King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

抽出技術に思うこと

2009年10月14日 01時45分30秒 | 珈琲
コーヒープレスという機械は、実に簡単に
おいしい珈琲が入ります。

それに誰がやっても大体そんな風になるのよと
いうわけで、誰でも同じ味に淹れられるという
すばらしいものです。

つまりは、高い金を取る喫茶店では、あまり見かけ
ません。

それだけ抽出技術にそれぞれプロの技を持ち、それ
を一応売りにしているからでしょう。

普段何気なく淹れている珈琲もいざ人にだすとなると
果たしてうまくはいっているか非常に心配になります。

どんなにベテランになってもお湯の温度をいちいち測ったり
自分のポットと決まった回数しか使わないネルの濃し器を
使う人もいます。

私も昨日友人に最近の自分の焼いた豆を披露すべく庭の
特別席で珈琲を点てました。

いつものポットにいつものドリッパーとペーパーで
うまく淹れるコツはすべて染み付いているシステムなのに、
友人が最初に一言ぬるいとコメントしました。

野外でカップはもちろん湯で温めておきましたが、室内で
はそれだけでいいのですが、外では陶器のドリッパーでは
かなり温度を奪われてしまうのです。

人のを呑んでみるわけにいかず、自分にも淹れてみますが
いつものような味でした。もちろん温度も。

それだけ環境や手際で変わってしまうといういい経験に
なりました。

人に出すというのは、実に怖いことでまずいといわれて
しまえばそれまでで、本当にまずいのか飲んでみるわけ
にもいきません。

つまり人に出した瞬間にそのカップは人のものになると
いうことで、そうなったらうまかろうがまずかろうが
その人の支配に服してしまうのです。

どんなに自信があっても簡単にそれは打ち崩されて
しまうのです。

傷つきやすい人やかっとなりやすい人には勤まらないことです。
コメント
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