吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

リスクマネジメント

2020年12月11日 17時01分09秒 | 日記
 いやはやまいった。一昨日、突然PCのブラウザが立ち上がらなくなった。ブラウザが立ち上がらなくなるとネットに繋がらないので、医師会からのメールやら行政からの情報やらが入ってこなくなるので、この毎日変動するコロナ禍では診療にも往生いたしました。
 こんなことを想定して、ブラウザはIEとMS-Edgeの2種類を使っていましたのでどちらか不具合を起こしても、片方で対処できるとrisk managementしたつもりでした。
 ところがブラウザのダウンはこの両方ともであり、どちらも使用不能・・・。もうどうしようかと、いろいろ修復しようとしましたがまるっきりダメで、先ほど池袋のPC館にいって治してもらいました。
 いろいろ調べてもらいましたがなかなか分からず、結局小1時間かかってようやく、自分の記憶にない市販のウイルス対策ソフトがダウンロードされておりそれがぶつかっていたみたい。それを削除しようとしたが簡単に削除されない(しつこいアプリだ)。係の人が外部操作でようやく削除させ、ようやくブラウザは立ち上がりました。とりあえず市販のソフトなのでぶつかっているだけで悪さはしないだろうということでした。
 それにしても自分の覚えのないソフトが入っているってなんだか怖い。PCむずかしいなあ。

やっぱり無理 その1

2020年12月10日 06時19分10秒 | 日記
 東京都からは、65歳以上または持病のある人の外出自粛要請が出されている。それにもかかわらず昨今の観光地における人出は一向に減る気配はない。この過去最高のコロナ感染者数である。
 もうすでに以前から分かっていることであるが、人の動きが抑制されれば感染者数が減ることは明白である。
 しかしながら人の動きを抑制せずに経済回復させる方法はただ一つである。それは個人個人が徹底的に感染防御するしかない。ただ単にマスクすればいいのではない。ただ単に形だけ手指の清浄化や消毒のパフォーマンスをすればいいのでもない。客を受け入れる飲食店や宿泊施設だけが努力しても無理である。いかに個人個人(というか市民全員)が医療でおこなう「ゾーニングや清潔不潔の概念」を理解し実践しているかどうかなのである。これは我々も臨床で徹底的にトレーニングさせられる。
 そこまでやらせれば、感染は経済活動再開させてもさほど拡大しないと考える。
 何だか飲食店でもそうだが個人が行う感染防御は間違いだらけなのである。

ううむ難しい その4

2020年12月09日 05時33分57秒 | 日記
 しばらくしてファックスが届いた。予約票にはその日で予約は取れたが診療時間中に予約されていたので、慌てて電話をかけなおし「この時間は仕事中なので○時以降にしてください」とお願いした。すると、じゃあその日では予約が取れないので別の日にしてくれとかで、また振り出しに話が戻ったのである。
 何となく向こうもイラついているようである。でもこちらはもっとイラついている。なんで今年はこんなにも予約をうまくしてくれないのかと文句が出そうになった。
 そしていろいろまた面倒くさいやり取りの末、ようやく日程の調整がついた。もうこちらは腹が立っていた。そして最後に電話を切る間際に向こうから言われた。
「会員健診は毎年前もってお配りしている「予約票」でファックス予約をお願いしています。次回からはそちらからお願いします」と・・・。
 あ 電話予約は本来は受け付けなかったんだ・・・。しまった、知らなかった、「人のふり見てわがふり直せ」である。とほほ。

ううむ難しい その4

2020年12月08日 05時52分05秒 | 日記
 そんな話をしていたら自分の話を思い出した。
 毎年医師会の自分の健診を健康診査センターに予約する。いつものように電話で予約を入れようとしたのだが、担当者からこちらの希望日、希望時間には予約が入っているのでだめだと言われた。
 こちらは土曜日の午後しか空いていない。軒並み土曜日の午後をいろいろ聞いたが全部だめだそうだ。なにやら住民健診の予定が入っているそうである。2か月くらいにわたってすべての土曜日を当たってもらったら1か所だけ空いていた。そこをお願いしようと したら、「調整しますので返事はファックスします」と・・・。
 なんだか1回で決まらないのにちょっとイライラした。
 毎年、電話1本ですぐ予約が可能であったのが、なんだか今回はやたらと面倒くさい「関門」がいくつもあるのである。

ううむ難しい その3

2020年12月07日 06時29分00秒 | 日記
 結局今まで受けたサービスをサービスとは理解せずにデフォルトのものと思っていたのである。そうなると、いざ普通の対応になると「今までと対応の質が落ちた」と思うことになる。こちらとしてみればこれがふつうだと思ってもらいたいのである。でも一度最初に提供したサービス対応が通常のものと誤解されている人にはひどく不利益を被らされたと思うに違いない。
 なので最初が肝心であると学んだ。最初にみんな平等にデフォルトの対応がこの程度のレベルですよということをはっきりと示す必要がある。
 とりあえずはホームページにも、院内の張り紙にも「健診は予約が必要です」ってあらゆるところに提示している。でもこれでも足りないんだろうなぁ。
 やはり最初から直接口頭で言わないとだめなのであろう。でもその伝え方も難しいのである。

