カレンダーといえば年末になると各社メーカーさんが自社名の入ったカレンダーを持ってきてくれる。昔はそれこそカレンダー屋が開けるほどたくさんいただいたが、最近ではこのような景品活動は監督官庁からの命令か、あるいは医薬品業界の不況なのかほとんどなくなってきた。むしろこちらから「来年のカレンダー作っている?」と聞くことも多い。高度成長期の時代では、ものすごい景品?を業界から頂いた時代もあったらしいが、自分の世代になってからはまあ、常識的なご挨拶程度のものになっている。これが普通なのであろう。公的機関に勤務する医師はいわゆる「みなし公務員」であるため業者からボールペン1本すら受け取ってはいけないと元同僚がこぼしていたのを思い出した。これもまた行き過ぎであろうと思うが・・・。人間の感覚は受け取る方も受けとらない方も、次第に両極端に向かって麻痺していくのだと思うが、つねに自分は中庸でごく「普通」の感覚をもって診療に臨みたいと思っている。