吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

パス回して勝利 その2

2018年07月02日 06時02分55秒 | 日記
 国内ではこの勝ち方に賛否両論である。「これも戦術、ルール内、勝ちにこだわる」というものもある。もちろん勝てばいいのだがこの方策は、たまたま勝てたという博打だった。裏のコロンビア・セネガル戦の結果いかんでは日本は負けていたのである。
 もし負けていたなら国内からは「何故あそこで積極的に攻めなかったんだ。自力で勝ちに行くのが日本のサッカーだろ」と、賛否両論の「賛」の論者も手のひらを返したようにそういうであろう。
 「勝てば官軍」、これを正しいとしてしまうのは自分では納得できない。日本は(サッカーではないが)サムライ日本の精神でやってきたはずである。全力を尽くしてすべてを出し切って負けたとしてもそれは美しいものとして容認されるのが日本の美学だと思っていた。その日本のサムライ精神は広く外国から認められてもいるのである。
 「裏」の試合の流れとは関係なく「全力で戦う」精神のほうが、自分はそれで負けたとしても誇らしく思う。裏の試合との「フェアプレーポイント」の差で日本が勝ったというが、このパス回しの戦術のどこがフェアプレーなんだよと思う。しかもこのポイントの差での勝利である。イエローカード受けたら終わりであるということで消極的に行けとの指示だった。まるで無事故無違反で表彰された車を運転しないペーパードライバーのようだ。運転しなきゃ違反も事故もない。また選手の気持ちの中にも遺恨があるはず。
 もちろん、これは自分の意見であり、勝てば官軍の意見を否定するものではない。