King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

春はコブ

2007年03月28日 23時46分21秒 | スキー
スキージャーナルの最新刊が出たというのを
誰かから聞いて、それが今の時期だと例年
コブのすべり方特集だといいます。
それなら前の雑誌を持っているので、別に
買うこともないのですが、講師がリッチー・ベルガー
だというので、本屋に行くと黒菱を滑るピンクのウェアの
リッチーがいるではないですか。

それをみただけで、つい買っていました。
そういえば、今年はまったく検定用の滑りの練習をしていません。
本を買ったのは、火曜日ですが、当然それをみれば試して
みなくてはなりません。
とはいえ、本の内容は全てDVDの内容の焼き直しのような
物です。DVDは何回かみていて、通常スキーのDVDは
一回みれば後は積んでおくだけです。
しかし、リッチー・ベルガーのコブ入門は何度かみています。

急遽今週は水曜だけ空ができ
出かけることになりました。それで、前日に天気予報を
調べると、なんとかぐらは雨です。それで、軽井沢とか
他の晴れの予報のところに行こうとしたのですが、別に
降ってもいいやと決めました。前回の金曜日は、雪の
予報でしたが結局快晴でとてもいい感じでした。
そんなこともあり、それに今回のテーマは一応コブなので
かぐらに行きました。

いつものように6時に起きて9時10分のローブウェイに
乗ります。駐車場は前回より少なくなっていました。
お客は、子連れや年寄りとバラエティに富んでいます。
駐車場に車は少ないものの、ゲレンデには多くの人が
いました。前回来た時よりはっきりとコブのラインが何本も
できていました。

雪はオレンジの皮のようにどんどん干からびて融けている
ようです。強風で第5ロマンスは終日クローズとなり、中尾根
も雪がなだれ寸前です。そしてゲレンデも雪が全然滑らなく
なり、滑り心地がよくありません。コブの方はこれがまったく
だめで、前回色々なライン取りなど試したり、バンク滑りと
ずらしとモーグル滑りの融合など色々やれたのに、今回
午前中はまったくコブに歯が立たない状態です。

それでも、3本目からコブのすべりを思い出し、それで11時だから
休憩にしようかと思ったらいつもコブに向かう人が前にいて
それについて行き、なんとなく自分も順番待ちをして、しばらく
滑ってしまいました。こんなあまり強くない連帯意識というのは
とても心地よいものです。別にお互いアドバイスとか感想とか
言い合うわけでもなく、ただお互い見守り、一緒になった時に
ひとことかふたこと声を掛けるだけ。

今日はそんなコブ仲間に、外人さんが加わりリフトが止まり
パトにあっちに行けといわれるまで、一緒に滑りました。
せっかく英語で話しかけたのに、日本語は堪能でした。
私は、間違ってコブに来てしまったかぐら素人さんだと思い、
ここはモーグルコースで、谷のような波のような深い難しい
コースなのだと説明して、コース変更を促しました。

しかし、なんかついて来るんですね。溝や底には板を入れられ
ないものの、果敢にラインを降りようとしていました。今日の
雪は走りらないので、こういうときにはあまりいい練習には
なりません。というのは、かぐらの斜度のないところのコブだと
こんな雪の日は、溝の深いところに足を伸ばしてどんと降りる
だけで後は何もしなくても降りるだけはできてしまいます。
しかし、それだと滑ったことにならないので、できたと思って
変な事を覚えているのです。

今日は色々な人がいて、久しぶりにモーグルの昔のスタイルの
人もみれました。とにかく板を振らないでただますっぐ降りるだけです。
こんな雪の日にはできることです。固く凍った雪の日にはヒールで
叩くようなすべりをするのでしょう。とはいえ私も気がつくとヒールの
エッジの部分でブレーキをくれている事が解り、本で読んだ
ターンを切り上げてスピードを落とすというのは結局できて
いませんでした。

そして、テクニカルの誰も踏んでいないような端のコースはコブより
難しくなっており、ここで何回か小回りの練習をしました。
エルステの講師がメインの谷のように深くなったコブを滑り近くで
みていた私は、ひざで絶妙に衝撃をかわして、回すところでは
確実に回しているすべりに感心しました。結構脚部の曲げ伸ばしを
しないで滑っている人が多く、私などは結構小さくなったり前傾
過多になったり、動きが多いのですが、足以外まったく動かさない
人もいます。

何回か真似してみましたが、そうすると板を横にして止めるすべりに
なり、私が目指しているものとは違う事が解りました。また気がついた
ことは、ついこの間まではここのコブはカリカリだったのでついエッジを
かけて滑りましたが、エッジングの時間は短い方がいいようです。
こんな雪だとコブの平らのところに板をべったりとして滑っている人が
いました。何本も滑っていないのに、足の筋力が低下して思うように
滑れなくなり、結局試してさらに上を目指すというもくろみも前回
並にはというのがせいぜいでした。

リフトに乗り合わせた山屋の人がヘリスキーとツアーが中止になった
と言っていました。私も近くなったら申し込もうと思っていたのに
残念です。その人が言うには中尾根まで歩いて3時間だといい
ます。何人も上っているのでつぼ足で大丈夫だと言っていました。
ツアーのコース説明には、第5ロマンスから30分から60分とあり、
どこかと勘違いしているのかと思いました。今日のゲレンデの
中のオフピステも手ごわいのにこれから山の中に入るのは相当
腕があり、経験が無いとだめだと思います。かぐらで山に入る
人は結構年よりも多く、よく平気だなあと感心します。
コメント
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