いつも思うが、横綱審議委員の中でどれだけ相撲に詳しい者がいるのだろうか? やはり「審議」するのだから相撲に関しての見識・知識をもった専門家集団である必要がある。少なくとも自分よりも相撲に詳しくないと納得できない。しかしほとんどが「肩書き」ばかり立派で、相撲に関する知識はいかばかりかと疑いたくなる。結局は審議委員会などといっても権威付けのための集団であり、別に相撲は知らなくてもいいようである。やはり内容のある審議をするなら、デーモン小暮閣下、やくみつる、杉山元アナウンサーは入れるべきだ。でもそれはできまい。もともと相撲は、伝統や格式や様式美を踏襲する保守的な権威団体だからだ。だから「委員の先生方のご意見伺いますよ」なんて建前のポーズはやめて、いっそ「角界は頑なに伝統を保守するところですから外部の人の意見なんぞは聞かずに勝手にやります」といえばいいのだ。その方がクリアで潔い。