吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

振袖火事つづき6

2009年10月14日 06時57分12秒 | インポート

 今となっては、明暦の大火の真相は不明である。しかしながら例証した事実と、当時の政情から考えると、どうも老中の屋敷が火元である可能性が高そうである。もし老中の家が火元ならば江戸は政情不安をおこし大混乱をきたしただろう。本妙寺はうまい隠れ蓑だったかもしれない。しかもお寺さんを火元に仕立てることにより、あの「若くして死んだ美しい娘の振袖」にかこつけてしまえば、重罪ものの失火もロマンの中に埋もれさせることができる。これは誰も責任を負わずにすむ、とてもよい責任回避の手段であったろう。10万人の焼死者数は大きい。この責任回避は消えた年金~社会保険庁の図式に似ており現在にも通ずるものかもしれない。