今年の箱根駅伝では途中棄権のチームが相次いだ。テレビでは「おーっと、またもや脱水症状で!・・・」なんて言っている。ありゃ嘘でしょう。人間が脱水でふらふらになって立ち上がれないとするなら約1000ml~1500mlの水分喪失がないとおこらない。駅伝は区間20km程度であり時間としては1時間くらいであろうか。こんな短時間でこんなにも水分が失われわけはないし、また強烈な炎天下でもない。もし脱水だとしたらスタート前にかなりの意図的な水分制限をして「干からびた状態」で出場させているに違いない。でもそれは健康管理上問題がある。確かに体脂肪率をぎりぎりまでそぎ落としているのでいかにも干からびて見える印象もあるかもしれないが、でも脱水が関係する循環血液量は血管内のボリュームなので外見とは無関係である。とにかく何であの症状を勝手に「脱水」にしたのかは不明だ。