、これで
果たして経営が成り立っているのかと心配になります。
私が泊まったのは、スターボードという宿でスキー場からはちょっと
はなれています。今まで、苗場でゲレンデから遠い宿はだめだと
感じていましたが、この黒姫ではゲレンデ直結の宿はあっても
前山というゲレンデなので、スクールのあるところには滑っていくには
かなり距離があり、苗場のようにすぐ前からリフトに乗れるような
そんなゲレンデではありません。車があるなら、アメニティや施設で
一番良くて安い宿を選ぶべきです。というのも、一人利用だと
宿により、ひとり料金になるからです。私が泊まった宿は、それが
なく、かつペンションには珍しくタオルが付いていて、料理はフルコース。
ゲレンデには遠いものの、送迎はもちろんある。インターから5分程度で
ゲレンデにも5分程度。貸切の露天風呂が3つもあり、外見もよい
とまあ、おおよそ良いことだらけのようでした。

現実に、外見やアメニティは概ね良いのですが、料理と建物の
持つクゥオリティはホテルに較べれば相当落ちます。まず、ペンション
というのは民宿のようなもので西洋風に作られている物が多く、
木造であればそれは小屋と同じで音の問題や暖房の効率とか
問題があります。小屋に泊まるのですから、それなりの覚悟があれば
大丈夫でしょう。ホテルに泊まりなれていると何だこりゃということに
なります。それでも今回は、部屋は寒かったり、前回の八海山の
ペンションに較べると風呂以外は八海山のわたぼうしが優れており
宿の設備にも文句がないのに対して、今回のスターボードは設備
と食事は残念な印象です。風呂は確かに貸切でよいのですが、
隣の風呂に入った音が聞こえるのでなんとも落ち着きません。

わたぼうしの食事はこんなに出して大丈夫なのというくらいの質と
量でした。しかし、今回の食事はフルコースながら味はいまいちです。
料理に印象が残らないのです。確かに舌平目と肉料理の組み
合わせはペンションの料理にしては、ずば抜けているのかもしれません。
しかし、ホテルに泊まってそれらを普通に食べている人には、今更
ペンションに泊まってフルコースでなくても良いのです。いやフルコース
でも出るもの出るものに印象に残る味があれば、それはああこうきたか
とかやられた感が出てまた違うのかもしれません。いくらフルコースを
食べてもただ出たというだけでは、ああ良かったという気持ちは出てき
ません。例えば私が昨年食べたロサンゼルスの食事は、どこのレストラン
でも味自体はまずいのです。ステーキなど日本の方が格段にうまいし
値段も安いように感じました。それでも、付け合せのポテトの量とか
ステーキの大きさとか印象に残りました。味も強烈に残りました。
ライスとパンはどこでもお替り自由です。今回、夜のライスはお替り
できますといわれましたが、お肉がおいしくてライスがほしくなるという
味でもなく、ライス自体もそんなにおいしくなくお替りしませんでした。
ネットの書き込みでライスが少ないというクレームが書かれていて、
それにわざわざ宿からお替り自由なのですと書かれていたのを
思い出しました。最近は、ひとこと言っているのだなと感心しました。
コーヒーもお替りができてよかったのですが、これもアメリカでのホテル
は大きなマグカップでお替り自由なのに、スターボードでは小さいデミタス
カップなので面倒でかつ3杯もついでもらうのが恐縮してしまうという
コーヒー好きには良いのだか悪いのだか解らないサービスでした。

平日にもかかわらず、私の他にひとりが3組とアベック一組に年配の
男のコンビが一組いました。私と一緒に講習を受けた男性は、観光組合
の紹介で予約して、その人以外泊り客無しだと言っていました。
ゲレンデには大学の大会があり、団体と大阪の中学の修学旅行と来て
いましたが、別段混んでいる印象もなく、ゲレンデの混雑度も滑りずらい
ということもありません。リフトが4時半で終わってしまうのがとても残念
でした。5時前に宿について風呂の順番を待つ間ボケッとしている以外
ありません。本を読むには電気が暗いし、板のメンテナンスに向かう気力も
湧かないという状況でした。もちろん娯楽施設も温泉施設もありません。
ここの天然温泉は、アスティというホテルのみで、このホテルがゲレンデに
面しているのですが、最初リフトの上から探しても見つかりませんでした。
次の日、前山まで行ってやっと見つかりましたが、これだけの宿泊施設
がありながら、温泉がひとつというのは最近よくある源泉37度という深く
掘ればみんな温泉という類のものでしょう。

このゲレンデから晴れていれば、野尻湖や妙高山が見え、斑尾などの
ゲレンデも見えます。近隣に有名なゲレンデがあり、広大なコースを
妙高のゲレンデも近いとなれば、温泉もなく特別コースがいいわけでも
ないこのゲレンデに魅力をつけるとしたら、ホテルらしいホテルもなく、
有名な食材や料理があるわけでもないとなるとスキーで呼ぶしかないと
なったでしょう。それでデモが誕生したりしてスクールが盛んになり、検定
のゲレンデとしてやっていくようになったのではないでしょうか。ただ広い
平らの土地やなだらかな斜面は、修学旅行などの団体にはうってつけ
でしょうし、インターに近いというメリットもあり、宿ごとに特色を持った
売り方やクロスカントリースキーなど新たな売り方が出てきているようです。

初日は雪で、最初朝方は晴れていて予報と違うと思っていたら、すぐに
降ってきて、最後は新雪も滑れました。真冬に戻ったようなとてもいい
雪でした。
コメント
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