ハイリスク・グループに属するものの症状として、数週間以上続く原因不明の微熱と咳があり、社会背景では糖尿病のある人、呼吸不全、免疫不全のある人、高齢者、介護施設入所者などが「教科書的」には言われています。でも救命センターに勤務していて、そんなのあまり見たことありません。流行り言葉でいえば「そんなの関係ねぇ~」といった感じでしょうか? 今まで見たのはタクシーの運転手さん、風俗嬢、心肺停止状態で搬入された老人などです。「教科書」を書くような人達はあまり救急の現状をご存じないのでは?と思ったこともありました。救急医療は世間ではその必要性が叫ばれていても、救急科としての標榜はみとめられていないといういわば二号さんの○○っ子のようなものです。過去、病院の他科からもそのアイデンティテイーが認められないという歴史もありました。
あ これ以上書くとアブない話になるのでやめます。