King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

雲上の極楽。

2007年03月06日 23時28分58秒 | スキー
ここ何日かの花粉による健康被害は相当のものでした。
いつもなら医者に行き、クラリチンさえ処方してもらえばすべて
解決したものです。
しかし、今年3時間も待ってやっと受診し、手に入れた薬は
まったく効きませんでした。同じ薬がすでに効かなくなっていたなんて。
それに今年処方された点鼻薬が臭いことはなはだしく、もう一度
医者に行き、いつもの薬に変えてもらい、かつ新たな飲み薬も
追加してもらおうかと思っていました。

しかし、それも今日の一日を過ごすまでのことです。

爆弾低気圧を回避して、今日にスキーを延期しました。
今日そして、場所も雨じゃないところをと天気予報をチェックして
選んだのはやはりいつものかぐらでした。雨の予報が、雪に変わって
いたので、どこも雪ならコブのあるかぐらで志賀で掴んだものの
復習をしようと考えました。

そして、いつものように6時に起きて、15分に家を出て7時半に
駒寄で朝食をとります。ここのパーキングはまたまた中が変わっていて
随分と明るい雰囲気になっています。今までの何人も座れない
椅子がなくなり、テーブルが増えテレビも今まで食べている人が
みれなかったのが、食べているスペースの一番奥になりました。
残念なのはいつものてんぷらうどんが売り切れになっていたことと
テレビで流れていたのが、NHKのニュースでなかったことです。

それでも冷凍のまずい麺はいくらか軽減されていました。まだ
以前のほうがおいしいと感じましたが、行くたびに変化があるので、
いい方に変わってくれるものと信じてまあ次回もよることにします。
かぐらについたのは、8時45分位で手前の苗場は雪でした。
しかし、ゲレンデはかなり土が出ていて、これで技術選をここで
やるのかという感じです。男子リーゼンもかなりブッシュが見えて
います。

この雪が、かぐらに着いたら雨になっており、まさか上のかぐらでは
雪でしょうが、湯沢辺りは完全に雨だと思いました。9時10分の
ロープウェイに乗りかぐらを目指します。かなりのお客さんがいました。
ほとんどがボーダーで、田代のように老若色々な人がいないで、
年寄も少なく、ボーダーばかりという感じでした。今回は田代から
上らなかったのは、先日パンフを見たらかぐらのロープウェイが、乗車
時間がたったの3分だったからです。

とにかくかぐらから上ると滑り出すまでに、時間がかかると思って
田代からしばらく乗っていましたが、テクニカルまでたどり着くのに
1時間30分位掛かる上に、11時位じゃないと連絡コースが
オープンしない事があり、お昼までにかぐら第一高速に乗れない
こともあると言う経験から、今回はもうかぐらのコブしか滑らないの
で、今日はかぐらから行くと決めました。

ロープウェイ山頂についてから、一番遅くロープウェイから降りても
かぐらゴンドラに乗るのはスキーヤーが早く、待ち時間なく乗れました。
しかし、このゴンドラがやはり長いのです。ちょっと後悔を感じるくらい
長いのですが、これを降りると直ぐにかぐらメインとテクニカルを滑れる
のです。滑り出しまで1時間掛かりますが、しっかりした積雪を見て
安堵します。もちろん天候は雪です。しかもガスがあり、視界が
悪く、せっかく新雪が積もっているのに気持ちよく滑れません。

それでも、いつもの端のコブのコースとテクニカルを繰り返して滑る
のですが、4本も滑ると11時でランチタイムとしてしまいました。
志賀のコブでコブを越えた時に直ぐに板を接地させるように足を
伸ばすだけでいいと思ったのを実践したところ、いやいや、志賀より
斜度はないしコブはでかくないと高をくくっていたのもあり、いざやって
みると思ったより以上にスピードが出ます。最初のうちは、体力も
あり征服感もあったので、何々こんなものという感じでした。

しかし、かぐらのコブは氷の狭い峡谷のような畝畝のコブで、また
例により馬鹿なボーダーがこけてそのまま何分も居座るという状況
でした。こんな天候なので、コブを攻める人もほとんどなく、後ろから
突っ込まれないように後ろを振り返ったり前をよくみたりしましたが、
だーれもこのはじっこには滑ってきません。唯一午後にひとりモーグラー
風が滑っただけでした。後はボーダーが端に来てコブで転んでそのまま
居座るのです。そこは一応コースなんだけどと主張すべきですが、
私ひとりでそれを主張していいものか、そんなお断りはスキーヤーの
主張であり、ボーダーから見れば別に自分たちのいるところはよけて
滑れるだろうということです。

