研修医時代である。この厚顔な勧誘員は自分よりも確実に年長である。年上ということでなかなか強く言い出せないことをいいことに、こちらが拒否しているのにもかかわらず「またお電話しまぁ~す」と悪い友達に絡まれたようであった。その後も何回かかかってきたが、交換手の方に「必ず用件と、自分との関係を聞いてそれに答えない人はつながないで」とお願いした。そのうち電話はかかってこなくなったようだ。今ならストーカーにもなるだろうし、ついこの間知ったのであるが、一度断って再度かけてくる場合は、行政処分の対象になるという法律もできたようであるとのこと。ようやくなんとかこの電話攻勢から逃れられると思っていたところ、敵もさるもの引っ掻くものである。手を変えてきたのである。