金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
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187:乃名桃子 『鈴屋テトラ』

2006-09-08 23:07:21 | 06 本の感想
乃名桃子『鈴屋テトラ』(講談社F文庫)
★★☆☆☆

籐子ちゃんライブラリーから拝借。

……うわあ、どうしよう……!と思いました。
お相手の男性諸君が出てきたあたりから、特に。
正直、ゾッとしっぱなしで鳥肌立ちまくってたけど、
(ラブコメで鳥肌なんて初めてだよ……)
前もって聞いてたように、キャラクターの書き分けはみごと。
キャラクターの造型がマンガ的なので、本当にマンガにして
文字ではなく絵で見せるとおもしろいかったかも。
最後まで読ませる勢いみたいなものはあるのだけど、
文章と内容、シリアスとコミカルさのバランスが
うまく取れていない感じで、もったいない。

作者は高校生だそうですが、自分を見抜いて
ばしっと言ってくれる男の子に憧れてるのかしら。
そこのあたりも合わない原因だったかも。
「あ~見抜いてる『つもり』ね、ハイハイ」
などとひねくれたことを思ってしまうワタシ。
ラブストーリーって、ときめいてなんぼってところが
あるので、好みが一致するかどうかは大きい。

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186:銀色夏生 『詩集 小さな手紙』

2006-09-08 17:38:29 | 06 本の感想
銀色夏生『詩集 小さな手紙』(角川文庫)
★★★☆☆

初めて読んだ時期がそうだったからなのかもしれないけれど、
銀色さんの詩を読むと、思い浮かべるイメージはいつも高校生。
さわやかさを内包しながら、「かなしさ」が常につきまとう。
「冷たさ」と言いかえてもいいかも。
高校生だったわたしは、「愛はさめてしまったけれど」という詩の、

「愛はさめてしまったけれど
 別に平気
 料理はうまいし
 かわいいし
 邪魔しないから」

の部分で傷ついてしまったものです。

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