吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

病院勤務医 その2

2014年11月05日 05時40分20秒 | インポート

   診療行為のみに集中できる環境が維持できれば医療事故も減るだろう。なので診療のみに集中できる環境整備は特に重要なのである。しかし当時、看護師よりも安い研修医の労働力は病院側にとっては魅力である。院内のあらゆる部署で行われるあらゆる業務を遂行できるのは許認可された業務数の多い医師なのである。しかも研修医であれば使いやすい。自分が研修医(といっても6年目くらい)の頃であるが、当時の大学病院など今よりもはるかに多忙であった。24時間いろいろな部署で、時に年長の誰からも「こき使われた」。しかし今の研修医より幸せだったのは逆に「何でもやらせてくれた」ことである。これは患者さんに申し訳ないが「腕を磨く」いい経験になった。今ではありえないことである。しかも雑用的仕事である作成書類もいまよりずっと少なかった。