六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ゆかしいというイメージばかりでもないようで

2018-10-17 18:07:57 | 日記
 以下の写真は、散歩の途上で見つけたある野草の実の部分です。
 なんの実かお分かりでしょうか。

          

 もう少し引いたものを載せましょうか。
 これだと葉の形状もわかるのではないかと。

          
 
 全体像はこんな感じです。
 もうおわかりですね。

           

 そうなんです。
 スミレなのです。

 
 芭蕉の『野ざらし紀行』に、
  「大津に出づる道、山路を越えて」という前置きのもと
    山路来て何やらゆかしすみれ草
 という句があります。山路を越えたところでこの花を見たら「何やらゆかし」となるのでしょうね。

 しかし、私の住むような半市街地では、この花はアスファルトの裂け目とか、ブロック塀の下などに生えていて、ゆかしい半面、とても逞しい感じがするのです。

 ところで芭蕉先生、他のところでもスミレを詠んでいて、そこでは
   何とはなしに何やらゆかしすみれ草
 なのだそうです。
 使い回しをしたのでしょうかね。



コメント (2)
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