吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

漢方薬雑感 その3

2017年11月25日 06時30分51秒 | 日記
 漢方薬はいざという時に西洋薬にはない切れ味で時に「お助け薬」となってくれる。特に多彩な症状の場合は西洋薬では対応しにくい。

 西洋薬では鼻水、咳、痰、咽頭痛・・といえば呼吸系の処方をする。また腹痛があり、下痢、嘔気嘔吐があれば消化器系の薬が選択される。
 しかし手足が冷えてむくんで、頭痛があり、イライラして時にいきなり「のぼせ」や「ほてり」があって、食欲はないが体重は減らず、生理は多いかもしれないが気にならない・・・と言うご婦人は西洋薬では方向性が立たず対処しきれない。
 このような時には漢方薬の出番なのである。漢方薬をやっている医師なら候補薬はピンとくるであろう。このような場合には2~3の漢方薬が候補にのぼる。しかも効き目は結構あるのだ。

 以前、漢方薬を扱わなかったときは、このような不定愁訴には手をあげた。でもいまは何とか満足いただいているようである。