吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

都内コロナ感染者数、次のピークは「5月上・中旬」か…マスク着用状況3パターンで推定 その1

2023年04月07日 06時15分09秒 | 日記
23/04/03 読売新聞
 東京都内の新型コロナウイルスの感染者数を人工知能(AI)で予測している名古屋工業大の研究チームは5月上旬~中旬、東京都内で新たな感染のピークを迎えるとの結果をまとめた。ピークの1日当たりの新規感染者数(1週間平均)は8波を下回り、3月中旬から原則、個人の判断となったマスクの着用率が高いほど、感染の波を低く抑えられるという。
 春は歓送迎会など近距離で会食する機会が増える上、大型連休に帰省や旅行で普段は会わない人との飲食が盛んになる。
 チームは8波と同程度の感染力を持ったウイルスが広がる中、人の移動がコロナ禍以前の状況に徐々に回復したとの前提で感染者数を予測した。マスクの着用状況については「2割」「半数」「個人の判断に委ねる前と同じ状態」の3パターンで推定した。
 それによると、いずれの場合もピークは5月上旬から中旬。マスク着用が2割の場合、5月9日頃がピークで、1日当たりの新規感染者数は8波(1万7423人)の48%にあたる約8300人。半数だと26%の約4600人(ピークは5月14日)で、着用状況が緩和前と同じだと、15%の約2600人(ピークは同月9日)だった。

介護施設で転倒事故、和解 医師会が300万円 その3

2023年04月06日 06時16分01秒 | 日記
 医師会が解決金300万円を払うことになったが遺族は「尊敬する母を失ったやりきれなさや、司法に対する納得のいかない気持ちが残る」と述べています。
 根本的に今の料金制度、点数制度では介護施設での運営をこれ以上密なものにするのは難しいかもしれません。介護施設に医療機関と同様の看護レベルや医療レベルを期待されているのでしょうか? それはかなり難しい要求と思われます。
 もしこのような事故を回避するならば、自宅で家族が介護を続けるのが一番です。ただそれができないのであれば、その「代行者」的な立場として介護施設があります。でも医療機関と同様の緊急サービスが受けられるとおもわれるのは誤解です。
 今回の判決では介護施設での管理責任の有無を論議する前におそらく解決金が提示されたのかもしれません。介護事業は極めてリスクが高いということになれば、今後誰も参入しなくなり、介護施設の減少にて社会システムが成り立たなくなるかもしれません。

介護施設で転倒事故、和解 医師会が300万円 その2

2023年04月04日 05時51分19秒 | 日記
 まずはなくなられた方にはお悔やみを申し上げます。
 しかしながら、このような介護施設での事故は今後も起こりうるでしょう。特に足腰の衰えた高齢入居者では注意が必要です。特に認知症が少しでもある高齢者では頭部打撲後の意識の変化は調べにくいことがよくあります。また特に高齢者で抗血小板薬など内服していれば急性硬膜下血腫が徐々に進行することもよくあります。診察した医師が意識レベルの低下が最初はなかったということからその時は出血はたぶんなかったでしょう。その後に徐々に出血し始めた可能性があります。したがって医師の診察時にCTをとっていたとしても血種は確認されなかったかもしれません。また介護施設では転倒する入居者はたくさんいます。このような判決がでると今後は「些細な転倒でもすべてにCTとっておかないと裁判に負ける」ということになり、現場では毎日何人も病院に連れて行って緊急CTをとることになるかもしれません。このような判例が増えてくると医療機関や世の中のシステムにいろいろ負担をかけることになり裁判所の判断は時に怖いものであると思っています。

介護施設で転倒事故、和解 医師会が300万円 その1

2023年04月03日 06時22分12秒 | 日記
2023年3月7日 (火)配信共同通信社
 島根県益田市の介護老人保健施設「くにさき苑」で2018年、入所していた90代女性が転倒し、翌日に死亡したのは施設側の過失が原因として遺族が、施設を運営する市医師会に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は広島高裁松江支部で和解が成立した。1日付。医師会側が解決金300万円を支払う内容。原告側代理人が6日、明らかにした。
原告側代理人によると、遺族は「尊敬する母を失ったやりきれなさや、司法に対する納得のいかない気持ちが残る」と話しているという。
 遺族は19年10月、市と医師会に賠償を求めて提訴。22年9月の松江地裁判決は施設側の医師が女性の転倒後に頭部のCT検査を実施せず、病院に入院させる措置を取らなかったとして過失の一部を認め、医師会に220万円の賠償を命じた。市に対する請求は棄却し、遺族は控訴せず確定した。一方で医師会に対する判決に関し遺族、医師会の双方が控訴していた。
 一審判決によると、女性は18年11月25日未明、部屋のベッド近くで転倒し頭部を負傷。診察した医師は意識レベルの低下がなく経過観察とし、翌26日に急性硬膜下血腫で死亡した。

WBCでヌートバーが日本で人気者に

2023年04月01日 05時26分20秒 | 日記
  最初はWBC、メンバーに「え? それ誰? なんで日系人とは言え、知らない選手を呼ぶの?」と思いました。
 でも、ご存知の通り、米国ヌートバー選手は来日直後から日本で大人気となりました。彼のプレイを見れば当然だと思いますね。卓越した守備力や出塁率、打撃のセンスは勿論のこと、あの明るさ、言葉の通じないチームに溶け込もうとする明るい態度と愛されキャラ。チームが勝つための野球という日本人が好きな野球観の実践。死球を受けながら「ちょうど凝っているところに当たったのでコリがほぐれた」というユーモア。大リーガーでありながら、内野ゴロに全力ダッシュで1塁へ走るという全力野球。どれをとっても日本の野球ファンが好きな要素をすべて持ち備えていました。
 多分彼が米国のチームに招集されていたら彼の実力が発揮されていたかは不明ですが、これは日本に来て彼が「日本の野球」をやってくれたおかげだと思います。
 ところで米国人は「なんで日本人は高校生の野球なんかに熱中するんだ?」と不思議がりますよね。でも日本人は美技はもちろんですが、プロアマ問わず一生懸命の全力プレイの選手を応援したくなりますので。