少し前のこと、TV東京で池上彰が昭和のいろいろな出来事を解説する番組があった。その中に「交通戦争」というテーマを掘り下げて解説するコーナーがあった。昭和の高度成長期はモータリゼイション(この言葉も死語であるが)で交通事故死亡者がうなぎのぼりの時期であった。年間交通事故死亡者が16000人以上にもなり、これを減らすことが当時の命題となったのである。歩道を整備したり、信号機をふやしたり、あるいは交通法規を厳しくしたりしたのである。昭和30~40年初めごろまでは確か飲酒して自動車を運転することは違反ではなかったと記憶にある。後年、自分が自動車運転免許を取得した時であるが、免許の学科試験で「私はお酒が強いので飲酒して運転をしても構わない」などという選択肢がでたのを覚えている。今ではそんな選択肢など「引っかけ問題」にもならない。<o:p></o:p>