先ごろの信州への旅では、松本へ立ち寄った。松本城(国宝)やその近くの旧開智学校(重要文化財)などへも立ち寄ったが、ここでは松本市美術館について記したい。
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などと偉そうにいっても、生憎の天候と夕闇が迫っていた関係であまり時間がとれず、企画展も常設展もパスをして、ということはほとんど館内に入らなかったのだが、お目当ての草間彌生のオブジェなどを観るにとどめた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/a0/e0e69e3b1c6625912b699cf8a0aa5612.jpg)
なぜここで草間彌生がフィーチャーされているかというと、この松本市こそ、彼女の生まれ育ったところだからである。なぜこんな山都で育った人がという思いもあるが、大都会育ちでも精神的田舎者がゴマンといるから別にこだわることはあるまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7a/15e2e2c923bd4dfe674185c841ff565d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/bf/086d8cac4130e13780309a8c146e99d1.jpg)
ありがたいことに、そのでっかい作品や、あらゆるものが水玉に彩色されたオブジェたちは、野外やそれに続く一角にあって、自由に鑑賞できる仕組みになっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/2f/3582baa5914c1b7f7de782a548dff0ed.jpg)
とにかく面白い。草間の作品への執着は鬼気迫るものがあるという人がいるが、そして実際にそうであるのかもしれないが、その辺を感知し得ない私には、まるでテーマパークの装飾のように楽しくかつ面白く感じられてしまうのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b2/6e7d267c6dd3edc3b7372855c0a80456.jpg)
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彼女の作品は、統合失調気味である彼女の苦吟の結晶だという人がいる。そうかもしれない。しかし彼女は、これらの作品を生み出すことによって自分の在り処を示したのではないだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/f8/a3b595ee20bb0cf2369fdccd331e3e8c.jpg)
苦吟か苦悩かはわからないが、それを作品として対象化することは彼女にとってはある種の快楽であったのではないか。だとすれば、それを享受する私が素直に楽しく受け止めることは一つの応答ではなかろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/d4/adce2ab836e8cf3fab98d47bd4d6015b.jpg)
それらを観ながら、8年前の「あいちトリエンナーレ」で、彼女のデザインによる赤い水玉模様が施されたバスや車が名古屋市内を走り回っていたのを思い出した。
それらは、都市に投げ込まれたある種の異化作用かもしれないが、私にはそれらは日常的にそこにあっても少しもおかしくないように思われた。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/22/ced7df1f00b1d8fc931c0b068ff92d8d.jpg)
ひと通り観終わってから、無料では申し訳ないと、売店に立ち寄り、草間さんの作品による絵葉書を何枚か求めた。
ここは、松本にお越しの際はぜひお立ち寄りになると面白いお勧めのスポットだ。
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などと偉そうにいっても、生憎の天候と夕闇が迫っていた関係であまり時間がとれず、企画展も常設展もパスをして、ということはほとんど館内に入らなかったのだが、お目当ての草間彌生のオブジェなどを観るにとどめた。
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なぜここで草間彌生がフィーチャーされているかというと、この松本市こそ、彼女の生まれ育ったところだからである。なぜこんな山都で育った人がという思いもあるが、大都会育ちでも精神的田舎者がゴマンといるから別にこだわることはあるまい。
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ありがたいことに、そのでっかい作品や、あらゆるものが水玉に彩色されたオブジェたちは、野外やそれに続く一角にあって、自由に鑑賞できる仕組みになっている。
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とにかく面白い。草間の作品への執着は鬼気迫るものがあるという人がいるが、そして実際にそうであるのかもしれないが、その辺を感知し得ない私には、まるでテーマパークの装飾のように楽しくかつ面白く感じられてしまうのだ。
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彼女の作品は、統合失調気味である彼女の苦吟の結晶だという人がいる。そうかもしれない。しかし彼女は、これらの作品を生み出すことによって自分の在り処を示したのではないだろうか。
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苦吟か苦悩かはわからないが、それを作品として対象化することは彼女にとってはある種の快楽であったのではないか。だとすれば、それを享受する私が素直に楽しく受け止めることは一つの応答ではなかろうか。
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それらを観ながら、8年前の「あいちトリエンナーレ」で、彼女のデザインによる赤い水玉模様が施されたバスや車が名古屋市内を走り回っていたのを思い出した。
それらは、都市に投げ込まれたある種の異化作用かもしれないが、私にはそれらは日常的にそこにあっても少しもおかしくないように思われた。
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ひと通り観終わってから、無料では申し訳ないと、売店に立ち寄り、草間さんの作品による絵葉書を何枚か求めた。
ここは、松本にお越しの際はぜひお立ち寄りになると面白いお勧めのスポットだ。