吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

名文、失言、四文字熟語 その3

2015年08月20日 06時28分15秒 | 日記
 さて森喜朗さんであるが、その後記者の「今の心境はどうですか?」との質問に、「明鏡止水だよ、きみ・・意味わかるかね?」と記者に逆に質問を返した。この「明鏡止水」という言葉の意味は難しくはない。話はかわるが過去にリクルート問題で辞任した竹下登総理の後釜で「たなぼた式」に総理擁立された宇野さんという人がいた。この人は就任早々女性スキャンダルで叩かれ、その後の参院選では大敗した責任をとる格好ですぐに辞任した。わずか3か月くらいの総理就任期間だったと思う。この時の「今の心境は?」との問いの答えで「明鏡止水」といったことで自分は初めてこの言葉を知ったのである。自分はその時「ああ、この言葉は下手を打った時に自分の穏やかならぬ気持ちを周囲に悟られないようにするための言葉なんだな」と勝手に解釈した。実際の本意はそうではないのであるが、今回森さんがこの言葉を用いたので「あれ? 森さんまた何か事をしでかしたのかな?」と連想してしまった。総理時代から森さんは失言が多かった。森さんは宇野さんが女性スキャンダルで失脚した時、この言葉を使ったのを覚えているのだろうか? 自分だけだろうがこの熟語は何となくイメージがよくないのである。明鏡止水の意味を聞かれた記者も「自民大敗時の宇野さんの言葉ですね?」と答えたなら、きっと森さんは激怒するかもしれないけど、でもこの記者を大物と思うのだが。