吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

塩野義、年内にワクチン「3千万人分」量産へ…変異ウイルスに対応も その2

2021年08月07日 06時33分32秒 | 日記
 遅い。とにかく遅すぎる。日本の技術力が遅れているわけではない。これはとりもなおさず日本のワクチン行政がpoorなのである。そうとしか言いようがない。諸外国がいち早くワクチン生産に取り掛かったにもかかわらず、日本では作ることなく米国の輸入に頼った。そしてかなり遅れて日本でも輸入ワクチンの接種が開始され、ようやく軌道に乗ってから「さあ日本でも国産ワクチン生産」って、何かいろいろ顔色をうかがってからのことのようである。
 厚労省はワクチン行政にはかなり後ろ向きのようである。医療側からVPD(ワクチン打てば避けられる疾患)ということでかなりいろいろなワクチン接種を推進している。
 でも厚労省からいまでも「接種を推奨もしないし否定もしない」という立場をとっている特定ワクチンもある。ワクチンの副反応なんて因果関係なんてわかりっこない。それをなにかの事象をワクチンのせいにして「ワクチンけしからん、ワクチン撲滅!」と声をあげている人達に慮り、それでワクチン行政が滞っているとしたのならこれは大問題。製薬会社も副反応!とばかりに市民団体からクレーム入れられるなら、積極的にワクチン製造なんかしやしないという気持ちは分からんでもないのだが。