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六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

読書ノートと私の感想

2015-12-23 23:12:22 | よしなしごと
 カント先生曰く。「たとえ私たちが未来のために何かをしても、未来の人は感謝をしないだろう。それどころか逆恨みさえする」。
 私たちもそうだ。さほど過去の人に感謝はしていない。

           
 
 にもかかわらず、私たちもまた「他者」である未来の人ために何かをしようと試みる。感謝されるどころか恨まれることすらあるかも知れないのに。
 それは私達が自分の有限性(=死すべき存在)を知っているからだろう。それを知るもののみが永遠を考え、未来を、しかも自己の不在の未来をも思考することができる。
 
 考えてみたら、人間というのは、時間に対しておせっかいな(あるいは過剰反応をする)存在なのだ。ハイデガー先生もそういっている。
 ほかの生物たちはそのように時間を支配しようとはしない。
コメント
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