吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

池上彰氏の番組 その5

2014年06月07日 06時04分12秒 | インポート

    もちろん警察の仕事は激務である。そして責任が重い。所轄の警察では交通事故死亡を1名でも減らすことは命題であったのだろう。死亡者数が1名でも増えるときっと担当者の業績にマイナス評価がつけられたのであろう、とにかく「24時間ルール」という言葉すらかわされることがあった。彼らにとってこの24時間を1秒越えるか超えないかということは、とても重要な関心事であったのである。もちろん今の時代ではこんな勤務評定などはしていないとは思うのだが。ところで、かなりの重症者でも救急医療や集中治療などにおける努力で、比較的「24時間」はクリアできるのである。しかし我々のゴールは警察と異なり「24時間」ではなく「社会復帰」なのである。24時間をこえて亡くなっていく傷病者を経験するにつけ、虚しさや悔しさの残る複雑な毎日であった。それでも失った患者に引きずられている暇もなく、次から次へと交通事故患者は運び込まれてきたのである。<o:p></o:p>