電話勧誘で思い出した。若かりし病院研修医時代である。マンション購入の勧誘電話に辟易していた(今もであるが)。当時、不動産関係の電話はすべて交換台にたのんで取り次がないようにお願いした。その後は、要件や会社名をいわず、名前で電話をかけてくるようになった。そうなるとどこの誰かもわからない、もしかしたら患者さんの家族からかもしれない。電話口に出ざるをえないのである。またとても運悪いことに、珠に仕事上の用件で電話をかけてくる恩師がいたのである。この人は断れない。そしてその先生と同じ名前なのであるが不動産関係の電話勧誘員がいたのである。ある時、この名前の人から電話がかかってきた。交換手は「先生、どうしますか?切りますかつなぎますか?」と怪しげである。