まあ確かに彼らのほうが多数派であり、勝手にコースだと主張するのは
勝手にコースを作ってはいけないというゲレンデの注意もあり、いけない
のは我々です。しかし、ここによく来ているやつらなら端っこはコブの
コースになっているのは十分承知なのです。そのコースをスキーヤー並に
滑ってくる奴もいます。まあ今いる奴らは、どこでも座り込んじゃう間抜け
です。私はどけとはいいませんでしたが、午後生徒をひとり連れたエルステ
の女教師は、なにやらどけと指示していました。立派立派。

しかし、最初コブに新雪が積もった状態でどこがコブか溝か解らない
時はいきなりスキーが刺さったり、どんな原因か解らないまま転倒したり
で、志賀の教訓などどこ吹く風でした。それでも一度通ってしまえば
コースは判明して、例の足伸ばし重視をやってみることにしました。
するとそれには激しく足を伸縮させそれを早く繰り返さなくてはなりません。
それにコブはかなり固いです。志賀ほどブレーキもかかりません。で、
コブの底にがつんがつんと行く以前のすべりに戻ってしまいました。

兆しが見えては、また逆戻りとなかなか上達が難しいと考えて夜
モーグルの大会のテレビを見ていたら、彼らもコブの底だけにがつんがつん
と行っているだけではないですか。モーグルというと板を横に振らない
縦にばたんばたん言わせるすべりだと思っていたら、今やそんな
すべりをしている選手は誰もいません。それに長板も履いていません。
なんだそうだったのか。ヒールキックは覚えなくてもいいか。

今日は結局一日ガスで視界不良でした。時にスーとガスが消える時が
あり、その時に一遍に何人かボーダーがテクニカルに来ましたが、この日は
だーれもテクニカルを滑るスキーヤーがいなくて、テクニカルは貸切だと
思いました。せっかくだから新雪のところばかりを滑って深いコースは
何回も滑りませんでした。エルステさえコブに来ませんでした。この視界の
悪い状況でも生徒が10人以上いてさすがだと思いました。

ゲレンデにはろくに人がいないのに、この日もレストランかぐらは大混雑です。
私が12時ごろ出て行くときには、食券売り場が行列でした。平日でも
券売機が2台稼動していました。この日も一番高いエビフライ定を食べます。
昨年は、平日だとレストランはガラガラで奥には持ち込みの客も多く
いましたが、いつもと客層が違うのか私が知る客層が集まるのはまだ、先の
ことなのか。

2時半にコーヒータイムをとりに寄るのですが、まだ食事の客が多くいて
周りにはフライやらカレーやらの臭いが充満しています。この悪天候にも
この客ではさぞかし、儲かるだろうと思います。それにしては、高いのに
内容は粗末です。ただコーヒーがドリンクバーになり飲み放題になったのは
うれしいことです。午後もほとんどかぐらメインとテクニカルの繰り返しでしたが、
ひとりで来ているのも少ないと感じました。いつもなら何人ものヒトリストと
同乗して話をするのですが、今回はひとりだけ年配のスキーヤーが
話しかけてきただけでした。

話しかけてきたきっかけが高そうな板ですねえというもので
思わず笑ってしまいました。今履いているHEADの板は、2級受験用に
買ったもので、DEMO10の1/3ほどの値段で手に入れたものです。
正価は確かにDEMO10と大差はないんですが、何でまた高いと
感じたのでしょうか。黒くて地味な板です。私の穿いているパンツの
方が2倍も高いのに、お年寄との会話はいつもこんな頓珍漢なもの
です。

傍からみれば、ひとりでこんな雪の視界の効かないガスの中、コブの
斜面なんか滑ってなんになるのかというようなつらいスキーのように
映るのではないでしょうか。こんな雪の降る中、一人で汗をたらして
リフトでもゲレンデでもひとりでもこりもせず繰り返し同じところを
滑り、直ぐにリフト終了の4時を迎えてしまいました。一時間に
5本滑れるかどうかで結局20数本で終了です。それでも志賀の
数倍疲れました。転倒も志賀の数倍。それでも一時は整地でも
まったくホワイトアウトして転倒してしまうことまであり、本当に天国の
中にいるようでした。

またここには花粉がなく、一日まったく症状が出ませんでした。
真に極楽です。
コメント
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