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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

酒は選ぶ段階から楽しい!

2015-12-16 22:31:18 | よしなしごと
 10月の終わり、F出版社のR編集長、C大学のベテラン司書M氏と会食する機会があった。四方山話に弾んだのだったが、その折、「長良ワイン」という文字通り岐阜に醸造元があるオーガニック・ワインを知った。そこそこの味であったし、岐阜といえば私の地元であるから、半分ボケている私の記憶にも引っかかっていた。まあ、アルコールの話は忘却の対象外といっていいのだが。
 
 過日、テーブルワインの在庫が少なくなってきたおりから、それを思い出してネットで検索し、醸造元を突き止めてどこで入手できるかを聞き出した。それによると最寄りの取扱店はほぼ岐阜市の南端に近いところにあるHという酒店だとのこと。少し距離はあるが、飲兵衛にとってそれくらいはなんのそのと馳せ参じた。

            
 
 近くにスーパーがあるというロケーションには恵まれているが、いわゆる繁華な町並みの酒屋さんではない。しかしながら、ワインと日本酒の品揃えはかなりのものと見受けた。
 酒類のディスカウントショップにも顔を出すが、そうした店の品揃えの多さとはまた違ったものがある。ようするに、売り手のコンセプトの違いといっていいだろう。

 ガブガブ飲むくせにワインに関しての造詣はそれほどないが、見たところ、その品揃えは半端ではない。時間の制限もあるので、次回、ゆっくり探検してみたい。
 日本酒に関しては、いわゆる地酒を主体にかなりマニアックなものを揃えている。12月の入荷と近日入荷のもののみのリストが数十種におよぶ。なかには、酒類をを客に飲ませる仕事をしていた私が知らない蔵元がかなりの数含まれている。

 日本酒は好きだが、最近あまり飲む機会がない。また酒量もぐんと減っている。もっと早くここを知っていたらと悔やまれるが、しかし、これからもハレの日に飲むものはここで買おうと思った。まずは正月の酒か。

                    
 
 いろいろ、眺め回していて、笠置シヅ子の「買い物ブギ」(例えが古いなぁ)ではないが、「お客さん、あんた一体なに買いまんねん」の段になって、当初の目論見通り、「長良ワイン」をゲットした。普通の750mlももちろんあるのだが、1.800ml(一升瓶)のものも同じ品質とあって、そちらの方を2本買った。1本が税込みでおおよそ1,950円、テーブルワインとしてもとてもリーゾナブルな価格だ。
 もちろん、買い物をしたと威張るような額でもないが、無所得老人としてはちょっと心が豊かになるような贅沢なのだ。
 
 なお、この種の店は、客の好みなどを聞いてくれるスタッフがいて、マンツーマンの会話を介在させた買い物ができるのがいい。スーパーやディスカウントショップのコンピュータ管理システム相手の買い物ではこうはゆかない。
コメント
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