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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

大垣との縁と映画「隠された日記 母たち、娘たち」<1>

2010-11-12 04:32:19 | よしなしごと
 同人誌の会合で名古屋へ。
 会合後、せっかく名古屋へ出てきたのだからと前々からマークしていた映画を観ることとする。
 同人誌仲間の先輩、Oさん(やはり岐阜郊外のお住まい)の「何かいい映画でもありますか」との問いに、「よろしければご一緒しませんか」ということで、標題の映画を一緒に観ることにする。

 少し時間があったので、会合や食事をした同じビルでやっていた「大垣フェアー」を覗く。ようするに、岐阜県大垣市の宣伝活動であるが、若干のアンケートに応えるとはずれなしの抽選があるというので二人でチャレンジ。
 Oさんがまず抽選器を回す。白い玉が出て、三等賞、絵はがき二枚。

     
         景品のお菓子 美濃大柿(美濃大垣)

 続いて私。今度は赤い玉。
 男の生殖能力が終わるとき、最後に赤い玉がころんと出てくるなどといういささか卑猥な言い伝えを連想をしていると、鐘がカランカランとなって一等賞ですという。
 軽井沢の別荘が一軒か、ハワイ旅行かと思ったが、景品は「金蝶園饅頭総本家」の「美濃大柿(みのおおがき)」というお菓子であった。
 金蝶園というのは懐かしい。子供の頃、大垣に疎開していた私にとって、ここの饅頭はおおご馳走であった。いわゆる、酒饅頭の系統だが、もちろん自分で買ったりは出来ない。もっぱらもらい物に頼っていた。
 ところで、よくあることだが、この金蝶園、総本家か正本家か知らぬが二軒あって、どちらがどちらかわからないまま両方を食べていたと思う。

        
          水都大垣 透明な湧水の中を泳ぐ魚たち

 同行のOさんにはまことに申し訳なかったが、ありがたくちょうだいした。
 帰宅して一つだけ食したが、干し柿の形の中に漉し餡が入り、それにシナモンの香りがする美味しいお菓子だった。
 ところで、私がこの様な僥倖を得るのは、前回の日記で、大垣出身のピアニスト、木曽真奈美さんを紹介したからだろうと思う。
 彼女への熱烈なオマージュが、翻って私への幸運をもたらしたのに違いない。
 
 幼年から少年時代まで数年を疎開で過ごした大垣はやはり私の第二の故郷なのだろうかと、貰った菓子をほおばりながらいささかの感傷にふけった(もっとも、もともとみなしごハッチであった私にとっては過ごしたそれぞれの土地が故郷で、いわゆる土着性は希薄である)。

     
      遠方から水を汲みに来る人もいるという 八幡神社境内にて

 あ、ここまででけっこう長くなってしまったので、映画の話は申し訳ないが次回に譲らざるを得なくなった。
 同行してくれたOさんが、いい映画だといってくれたのでホッとしたことのみ書いて、次回、乞う、ご期待である。
 
 

コメント (3)
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