金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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30:平岩弓枝 『道長の冒険―平安妖異伝』

2008-05-09 17:05:00 | 08 本の感想
平岩弓枝『道長の冒険―平安妖異伝』(新潮社)
★★☆☆☆

春が来ない。
異常気象に見舞われた都で、道長のもとにあらわれた
異相の猫。
別れたきり姿を見せない真比呂の使いだという
その猫・寅麿によると、真比呂は無明王によって
根の国に閉じ込められているという。
真比呂を救うため、道長は寅麿とともに
根の国への旅に出る。

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展開速すぎるし、
道長と、彼がわざわざ助けにいく真比呂のつながりが
いまいちよくわかんないし、わかんないのに
こんなラストを持ってこられても心動かないし!

……ともやもやしていたら、それもそのはず、
シリーズ2作目なのでした。
1作目に道長と真比呂の冒険があったのね。
これ、1作目から読んでいれば登場人物に対する思い入れが
全然ちがったんだろうなあ……。

西遊記チックな妖怪が登場→あっさりやっつけて次へ、
というのが繰り返される中盤は退屈でした。
コメント
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