電子カルテへの転換の波は病院ばかりでなくクリニックにまでも押し寄せてきています。今まで医者は診療して検査などのオーダーをして処方箋や点滴の指示をだせば終わりでした。ところがこの電子カルテになったらやっかいで、いままで看護師さんや事務さんがやっていた伝票のオーダーやら処置の請求業務やら使った器材や薬品やらの記載、はてはこの患者さんは何々の医学管理料が算定できるので請求しようとか・・・このような仕事を全部医者がせざるをえなくなりました。病院全体の仕事内容の一部(大部分?)が医者の仕事に上積みになったという感じです。それでいて同意書などの書類が増えたこともあわせると診療なんかに集中できるわけはありません。前にも書きましたが医学部の講義で訴訟対応学とか医療経済学とか保険請求学とか、やったほうがいいでしょう。本来は医学の追求をするのが本筋であり、これだと本末転倒だと思いますが・・・。