吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

江川紹子氏、麻原元死刑囚と弟子の責任は「天と地ほど違う」と その2

2018年07月31日 06時09分04秒 | 日記
 確かに麻原が何も語らないまま死刑執行された今となっては、弟子たちの証言というものが、教祖を妄信したプロセスの把握、そして今後のテロ抑止のために重要なのだろう。
 そして死刑囚との面会は親族以外は制限されて取材が足りなかったということも理解できる。

 ところがである。今まで裁判中は継続して多くの検察が、そして多くの弁護士が関与してきたわけである。まさか量刑をきめるだけの仕事しかしてこなかったわけではなく、事件の起こった背景やプロセスや、そして教祖に対しての帰依にいたるまでの思考背景などはすでに調べつくされているはずである。
 もしこのジャーナリストの言う「カルトとは何か」「テロとは何か」「今後の教訓として・・・」という振りかぶった大義名分を掲げるなのであれば、おそらくはすでに判明している情報を社会正義のもとに開示させればいいのではないかと思う。
 隠されている事実、それをいまだに明らかにしていないのはそれなりの理由があるはずである。その事実をつかんでいないというジャーナリストが、いくら大義名分を掲げてもそれは情報を持っている組織に属していない者の悲哀にすぎないと思うのだが。