これらの写真は、ちょうど三年前、耕作していた人が急逝し、その後管理する人もなく放置されているかつての田圃の現状である。
広さは二反=600坪=約2000平米である。
当初は、いわゆる休耕田同様、田園跡の様相を留める空き地であった。しかし、最近では田圃の面影は次第に失われ、荒涼たる空き地へと変貌しつつある。
加えて、最近は不埒な連中が格好のゴミ捨て場として、けっこう大きなものを捨てるようになった。田圃であった頃から、空き缶やペットボトルが捨てられてはいたが、それらが次第に大型化し、今では一斗缶やポリエステル製のゴミ箱まで捨てられるようになってしまった。
これらはもはや、いわゆるポイ捨てではなく、わざわざ捨てるために運ばれてきたものといえる。昼間はバス通りでけっこう通行量も多いから、夜陰に応じての行為だろう。
これらが片付けられることなく次第に増加するのは、急逝した人の縁者が遠隔地(関西方面?)にいて、管理する人がいないせいである。
この分で行くと、やがては家電や家具などさらに大型のものが捨てられるのではないかと思う。
かつて、この田を、田起こしから田植え、稲刈りなどにわたってウオッチングしてきた私には、この荒廃ぶりはどこか耐え難いものがある。
と同時に、普段は「道徳」などという言葉になじまないのではあるが、それでもなお、人の公徳心はどうしてここまで失われたのかといぶかる気持ちが思わず湧いてくる。
そうした私のいささか感傷的な思いを嘲笑するように、捨てられるものは次第にその数を増し、そして大型化してゆくだろう。
目を覆いたい気持ちだが、覆っている間にまた増えるというのが現状である。
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