あさのあつこ『No.6 (#4)』(YA! ENTERTAINMENT)
★★★★☆
籐子ちゃんライブラリーから拝借。
とらわれた沙布を救出するべく、No.6の高官から情報を引き出し、
「人狩り」を機に矯正施設に潜入することになった紫苑とネズミ。
階層社会の明暗、差別、刷り込まれた価値観……と興味深いテーマを
含んでいるし、まったく異なる環境で生まれ育った主人公たちが
互いに影響を与え合って変化していくのもおもしろい。
ただ、煩悶とか懊悩の内面描写が多いせいで、
文字数の割に展開が遅く感じられてもどかしい。
同じシーンを異なる視点で繰り返すという書き方が二箇所あって、
これにも焦らされた。
毎回言ってる気もするけど、BLっぽさも気になるところ。
『あさのあつこ読本』で同性どうしの関係を重視してるって言っていたけれど、
別に男どうしにこだわっているわけではないのかしら。
『テレパシー少女「蘭」』は女の子たちが主役のようだけど、
未読だから判断できない。
わたし、美少年って好きじゃないんだよな~。
どうせなら無精ひげのおじさん同士でお願いします!
銀色夏生『これもすべて同じ一日』(角川文庫)
★★★★★
これも写真詩集。
出たのが20年前だということにびっくり。
詩よりも写真メインの仕様になっているけれど、
わたしはこっちのほうが好き。
モチーフといい色といい、写真が本当に素敵。
へんな高尚さとか気取ったところがないのがいいのかな。
『つれづれノート』は終わってしまったけれど、
詩ではなく日記と写真の組み合わせが見たかったなあ。
★★★★★
これも写真詩集。
出たのが20年前だということにびっくり。
詩よりも写真メインの仕様になっているけれど、
わたしはこっちのほうが好き。
モチーフといい色といい、写真が本当に素敵。
へんな高尚さとか気取ったところがないのがいいのかな。
『つれづれノート』は終わってしまったけれど、
詩ではなく日記と写真の組み合わせが見たかったなあ。