金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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74:狗飼恭子 『愛のようなもの』

2005-08-10 20:40:34 | 05 本の感想
狗飼恭子『愛のようなもの』(幻冬舎文庫)
★★★☆☆

まどかとなつみ。
対照的な女子高生のふたりが出会い、恋をして、徐々に心を通わせていく物語。
ふたりの視点で交互に話が綴られていくのだけど、
まどかはこれまでに読んだ狗飼さんの本には出て来そうもないタイプで新鮮。
桜井亜美の描く女子高生みたい。
一方のなつみの章は、少し前の少女小説のような感じ。恋に落ちるシーンとか。
個人差はあるのだろうけど、中高生ぐらいの「恋」って
こういうふうだったかもしれないなあ。
一生懸命に恋する自分に酔ってたり、
相手の意外な素顔を見てしまって幻滅したり。
UFOの話はすっきりしないところもあったのだけど、おもしろく読めました。

狗飼さんの本では『忘れないからね』『おしまいの時間』が好きです。
あとは、『冷蔵庫を壊す』に入ってる「月のこおり」。
コメント
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