菊地ひと美『江戸で部屋さがし』
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
江戸の暮らしは、どのようなものだったでしょうか。
江戸時代の当時の資料は火災などでほとんど失われているため、
はっきりとはわかりません。
本書は、残された数少ない資料にあたり、
当時の住居や暮らしについて絵と文で表したものです。
進行はフィクション仕立て。
進行はフィクション仕立て。
町人の家へは江戸へ三味線を教えにきた若い女性が、
武士の家へは参勤中の殿のお供で江戸に来た若い武士が、
それぞれ見て回るという設定です。
江戸の町家と武家の人々と、間取りの本。
江戸の町家と武家の人々と、間取りの本。
あなたはどの家に住みたいですか?
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「時代劇」「時代小説」と一ジャンルを築くほど人気なのに、
昔から江戸時代には興味が薄い(たぶん、髪型とか着物が好みじゃないんだな)。
けれども、これはおもしろかった。
よくわかっていないと言いつつも、やっぱり江戸時代になると
それ以前よりはずっと史料も多く残っていて、
細かいところまでわかる(あるいは推測できる)のだなあ。
尾張藩の江戸下屋敷、ニセの宿場町や店を作って
買い物したり水茶屋で休んだりと町人のまねごとをしていたというの、
とてもおもしろい。
町人はお金で武士の身分を買った、という話を別の本で読んだけれど、
武士は武士で下々の者たちの自由に憧れていたのだな。