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私の二階の部屋の正面の柾(まさき)の実が、ここのところの朝夕の冷え込みで赤く色づき、冬の陽射しに輝いている。
生け垣などに使われる比較的地味な樹木で、庭園などでは脇役に回ることが多いのだが、わが家では一本のみのそれを伸びるに任せているので5mほどの高さになっている。だから、二階の窓の正面に位置するのだ。
そんなわけでそれほど目立ったところはないのだが、それでも一年に三回ほどの華やぎを見せる。
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一度は春先の新葉が出る頃だ。といっても、この木は完全に落葉しないので、古い葉と入れ替わるように新しい葉をつける。このように一見、常緑樹であるかのようだから生け垣などに用いられることが多いのだろう。なお、この新葉はややメタル風のつややかさが特色だ。
写真は4月10日に撮影したものだ。
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二度目の華やぎは、6月から7月にかけてだ。薄緑の小粒な花をつける。うっかりしていると、見過ごすような花だが、よく咲く年にはぱっと木の色が明るくなるような気がする。
書見に疲れて、ふと目を上げてこの花を見るのが好きだ。
写真は6月19日のものだ。
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そして三度目の華やぎが今の時期の赤い実をつける頃だ。実はその前から緑のかわいい実をつけているのだが、これはほとんど目立たない。赤くなって、「オウ」と、やっと気づいて貰えそうな感じである。
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お、カメムシの仲間が。これはこの木に悪さはしないのかな?
この実がつく頃のもう一つの楽しみは、これを目当てに野鳥たちがやって来ることだ、といっても、キジバトやムクドリ、ヒヨドリぐらいなのだが。
田園と市街地がせめぎあうような郊外だが、やはり市街化が優勢で、休耕田の増加や、確かにこの辺にあったという木立がなくなっていたりで、座して見ることができる野鳥はどんどん減ってきた。
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こちらの行動半径も狭まったいま、周辺の限られた自然の移ろいを見続けることしかできないのもやや寂しい。
今年は、近くの鎮守様の境内でモミジやイチョウを観たのみで、まとまった紅葉を目にすることなく暮れようとしている。