King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

春はコブ

2006年03月25日 23時48分18秒 | スキー
残り少なくなったスキーシーズンは、よくコブを滑る特集とか
雑誌に載ります。
私はこの時期のコブより、シーズン真っ只中の2月くらいのほうが
コブを滑りやすいと感じます。今の時期はコブが凍っており、へたに
エッジを掛ければそれだけで飛び出してしまいます。
しかしエッジを立てなければ、スキーコントロールもままならず
エッジングをどうすればワンターンづつスピードを殺して滑れるのか
謎でした。今シーズンは、色々な人に色々なコブの滑り方を
教わりましたが、みな雑誌に書いてあることです。雑誌のように
コブの滑り方には、こういう方法とこういう方法があり、どう選択
してと具体的に説明してくれる人はいませんでした。

コブの頭にストックをついてそれを中心に回れとか、低くコブに入り、
立ち上がらずに滑ることとか。それらのそれぞれの教えから自ら
コブはベンディングで滑るという基本を導き出し、オリンピックモーグルの
上村愛子の滑りから、テールコントロールの減速を使用する事を
考え付き、さらに板の裏が見えると減点ということから、吸収より
板の延ばしを意識しました。今までは体の逆ひねりでコブをドタン
ドダンと降りて腰でショックを吸収していました。それだとかなり
体にショックがあり、それにうまくタイミングが合わないとすぐに破綻
してしまいます。確実にエッジングして減速する。それが私の今
シーズンのコブの滑り方です。結果、コブのバンクのちょっと外を
回すように滑ればかなり連続で降りられるようになりました。
速度がないときには、逆に直線的にスキーを入れたり、今まで
一通りの滑りが4通りくらいのバリエーションを持つようになりました。

しかし、今はそのコブの探求より大回りをどう滑るかが課題と
なっています。最初は、上下動をして大きく滑ればそれで
もう二級はクリアーだと思いそのように滑っても結局点が出ず
ならば何が足りないかと考え出したら、ターンマックスのポジション
がまずいという結論になりました。それが、スピードが出だすと
長年のスタイルが出てしまい、板をきゅっとすぐに回してしまって
結局、谷回りからマックスまでの常に動き続けるというポジションが
表現できていないということに気がつきました。

ひとりで練習していると結局スピードを求めていつもの昔の
ターンが出てしまい、スクールに入るといわれてそのように滑れる
のだけど本番では検定だからより良い点を出そうと余計な事を
して、地が出てしまうという繰り返しのようです。スクールでは
いいですよといわれ、それなら66、67は出ますと大絶賛で
苗場のプリンスホテルスキースクール若いイントラなど手を叩いて
誉めてくれました。しかし、スクールでできても本番ではつい
いつものターンをしてしまうという如何にこれを乗り越えて行けば
いいのかという状態です。

普段からスピードを出したり板を早く回す事を避け、常に
プルークでいるとかかなりじっくりと取り組まないとこれはこの先に
行けないと感じます。その先に早く行きたいがために、合宿まがいの
スクールに入ったり、八海山の短期上達講座などに行ったり
色々してきましたが、結局いまだ結果が出せないシーズン
の最終局面にいます。この最後の時期に来てあと一回
検定を受けるか、それとも残り少ないシーズンを楽しんで
終わるか、色々考えました。そして、軟骨の飛び出した足を
みながらやらずに後悔するより、やはりやるだけやっておこうと
いう結論でした。

それは、多くのスクールに今年はいり、検定だけを意識して
きましたが、しかし、スキーはそれだけじゃないということを
自然は教えてくれました。八海山の今まで味わったことのない
新雪とスキー好きの人たちとのふれあい。それは、どこのスキー場
でもそうでした。会う人会う人がスキーを愛して、自然と遊ぶ
楽しさを知る人たちであり、一緒に楽しむことのすばらしさを
教えてくれました。とはいえ、目標を立てたので最後のガーラは
来期のステップにしたいと思います。
コメント
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