牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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ムール貝はアフリカ類人猿、なので、ヒトもムール貝。でも、パーナ貝=ゴリラ。

2015-09-17 09:09:56 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
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大学の一般教養科目。


「単位さえ取れれば」という理由で、大教室で出席をとらない科目を取ることも多かったのですが、結構まじめに(楽しく)講義を受けたのが「人類学」。


骨とかを研究している寺田先生が、東京には珍しい大雪で転んで大腿骨(たぶん)を骨折して新任の講師(この人は文化人類学)がリリーフに来て、パプアニューギニアとかバヌアツの話を聞いたことを覚えています。





さてさて、昨日の昼下がり、インテリジェントロビー・ルコに赴いたところ、厨房のYさんから「新メニュー候補です」と言われ、ちょいと味見したのが



こちら



聞くと、「パーマ貝」というらしい。


パーマ貝?






ムール貝に似ているようですが、何なのでしょう?


調べてみると、「パーマ」ではなく、「パーナ」らしい。


二枚貝綱イガイ目イガイ科ミドリイガイ属の「モエギイガイ」「ペルナイガイ」「ミドリイガイ」などを呼ぶらしく、パーナ貝の名はミドリイガイ属の学名「Perna」から来ているようですね。


ちなみに、ムール貝の方は、というと、日本ではムラサキイガイと呼んでいますので、ムラサキイガイ属のことかな、と思ったら、その一つ上位の「イガイ科」のフランス語での呼び方「ムール (moule)」から来ているらしい。



つまり、「ムール貝」は「二枚貝綱イガイ目イガイ科」の貝全体を指し、

その内訳に

「ムラサキイガイ属」

「ミドリイガイ属」

があるというわけ。


日本ではミドリイガイ属はもともとはいなかったので、「イガイ科」=「ムラサキイガイ属」となり、「ムラサキイガイ属」=「ムール貝」と呼ばれるようになったようです。
(言い換えれば、ヨーロッパではムラサキイガイ属もミドリイガイ属も「ムール貝」と呼ぶみたいです)


これを人類の系統で言うと、

人類(ヒト)は、

「サル目ヒト科ヒト属」

です。


ちなみにゴリラはサル目ヒト科ゴリラ属、チンパンジーはサル目ヒト科チンパンジー属、で、科は同じで属レベルで異なってくるのです。


で、ヒト、チンパンジー、ゴリラをまとめて「アフリカ類人猿」と呼ぶ場合があるのですが、これが「ムール貝」


ムラサキイガイやミドリイガイは属名なので、ヒト、チンパンジー、ゴリラに相当します。


「ヒト」や「チンパンジー」をアフリカ類人猿と称しても別に違和感はなしい、ゴリラをゴリラと呼ぶのも当たり前。


パーナ貝、堂々とメニューに出そうじゃあありませんか。
(なんのこっちゃ)


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