吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

NYの病院で心臓発作患者が6割減っている…恐ろしい理由 その5

2020年04月24日 06時01分45秒 | 日記
 例えば呼吸器が1台しかないところで、すでに治る見込みのない高齢者が呼吸器を使用していたとする。そこに呼吸器で頑張れば治る可能性のある若者が呼吸不全で搬入されてきたという場合などである。他の病院はどこも手一杯で転送など受ける余裕はない。ここでもし「医療崩壊ぎりぎりであるがまだ崩壊していない」と言い張るコメンテイターが現場の責任者だったらどうするのか? このままなら2人とも死ぬ。若者に呼吸器を使えば一人は助かる可能性もある。そして呼吸器の順番待ち予備軍の患者は次にも控えている。うんざりするような生臭い話であるが極論なんかじゃない。このような「何かを犠牲にする」必要にせまられた場合でもこれら悠長なコメンテイターは「ぎりぎりでまだ崩壊していない」と言うのか? こんな状況はコロナ騒動以前にも救急医療ではいくらでもあった。
 もういい加減に「すでに医療崩壊している。都市封鎖以外ない」という声をききたい。