しばらく調子が良くて安心していたら、数日前からまた深刻な睡眠障害に陥ってしまった。
何度も書いたが、私の場合寝付きはいいのだが、途中覚醒で2、3時間もすると眼が醒めてしまって、その後数時間、どうしても眠れないまま悶々としてベッドでのたうち回るのだ。
睡眠誘導剤は毎日欠かさないのだが、医師の話では途中覚醒に対しては決定的な効果は期待できないという。
翌日がオフの時は昼寝という手もあるが、仕事だったり、時として車を運転しなければならないときは実につらい。
一日中頭がどんよりしていて、もともと鈍い頭脳の活動がさらに劣化する。
まあ、それらは前からのことで、それが私の属性だといえばそれまでだが、今回のものは目覚める前に必ずといっていいほど悪夢を伴うのが特徴である。
それを三例ほど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/9c/bcc547bb0f8681fc1ce0572c694d0a9c.jpg)
足下が遙かにかすむような絶壁の上に立っている。
高所恐怖症はないがさすがに恐い。
つま先がほとんどその縁にはみ出すほどなのだ。
ほんの一歩下がり、その辺の立木にでも掴まればひとまず危機を逃れられるのだがそれが出来ない。
そのうちに、かすかだが体が前後に揺れる気がする。
これは恐い。そんなとき、下を見るなといわれているのだがついつい見てしまう。
遙か足下に樹海のようなものが見える。
ああ、そこへと吸い込まれそうだ。
体の揺れが激しくなってきた・・・・・もう耐えられない。
とここで眼が醒めた。
後はもう眠れない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/c9/c64b8c687e125c1c6236cc82ca11fe04.jpg)
次は長い夢の終わりの方なのだがそれまでの経過は忘れた。
終わりの方だけ覚えている。
通りを歩いていると誰かが窓から呼ぶ。
それはもう10年以上逢っていない人で、それほどの関わりもなかったので日常では思い出すこともない男性だった。
とはいえ声を掛けられた以上はと思ってその建物に近づくと、いきなりドスンという音とともに建物が揺れはじめた。
地震である。私は立っていられずその場にへたり込んだ。
窓にはもうその男性の姿はない。
ただ、その建物が不気味にゆさゆさと揺れ続けている。
石造りともいえるその建物は次第にその振幅を大きくし、このままでは倒壊は必至と見えた。
しかも、悪いことにどうやらこちらへ倒れてきそうなのだ。
数メートルも移動すればその下敷きにならずに済むのだが、どうしても体が動かない。
建物はさらに激しく揺れる。
その素材の一部がばらばらと体に降りかかりはじめた。
ついに建物がこちらへ大きく傾きはじめた・・・・もう耐えられない。
そこで眼が醒めた。
後はもう眠れない。
このときには地震だけはほんとうではなかったかと思った。
それほどその揺れはリアルで全身に感じられたからである。
室内にぶら下がっているものを確かめたが別に揺れているものはない。
念のため窓から外を確かめたが、夜更けの街は静まりかえり、遠くで列車の音が聞こえた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f2/c6963ba16d86a5766a028d474980227a.jpg)
これはナンセンスな夢である。
しかし、連続性はある。
まもなく、最近通っている近くのクリニックへ薬(まさに催眠導入剤)をもらいに行かなければならないのだが、そのついでにもらってくるべき薬を考えながら就眠した。
ここまではリアルであり、以下が夢である。
いきなり、そのクリニックのの受付の女性が自宅を訪ねてきた。
「先ほど、隣の調剤所でお薬をもらって帰られましたね」
「はい」
「実はそこから連絡があり、その中に強い毒性のある青酸性の錠剤が一錠混じってしまったというのです」
「えっ」
「ですから、気を付けてお飲み下さいとのことでした」
というと彼女は帰っていった。
そんな危険なものが混じっているのなら全部廃棄すればいいのだが、そんな風にならないところが夢の夢たる所以だ。
私はそのときそれぞれ違った三錠を飲まなければならなかった。
どうかその青酸性のものが当たりませんようにと、まるでロシアン・ルーレットに臨む気持ちで数十錠ある中から三錠を選んで口にした。
ちょっと舌の上で転がしてみたが異常はない。
思い切って水で流し込んだ。
しばらく様子を見たが何ともない。
やれやれと思ったとたん、喉元でヒリリとした感触があった。そして胃の方から何ともいえぬ圧迫感があった。
洗面所へと駆けるのだが、ものが倒れてきたり、コードが足に巻き付いたりでなかなか進めない。早く吐かなければと思うのだが、逆にどんどん吸収されているようで恐怖感に満たされる。
圧迫感は次第に強烈になり体の内部から突き上げてくる・・・・・もう耐えられない。
そこで眼が醒めた。
後はもう眠れない。
夢の分析や解釈などはしないでおこう。
そんなことをしなくても私の抱え込んだコンプレックスはほぼ分かっている。
ただし、この三つの夢の共通点から、断定できるひとつの結論がある。
