本の感想159:川端裕人『今ここにいるぼくらは』(集英社)
★★★★☆
読みはじめてすぐ、「なにやらデジャヴが……」と思ったら、
第一話は「小説すばる」掲載時に既読だったのでした。
最初はやや退屈に感じたのだけど、登場人物が固定されてきてからが
俄然おもしろい。
でも時系列にそって話を並びかえたほうがおもしろかったんじゃないかなあ。
「王子様」の話がいかにも「出てきますよ」「前フリですよ」って感じがして
再登場時の感動が半減。
そうかといって第一話に持ってくると、今度はサンペイくん登場時に
口調でばれてしまうし……難しいところだ。
転校先でなじめず、仲良くなった友達の裏切りに胸を痛めたり、
教室の中の個性の衝突に気を揉んだりと、
小学生のころの日常の風景がよみがえってくるようなお話でした。
成長物語というにはあっさりしすぎているけれど、
少年ものが好きな人にはおすすめ。
★★★★☆
読みはじめてすぐ、「なにやらデジャヴが……」と思ったら、
第一話は「小説すばる」掲載時に既読だったのでした。
最初はやや退屈に感じたのだけど、登場人物が固定されてきてからが
俄然おもしろい。
でも時系列にそって話を並びかえたほうがおもしろかったんじゃないかなあ。
「王子様」の話がいかにも「出てきますよ」「前フリですよ」って感じがして
再登場時の感動が半減。
そうかといって第一話に持ってくると、今度はサンペイくん登場時に
口調でばれてしまうし……難しいところだ。
転校先でなじめず、仲良くなった友達の裏切りに胸を痛めたり、
教室の中の個性の衝突に気を揉んだりと、
小学生のころの日常の風景がよみがえってくるようなお話でした。
成長物語というにはあっさりしすぎているけれど、
少年ものが好きな人にはおすすめ。