ううむ難しい その2

2020年12月05日 06時06分17秒 | 日記
 「そんな、予約だなんて、今まで予約で健診やってなかったじゃないか。なんで今年はダメなんだ、いつからそうなったんだ」と。
 おそらくたまたま毎年予約者のいない時にきたのでそのまま健診業務を施行したのだろう。まあこの人にとって見れば予約が必要と言うことが約束事であることを知らなかったわけである。来院時たまたま予約が入っていなければ受付だって「どうぞお入りください」ということになる。
 でもこの優しいサービスが仇で誤解されて文句言われたのである。こんなことになるくらいなら今後は芝居を打たなくてはならない。
 例えば予約者のまったくいない時間帯に、フリーで健診希望者が来院したら、すぐ「ハイどうぞお入りください」ではなく、「あ 予約がないですか・・・え~ええっと、そうですね・・・健診は予約の方以外はお受けできないのですが・・・、どうしましょう・・・あ~あっ、今の時間たまたま予約の方いませんので、特別に本日だけはお受けします!」というような、もったいぶった大げさなお芝居をしなければならなくなるのである。
 それもなんだかなぁ~。

ううむ難しい その1

2020年12月04日 06時36分59秒 | 日記
 そろそろひと段落してきたがクリニックでは毎年この時期に区の健診の方がたくさん見えられる。原則的に健診を受ける日時は前もって電話などで予約を頂いている。健診の予約については自分が開業して以来ずっとである。それで「原則的に」とかいたが、たまたまその日その時間に誰も健診受診者がいなければ、予約がない人でももちろん受け入れてすぐに健診業務をおこなっている。
 実はこのことがすこし曲者だった。健診予約が目一杯詰まった日にある方がお越しになり「本日健診受けたい」と言ってきた。
 まあ「健診は予約になりますので本日はお受けになれません。もしどうしてもお受けになるのであれば予約の方の終わった最後になります」と言ったところ、ものすごく不快な表情をされたのである。

第三波 その5

2020年12月03日 06時19分41秒 | 日記
 感染者数を抑える方策は三密にしないというのが基本である。なのでGOTOなどで混雑しているところに行けば危険なのは明白である。それから感染防御も個人個人きちんとしなければ意味がない。
 TVをみているとマスクを口だけして鼻をむきだしにしている人がいるがあれは効果なし。また特に気になるのがマスクをさかんに手で触って位置を修正する人、これも危険である。マスク本体の外側には自分の吸気とともに飛んできたウイルスの飛沫が付着している可能性がある。そこに手を触れたら、手について、そこで他の所にどんどん広まるのである。マスクの位置修正は耳紐をもって直接マスクには触れないようにすべき。特にTVインタビューで飲食店店員が盛んにマスクに触っているのをみると「あ この店は危険、絶対行かないようにしよう」と思うのである。
 また手袋しての作業でもいろいろなところに触れてそのままで交換しないのでは、素手で手を全く洗わないで作業しているのと同じである。
 個人的な感染防御の仕方は、市民全体にこまめな講習会を開いて最低1度は参加させるようなシステムを作るべきである。

第三波 その4

2020年12月02日 05時55分09秒 | 日記
 しかもである。「我慢しないですぐに医療機関へ行け」と言えば、些細な事で市民は不安になり、また大挙して医療機関に押し寄せる。中には発熱してないのに「自分の通常体温は35.5℃だ。今36.5℃なので熱が出ている。さあPCR検査しろ!」と興奮した患者がどんどん来て外来はパンクするのである。あの教授のTVでのコメントはもう迷惑千万である。安易に「今では開業医からPCR検査をすぐできる施設への連携がしっかりしているので・・・」などと現場を知らない、いや現場を経験したことのない人に、影響力のあるメディアで発言してほしくない。
 実際もう医療現場、特に救急・集中治療の現場では医療崩壊している。「病棟を一つ潰してコロナ用にした」と言うことは通常の医療ができない状態である。また、そして救急患者を断っているような事態ではすでに医療崩壊である。でもメディアでは「崩壊している」って誰も言わない。何が「一歩手前」だ。彼らの言う医療崩壊とはどうなったら崩壊なのか?

第三波 その3

2020年12月01日 05時42分27秒 | 日記
 数日前の朝の番組で、某医科大の教授がコメントを述べていた。司会者が「重症者数が増えていますがその対策は?」という問いに「今では開業医に行けばすぐにPCR検査につなげるシステム(連携)があるので、熱が出てから4日待つことなくすぐに受診してください。受診控えて重症になってからでは遅いですので」と答えていた。
 え?と思った。確かにコロナ発症して重症化すれば救命は難しい。でも軽症のうちに早く受診したところで重症化を予防できる手立ては現在ない。「早く受診したので重症にならずに済んだ」・・・そんなデータはないのである。重症化しやすい人は年齢や持病の有無で、ある程度最初から決まっている。でも「早い受診→重症化予防」という図式はなりたっていない。この教授はちょっと臨床を知らない。通常の救急疾患とは違うのである。実際の臨床経験がないようだ。信用できない。