よくまあ「ぎりぎりです」なんて言えるものだと。もしそれが本当にぎりぎりで「崩壊寸前」と言い張るのであれば、それは現場の救急医療関係者の、寝る間もない(食事もできない、シャワーも浴びられない、もちろん家にも帰れない)地獄の中で延々と続く努力のたまものである。本当に数日間寝ないで働くのである。この生きる死ぬの状況で「働き方改革に逆行しているので私は帰ります」と胸を張ってと言えるであろうか? またはっきりとは書けないが、どこかで「何かが犠牲」になっているはず。この場合の犠牲とは、医療従事者を家庭で待ちわびる家族であるとかの悠長なお涙頂戴話ではない。もっと生臭い話で「何かを犠牲に至らしめている」可能性が高いのである。