秋の晴れ特異日

かつて文化の日は、晴れの特異日でした。
しかし、ここ数年曇りか雨の日が多く、秋の
晴天の代表の日というイメージもなくなりました。

ただし、この日は晴れ晴れしい行事が目白押しで
各地がお祭り騒ぎです。
私は、都内にモバイル機器の拡充のための買い物に
出かけていきました。別にネットでも済ませられた
のですが、専門の係りのものに説明を聞いて決めたい
という欲求があったのですが、実際に池袋で買い物
したところ、その意味もあまりなかったという感じでした。

さて、申し込みをして商品を受け取るまでに時間が
あったので、目白へ行って大学の学園祭などをみて
回りました。もう何年も前から、学園祭も様変わりした
ということは言われていましたが、こうも模擬店だらけ
で何のための学園祭かというのを改めて感じました。
最近、学校の出入り自体がうるさくなっているので
こう大手を振って入れる時意外滅多にないのでとでかけ
ましたが、最近は一般の人へ学校が授業をしていて
その数も世間受けのするものが多く、篤姫がはやって
いるとなると幕末の講義は途端に篤姫をめぐる幕末世界
というふうに直ぐに対応してます。

そして、最近多いのは今日で源氏物語が1000年目だという
ことで新聞にも出たり、関連の発表会やらイベントやら
やたらと目に入ります。ラジオで永六輔氏は、源氏物語は
世界に誇れる日本の代表的な物語なのではなく、あれは
ポルノなんだといっていました。最近その最古の写本が
発見されたという新聞の報道などあり、盛り上げムード
があふれています。

私は、もともとの作者の原作はなくなっていて写本しか
ないという事実にびっくりでした。エジプトや各大陸に
残る壁画や石版が残るのに、日本には古墳の壁画くらいしか
なく、日本人の古代の足跡というのは意外と少なく謎だらけ
ということに思い至ります。もともと石造りの文化がなかった
だけか、大規模文明を築いてこなかったからか、もともと
文字を持たない民族が絵ごころもなく、洞窟などのすみかも
清潔に保つだけだったということなのでしょう。

我が地の奥のほうの自然の洞窟に人々の生活跡はあったとか。
そんなことを思いながら、大学での展示物を眺めて帰ろうと
したら、帰りの電車は人身事故でダイアが乱れ、ひどい目に
会いました。毎週こんな事故が起きているようです。