つまるところ、私は命が惜しいのだ。
何度も書いたが、私の場合寝付きはいいのだが、途中覚醒で2、3時間もすると眼が醒めてしまって、その後数時間、どうしても眠れないまま悶々としてベッドでのたうち回るのだ。
睡眠誘導剤は毎日欠かさないのだが、医師の話では途中覚醒に対しては決定的な効果は期待できないという。
翌日がオフの時は昼寝という手もあるが、仕事だったり、時として車を運転しなければならないときは実につらい。
一日中頭がどんよりしていて、もともと鈍い頭脳の活動がさらに劣化する。
まあ、それらは前からのことで、それが私の属性だといえばそれまでだが、今回のものは目覚める前に必ずといっていいほど悪夢を伴うのが特徴である。
それを三例ほど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/9c/bcc547bb0f8681fc1ce0572c694d0a9c.jpg)
足下が遙かにかすむような絶壁の上に立っている。
高所恐怖症はないがさすがに恐い。
つま先がほとんどその縁にはみ出すほどなのだ。
ほんの一歩下がり、その辺の立木にでも掴まればひとまず危機を逃れられるのだがそれが出来ない。
そのうちに、かすかだが体が前後に揺れる気がする。
これは恐い。そんなとき、下を見るなといわれているのだがついつい見てしまう。
遙か足下に樹海のようなものが見える。
ああ、そこへと吸い込まれそうだ。
体の揺れが激しくなってきた・・・・・もう耐えられない。
とここで眼が醒めた。
後はもう眠れない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/c9/c64b8c687e125c1c6236cc82ca11fe04.jpg)
次は長い夢の終わりの方なのだがそれまでの経過は忘れた。
終わりの方だけ覚えている。
通りを歩いていると誰かが窓から呼ぶ。
それはもう10年以上逢っていない人で、それほどの関わりもなかったので日常では思い出すこともない男性だった。
とはいえ声を掛けられた以上はと思ってその建物に近づくと、いきなりドスンという音とともに建物が揺れはじめた。
地震である。私は立っていられずその場にへたり込んだ。
窓にはもうその男性の姿はない。
ただ、その建物が不気味にゆさゆさと揺れ続けている。
石造りともいえるその建物は次第にその振幅を大きくし、このままでは倒壊は必至と見えた。
しかも、悪いことにどうやらこちらへ倒れてきそうなのだ。
数メートルも移動すればその下敷きにならずに済むのだが、どうしても体が動かない。
建物はさらに激しく揺れる。
その素材の一部がばらばらと体に降りかかりはじめた。
ついに建物がこちらへ大きく傾きはじめた・・・・もう耐えられない。
そこで眼が醒めた。
後はもう眠れない。
このときには地震だけはほんとうではなかったかと思った。
それほどその揺れはリアルで全身に感じられたからである。
室内にぶら下がっているものを確かめたが別に揺れているものはない。
念のため窓から外を確かめたが、夜更けの街は静まりかえり、遠くで列車の音が聞こえた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f2/c6963ba16d86a5766a028d474980227a.jpg)
これはナンセンスな夢である。
しかし、連続性はある。
まもなく、最近通っている近くのクリニックへ薬(まさに催眠導入剤)をもらいに行かなければならないのだが、そのついでにもらってくるべき薬を考えながら就眠した。
ここまではリアルであり、以下が夢である。
いきなり、そのクリニックのの受付の女性が自宅を訪ねてきた。
「先ほど、隣の調剤所でお薬をもらって帰られましたね」
「はい」
「実はそこから連絡があり、その中に強い毒性のある青酸性の錠剤が一錠混じってしまったというのです」
「えっ」
「ですから、気を付けてお飲み下さいとのことでした」
というと彼女は帰っていった。
そんな危険なものが混じっているのなら全部廃棄すればいいのだが、そんな風にならないところが夢の夢たる所以だ。
私はそのときそれぞれ違った三錠を飲まなければならなかった。
どうかその青酸性のものが当たりませんようにと、まるでロシアン・ルーレットに臨む気持ちで数十錠ある中から三錠を選んで口にした。
ちょっと舌の上で転がしてみたが異常はない。
思い切って水で流し込んだ。
しばらく様子を見たが何ともない。
やれやれと思ったとたん、喉元でヒリリとした感触があった。そして胃の方から何ともいえぬ圧迫感があった。
洗面所へと駆けるのだが、ものが倒れてきたり、コードが足に巻き付いたりでなかなか進めない。早く吐かなければと思うのだが、逆にどんどん吸収されているようで恐怖感に満たされる。
圧迫感は次第に強烈になり体の内部から突き上げてくる・・・・・もう耐えられない。
そこで眼が醒めた。
後はもう眠れない。
夢の分析や解釈などはしないでおこう。
そんなことをしなくても私の抱え込んだコンプレックスはほぼ分かっている。
ただし、この三つの夢の共通点から、断定できるひとつの結論がある。
つまるところ、私は命が惜しいのだ。