King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

逃れられない苦味

2009年10月24日 15時09分40秒 | 珈琲
今日は、都内の喫茶店めぐりをする予定でした。

というのも、前回の珈琲の展示会で気になった
パナマのゲイシャが飲める店があったから飲みに
行こうと思ったのです。

今年話題のこの豆は、その高値での落札振りや
その後の拡張に災害による不作と先回りした買いに
動いた商社の話などネットではうわさを耳にしますが
実際にこのパナマのゲイシャを売っている店は今は
なく、先の展示会でも飲んでみるという目的がありました。

そして、飲ませてもらったその味はまったく予想を
裏切るものでした。とてつもなくすっぱかったのです。
それも柑橘類のジュースの若いすっぱさというような
強烈な酸味で珈琲の酸味とは思えないほどです。

こんな個性的な豆だったのかと改めて驚きました。

世界はこんな豆を競って求めていたのか。

その豆を高値で落札した有名喫茶店サザでは、新聞に
落札したなどと言う報道があったもののちっとも売り出す
気配がなく、当の展示会にも出展していたので、聞いて
みると年内には売り出します。とのことでした。

でも、どうやって。よくここでは、贅沢ブレンドなどと
いって年に2回高級豆を使ったブレンドを売り出します。
それに入れちゃうの?と聞くといえ単品です。と答えて
いました。

当日その贅沢ブレンドも試飲させてもらいあと1パックのみ
ですという強い勧めでしたが、買うに至りませんでした。
実際ネットではもう売り切れになっていました。

私には必要以上に苦く感じたのです。この味を真似たのか
とにかく深く煎ってうまいうまいと売り込む豆屋さんが
よくいますが、あそこのは釜の特性で深く苦いのであって
小さい釜でせこせこ焼いているところの多くがこげが入って
いるのです。

うちのサンプルロースターもアルミのカバーのようなもので
全体を覆ったり、ダブル焙煎にしたり、色々やってみましたが、
強い苦味が何度やっても出てしまいます。

使っている豆が悪いのか、とにかく焙煎度が強いのか
なぜなのか解りません。手網では出ていた味が出ない
のです。

豆は膨らみ、均一に焼けているのですが、強い苦味が最初
にきます。

そして、カップの半分ほどで感じなくなり、甘みを感じる
ようになるのですが、これではとてもおいしい珈琲では
ありません。

やっとこの間強く煎りすぎた珈琲が終わり、おいしい珈琲
が飲めると思っていただけに、また苦味の強い珈琲を飲み
続けることになりそうです。

サンプルロースターは一遍に500gも焼けますから、一旦
失敗すれば、かなりの量の失敗作が積み上がることになり
ます。

まさかまずいのを人にあげてあの人の珈琲はまずいと印象
付けるわけにも行かず、捨てるにも1Kgもの豆をどうしよう
という今日この頃です。
コメント
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