本の感想161:よしもとばなな『ハードボイルド/ハードラック』(幻冬舎文庫)
★★★★☆
読む本がなくなってしまったので、再々読。
この時期のばなな作品は実はあまり好きじゃなかったのだけど、
久々に読み返したら、やさしい空気と透明感に胸が痛む。
とくに「ハードラック」はじわじわと気持ちを侵食してくる
ものがある。
高校のころ、担任の先生が
「吉本ばなな、奥さんがはまってるけど、
僕にはなにがおもしろいのか全然わからない」
といっていたけれど、そういう男性の声をよく聞くのは、
感覚的・精神的な世界が中心になっていて、
「できごと」にウエイトを置いていない作品が
ほとんどだからなのかしら。
★★★★☆
読む本がなくなってしまったので、再々読。
この時期のばなな作品は実はあまり好きじゃなかったのだけど、
久々に読み返したら、やさしい空気と透明感に胸が痛む。
とくに「ハードラック」はじわじわと気持ちを侵食してくる
ものがある。
高校のころ、担任の先生が
「吉本ばなな、奥さんがはまってるけど、
僕にはなにがおもしろいのか全然わからない」
といっていたけれど、そういう男性の声をよく聞くのは、
感覚的・精神的な世界が中心になっていて、
「できごと」にウエイトを置いていない作品が
ほとんどだからなのかしら。